運用コマンドレファレンス Vol.1

[目次][索引][前へ][次へ]


copy backup-config

[機能]

指定した構成定義情報ファイルを指定MCの現用構成定義情報ファイルにコピーします。コピー先が運用に使用しているMCの場合はメモリ上の運用構成定義情報も同時に変更します。

[入力形式]

copy backup-config <filename> <device>

[パラメータ]

<filename>
入れ替え元構成定義情報ファイル名(ファイル名“primary”のファイルを指定することはできません)

<device>
入れ替え先MC名(指定したMCの/config/router.cnfへコピーします)
slot0:運用系MC0
slot1:運用系MC1
primary:運用系現用MC
secondary:運用系予備MC
standby:slot0:待機系MC0
standby:slot1:待機系MC1
standby:primary:待機系現用MC
standby:secondary:待機系予備MC
slot0/slot1はMCの物理的な実装位置を表します。primary/secondaryは装置内での論理的な実装を表します。

[使用者レベル]

ルータ管理者

[実行例]

ファイル名“original.cnf”の構成定義情報ファイルを運用に用います。

# copy backup-config original.cnf primary
 

[ユーザ通信への影響]

運用構成定義情報へ反映した場合,運用中のポートがリスタートします。

[応答メッセージ]

表8-3 copy backup-configコマンドのメッセージ一覧

メッセージ 内容
Copy command is failed. Because configuration file is editing. 構成定義情報を編集中です。構成定義情報の編集を終了してから操作してください。

[注意事項]

  1. 指定した構成定義情報ファイルに誤りがあると誤りの内容を表示し構成定義情報ファイルのコピーを行いません。その場合はエディタなどを使用して構成定義情報ファイルの誤りを編集してください。
  2. 運用系現用MCに構成定義をコピーする場合は,運用中のポートがリスタートする旨のメッセージが表示されます。コマンドを実行すると指定された構成定義を運用に使用し,また運用中のポートがリスタートしますので,ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
  3. 二重化で運用している装置で運用系現用MCに構成定義をコピーする場合,一時的に運用系と待機系の構成定義情報に差分が生じるため,系交替が抑止されたとのメッセージが表示される場合があります。
  4. 待機系現用MCに構成定義情報をコピーする場合は,待機系がリスタートする旨のメッセージが表示されます。コマンドを実行すると指定された構成定義を待機系の運用に使用し,待機系は自動でリスタートします。
  5. 構成定義情報ファイルを編集中の場合はcopy backup-configコマンドを使用することができません。編集中の構成定義情報ファイルをクローズ後,copy backup-configコマンドを使って構成定義情報ファイルの入れ替えを行ってください。
  6. メモリ上に記憶された運用構成定義情報を変更し待機系にコピーする場合は,構成定義コマンドsave(「構成定義コマンドレファレンス Vol.1 save(write)」参照)を用いて変更後の構成定義情報をMCに格納後,copy backup-configコマンドを使用して待機系にコピーしてください。
  7. コピー元に/config/router.cnfを指定した場合はMCに格納された現用構成定義情報ファイルを指定されたコピー先にコピーします。メモリ上に記憶された運用構成定義情報を変更し,MCに格納していない場合はご注意ください。
  8. 運用対象となるCP,RP,またはNIFが非運用状態の場合,”NIF board is not mounted.”(実装されているパッケージの種別が分かりません)と表示し,構成定義情報のコピーはできません。この場合,運用対象となるCP,RP,またはNIFが運用状態に移行したのを確認後,再度copy backup-configコマンドを実行してください。
  9. IPルーティングプロトコル情報の変更を行い,構成定義コマンドapply(「構成定義コマンドレファレンス Vol.1 apply」参照)を実行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に構成定義コマンドapplyを自動で実行し,変更したIPルーティングプロトコル情報が運用に反映されます。
  10. MCの未使用容量が不足している場合,構成定義情報のコピーはできません。show mcコマンドを使用してユーザ領域の未使用容量を確認してください。コピーするために必要な容量は,現用構成定義情報ファイル(/config/router.cnf)および編集中の構成定義情報のサイズ分です。最大の構成定義情報で約12MBの未使用容量が必要です。

[目次][前へ][次へ]


[他社商品名称に関する表示]

Copyright (c)2005 ALAXALA Networks Corporation. All rights reserved.