コンフィグレーションガイド Vol.2
- <この項の構成>
- (1) フレームの優先度決定
- (2) IPマルチキャストパケットフロー制御補助モードとIGMP snooping/MLD snoopingとの共存
- (3) IPマルチキャストパケットフロー制御補助モードとIEEE802.1Xとの共存時の動作
- (4) IPマルチキャストパケットフロー制御補助モードとMAC認証との共存時の動作
(1) フレームの優先度決定
「フレームの優先度を上げる」動作を指定すると,次に示すフレームが受信または送信できなくなることによって,通信が切断される場合があります。
- 本装置宛てのプロトコル制御フレーム
- 本装置が自発的に送信するフレーム
このような現象が発生した場合は,「フレームの優先度を下げる」動作を実施してください。
(2) IPマルチキャストパケットフロー制御補助モードとIGMP snooping/MLD snoopingとの共存
IPマルチキャストパケットフロー制御補助モードの動作時にIGMP snooping/MLD snoopingを使用した場合の動作を次の表に示します。
表3-17 IPマルチキャストパケットフロー制御補助モードの動作時にIGMP snooping/MLD snoopingを使用した場合の動作について
IGMP snooping MLD snooping IPマルチキャストパケット受信時 IPv4マルチキャストパケット IPv6マルチキャストパケット 設定なし 設定なし 中継だけする 中継だけする 設定あり 設定なし IGMP snoopingを実施※1 中継だけする 設定なし 設定あり 中継だけする MLD snoopingを実施※2 設定あり 設定あり IGMP snoopingを実施※1 MLD snoopingを実施※2
- 注※1
- IGMP snoopingを設定していないVLANは,IPv4マルチキャストパケットを受信した場合,VLAN内のポートに中継するとともに本装置宛てとしても受信します。
- 注※2
- MLD snoopingを設定していないVLANは,IPv6マルチキャストパケットを受信した場合,VLAN内のポートに中継するとともに本装置宛てとしても受信します。
(3) IPマルチキャストパケットフロー制御補助モードとIEEE802.1Xとの共存時の動作
IPマルチキャストパケットフロー制御補助モードとIEEE802.1Xを同時に使用して,IEEE802.1Xの端末検出動作切り替えオプションをautoに設定した場合,次に示すパケットでの端末検出はしません。
- 宛先アドレスがIPv4マルチキャストアドレスのパケット
- 宛先アドレスの範囲がff0::/12以外のIPv6マルチキャストパケット
- MLDパケット
(4) IPマルチキャストパケットフロー制御補助モードとMAC認証との共存時の動作
IPマルチキャストパケットフロー制御補助モードとMAC認証を同時に使用した場合,次に示すパケットでの認証はしません。
- 宛先アドレスがIPv4マルチキャストアドレスのパケット
- 宛先アドレスの範囲がff0::/12以外のIPv6マルチキャストパケット
- MLDパケット
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