運用コマンドレファレンス Vol.1
[機能]
ログインユーザのパスワードを削除します。
[入力形式]
clear password [<login name>]
[パラメータ]
- <login name>
- ログインユーザ名を指定します。ログインユーザ名を省略した場合,自ログインユーザのパスワードを削除します。また,ルータ管理者モードでログインユーザ名を省略した場合,ルータ管理者のパスワードを削除します。
[使用者レベル]
一般ユーザ
[実行例]
自ログインユーザのパスワードを削除する。
> clear password Changing local password for xxxxxxx … ログインユーザ名が表示されます。 Old password:******** … 現在のパスワードを入力してください。運用系RMに予備MCが実装されている場合,パスワードを同期するか確認メッセージを表示します。
Synchronize password to Secondary MC? (y/n) : _ここで‘y’を入力した場合,パスワードを同期します。
ここで‘n’を入力した場合,パスワードは同期されません。
待機系RMに予備MCが実装されている場合,パスワードを同期するか確認メッセージを表示します。
Synchronize password to Standby's Secondary MC? (y/n) : _ここで‘y’を入力した場合,パスワードを同期します。
ここで‘n’を入力した場合,パスワードは同期されません。
>
[ユーザ通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
clear passwordコマンドのコマンド応答メッセージを「表3-4 clear passwordコマンドのメッセージ一覧」に示します。
表3-4 clear passwordコマンドのメッセージ一覧
メッセージ 内容 Can't execute this command in standby rm. このコマンドは待機系RMで実行できません。 Mismatch; try again, EOF to quit. 再投入したパスワードと最初に投入したパスワードが違います。再投入してください。終了したい場合は[Ctrl+D]を投入してください。 unknown user admin. 一般ユーザではルータ管理者のパスワードは変更できません。 unknown group user. そのユーザはグループに登録されていません。 unknown user <UserName> 指定ユーザは登録されておりません。<UserName>ユーザ名 failed to copy <UserName> MCに指定ユーザのパスワードをコピーできませんでした。<UserName>ユーザ名 Password files are mismatch between Current and <MC>. <MC>との間でパスワードが異なっています。
<MC>:同期対象のMC
Secondary MC … 予備MC
Standby's Primary MC … 待機系RM現用MC
Standby's Secondary MC … 待機系RM予備MCCan't access to <MC>. <MC>にアクセスできません。
<MC>:同期対象のMC
Secondary MC … 予備MC
Standby's Primary MC … 待機系MC現用MC
Standby's Secondary MC … 待機系MC予備MCSoftware version mismatch between Current and <MC>. <MC>との間でS/Wバージョンが異なっています。
<MC>:同期対象のMC
Secondary MC … 予備MC
Standby's Primary MC … 待機系RM現用MC
Standby's Secondary MC … 待機系RM予備MCupdating passwd database
The password database is currently locked.
Wait for lock to be released? [y]現在,パスワードデータベースがロックされています。ロック解放を待ってパスワードを削除しますか?
‘y’と入力するとロック解放を待ってパスワードを削除します。‘n’と入力するとパスワードを削除しません。
[注意事項]
- ルータ管理者以外は他ログインユーザのパスワードは削除できません。
- 二重化で運用している装置で実行した場合,待機系RMへのアカウント同期に時間を要します。
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