運用コマンドレファレンス Vol.1

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copy running-config

[機能]

運用構成定義情報のバックアップ(予備構成定義情報ファイル)を作成します。

[入力形式]

copy running-config {startup-config | <filename>}
copy <filename> running-config

[パラメータ]

startup-config
運用構成定義情報を装置起動時の立ち上げ用構成定義情報として,保存します。

<filename>
予備構成定義情報ファイルの名称を指定します。

[使用者レベル]

ルータ管理者

[実行例]

運用構成定義情報を立ち上げ用構成定義情報として保存します。

 
# copy running-config startup-config
# 
 

[ユーザ通信への影響]

予備構成定義情報ファイルを運用構成定義情報へ反映した場合,運用中のポートがリスタートします。

[応答メッセージ]

copy running-configコマンドのコマンド応答メッセージを「表8-1 copy running-configコマンドのメッセージ一覧」に示します。

表8-1 copy running-configコマンドのメッセージ一覧

メッセージ 内容
Copy command is failed. Because backup configuration file is opened. 入れ替え元構成定義情報ファイルがオープンされています。入れ替え元構成定義情報ファイルをクローズしてから操作してください。

[注意事項]

  1. 保存先の構成定義情報ファイルに書き込み権限がない場合は保存することができません。chmodを使用して書き込み権限を設定したあとに保存してください。
  2. メモリ上に記憶した運用構成定義情報を編集後,パラメータstartup-configを指定してコマンドを実行した場合,編集した内容が自動で待機系RMにコピーされます。なお運用系RMと待機系RMのソフトウェアバージョンの不一致の場合は待機系RMへはコピーしません。
  3. 二重化で運用している装置でメモリ上に記憶した運用構成定義情報を編集せずに本コマンドを実行した場合,一時的に運用系RMと待機系RMの構成定義情報に差分が生じるため系交替が抑止されたとのメッセージが表示される場合があります。
  4. 構成定義コマンドレファレンス Vol.1 status」を使用すると構成定義の編集の有無,セーブしたかどうかを知ることができます。
  5. IPルーティングプロトコル情報・IPマルチキャストプロトコル情報を変更し,「構成定義コマンドレファレンス Vol.1 apply」を実行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前にapplyコマンドを自動で実行し,変更したIPルーティングプロトコル情報・IPマルチキャストルーティングプロトコル情報が運用に反映されます。
  6. 運用対象となるNIFが非運用状態の場合,コマンドがエラーとなるときがあります。この場合,exitコマンドを投入し構成定義編集モードを終了して,show nifコマンドを用いて運用対象となるNIFのNIF状態がactiveであることを確認後,configureコマンドで構成定義編集モードへ移行してください。

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