運用コマンドレファレンス Vol.1
[機能]
ATMネットワークを経由して接続する相手ルータとの間で通信可能であるかどうかを確認します。コマンドで指定されたVCにOAM F5 loopback cellを送信し,応答の有無を表示します。
[入力形式]
ping atm nif <NIF No.> line <Line No.> vpi <VPI> vci <VCI> [count <Count>] [interval <Interval>]
[パラメータ]
- nif <NIF No.>
- 対象NIF番号を指定します。指定できるNIF番号の値の範囲は,「1.3 本書の記述について (3) [パラメータ]」を参照してください。
- line <Line No.>
- Line番号を指定します。指定できるLine番号の値の範囲は,「1.3 本書の記述について (3) [パラメータ]」を参照してください。
- vpi <VPI> vci <VCI>
- VPIおよびVCIを指定します。指定できるVPI,VCIの値の範囲は,「1.3 本書の記述について (3) [パラメータ]」を参照してください。
- count <Count>
- 試行回数。指定した回数だけOAMセルを送信します。指定値の範囲は1〜30の10進数です。省略時の回数は5回です。
- interval <Interval>
- 送信間隔。指定した秒数だけOAMセルの送信間隔を空けます。指定値の範囲は1〜60の10進数です。省略時の送信間隔は1秒です。
[使用者レベル]
一般ユーザ
[実行例]
デフォルト値(回数5回。送信間隔1秒)でコマンド実行する。
図23-10 ping atmコマンド実行例
> ping atm nif 0 line 0 vpi 0 vci 32 Timeout echo-seq=0 Data Received echo-seq=1 Data Received echo-seq=2 Data Received echo-seq=3 Data Received echo-seq=4 >
[ユーザ通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
表23-19 ping atmコマンドのメッセージ一覧
メッセージ 内容・対策 Illegal NIF -- <NIF No.>. NIF番号が範囲外です。<NIF No.> NIF番号 Can't execute this command in standby rm. このコマンドは待機系RM上では実行できません。 No support oamping command for this interface. 指定インタフェースはATMをサポートしていません。ATMをサポートしているインタフェースを指定してください。 Illegal setting for NIF <NIF No.> 指定NIFに対するインタフェース設定が間違っています。パッケージタイプを確認して,もう一度入力してください。<NIF No.> NIF番号 No configuration NIF <NIF No.>. 指定NIFは未定義です。<NIF No.> NIF番号 Disconnected NIF <NIF No.>. 指定NIFは実装されていません。<NIF No.> NIF番号 Not operational NIF <NIF No.>. 指定NIFは運用状態ではありません。<NIF No.> NIF番号 Disconnected or no configuration Line <Line No.>. 指定Lineは未実装か未定義です。<Line No.> Line番号 Not operational Line <Line No.>. 指定Lineは運用状態ではありません。
<Line No.> Line番号No configuration VPI <VPI> VCI <VCI>. 指定VCは未定義です。
<VPI> VPI値,<VCI> VCI値Not operational VPI <VPI> VCI <VCI>. 指定VCは運用状態ではありません。
<VPI> VPI値,<VCI> VCI値Socket open error. ソケット生成に失敗しました。 Can't execute. その他の要因で実行できません。
[注意事項]
- 本コマンドによる疎通確認は,相手装置がOAM F5 loopback cellをサポートしている必要があります。
- ping atm実行対象のVCとして,制御用VCを指定することはできません。すなわち,VCI=0〜31の範囲の値は指定できません。
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