コンフィグレーションガイド Vol.1
次の図のように両リングポートが共有リンクとなるマスタノード(リング1の装置3)が存在する共有リンクありのマルチリング構成では,共有リンク非監視リングのマスタノード(リング2の装置1)に,コンフィグレーションコマンドflush-request-transmit vlanで隣接リング用フラッシュ制御フレームを送信する設定をしてください。
この設定によって,共有リンク非監視リングでリング障害が発生するとマスタノードは隣接するリングを構成する装置(以降,隣接リング構成装置)に隣接リング用フラッシュ制御フレームを送信するため,すぐに新しい通信経路に切り替えられます。なお,共有リンク非監視リングのリング障害が復旧した場合も同様になります。
図21-39 マスタノードの両リングポートが共有リンクとなる構成例
このような構成で隣接リング用フラッシュ制御フレームを送信する設定をしない場合,共有リンク非監視リングでリング障害が発生すると,共有リンク非監視リングでは経路の切り替えが実施されますが,隣接する共有リンク監視リングでは実施されません。この結果,共有リンク監視リングを構成する装置では古いMACアドレス学習の情報が残るため,すぐに新しい通信経路に切り替わらないおそれがあります。また,共有リンク非監視リングのリング障害が復旧した場合も同様になります。
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