コンフィグレーションガイド Vol.1
ヒストリ機能を使用すると,過去に入力したコマンドを簡単な操作で再実行したり,過去に入力したコマンドの一部を変更して再実行したりできます。ヒストリ機能を使用した例を次の図に示します。
図5-8 ヒストリ機能を使用したコマンド入力の簡略化
> ping 192.168.0.1 numeric count 1 …1 PING 192.168.0.1 (192.168.0.1): 56 data bytes 64 bytes from 192.168.0.1: icmp_seq=0 ttl=31 time=1.329 ms --- 192.168.0.1 PING Statistics --- 1 packets transmitted, 1 packets received, 0.0% packet loss round-trip min/avg/max = 1.329/1.329/1.329 ms > …2 > ping 192.168.0.1 numeric count 1 …3 PING 192.168.0.1 (192.168.0.1): 56 data bytes 64 bytes from 192.168.0.1: icmp_seq=0 ttl=31 time=1.225 ms --- 192.168.0.1 PING Statistics --- 1 packets transmitted, 1 packets received, 0.0% packet loss round-trip min/avg/max = 1.225/1.225/1.225 ms > …4 > ping 192.168.0.2 numeric count 1 …5 PING 192.168.0.2 (192.168.0.2): 56 data bytes --- 192.168.0.2 PING Statistics --- 1 packets transmitted, 0 packets received, 100.0% packet loss >
- 192.168.0.1に対してpingコマンドを実行します。
- [↑]キーを入力することで前に入力したコマンドを呼び出せます。
この例の場合,[↑]キーを1回押すと「ping 192.168.0.1 numeric count 1」が表示されるので,[Enter]キーの入力だけで同じコマンドを再度実行できます。
- 192.168.0.1に対してpingコマンドを実行します。
- [↑]キーを入力することで前に入力したコマンドを呼び出し,[←]キーおよび[Backspace]キーを使ってコマンド文字列を編集できます。
この例の場合,[↑]キーを1回押すと「ping 192.168.0.1 numeric count 1」が表示されるので,IPアドレスの「1」の部分を「2」に変更して[Enter]キーを入力しています。
- 192.168.0.2に対してpingコマンドを実行します。
ヒストリ機能に次の表に示す文字列を使用した場合,コマンド実行前に過去に実行したコマンド文字列に変換したあとにコマンドを実行します。なお,コンフィグレーションコマンドでは,コマンド文字列変換はサポートしていません。
表5-3 ヒストリのコマンド文字列変換で使用できる文字一覧
項番 指定 説明 1 !! 直前に実行したコマンドへ変換して実行します。 2 !n ヒストリ番号n※のコマンドへ変換して実行します。 3 !-n n回前のコマンドへ変換して実行します。 4 !str 文字列strで始まる過去に実行した最新のコマンドへ変換して実行します。 5 ^str1^str2 直前に実行したコマンドの文字列str1をstr2に置換して実行します。
- 注※
- 運用コマンドshow historyで表示される配列番号のこと。
また,過去に実行したコマンドを呼び出して,コマンド文字列を編集したり,[Backspace]キーや[Ctrl]+[C]キーで消去したりしたあと,再度コマンドを呼び出すと,該当コマンドのヒストリを編集したり消去したりできます。
- 注意
- 通信ソフトウェアによって方向キー([↑],[↓],[←],[→])を入力してもコマンドが呼び出されない場合があります。その場合は,通信ソフトウェアのマニュアルなどで設定を確認してください。
Copyright (c)2005, 2011, ALAXALA Networks Corporation. All rights reserved.