運用コマンドレファレンス Vol.1
[機能]
adduserコマンドで登録されているログインユーザのアカウントを削除します。システムが二重化運用されている場合,待機系RMの現用MCに自動的にアカウントを同期します。また運用系RMおよび待機系RMに予備MCが実装されている場合,確認後アカウントを同期します。
[入力形式]
rmuser [<login name>]
[パラメータ]
- login name
- パスワードファイルに登録されているログインユーザ名を指定します。省略時には登録済みのログインユーザの一覧を表示し,削除するログインユーザを問い合わせます。
[使用者レベル]
ルータ管理者
[実行例]
ログインユーザ名“operator”のユーザ登録を削除します。
# rmuser operator [Enter]キー押下指定ログインユーザ名が登録されていれば,次の確認メッセージを表示します。
Delete user'operator'?(y/n): _ここで‘y’を入力した場合,アカウントを削除します。
ここで‘n’を入力した場合,アカウントを削除せずにコマンドプロンプトに戻ります。
運用系RMに予備MCが実装されている場合,アカウントを同期するか確認メッセージを表示します。
Synchronize accounts to Secondary MC? (y/n) : _ここで‘y’を入力した場合,アカウントを同期します。
ここで‘n’を入力した場合,アカウントは同期されません。
待機系RMに予備MCが実装されている場合,アカウントを同期するか確認メッセージを表示します。
Synchronize accounts to Standby's Secondary MC? (y/n) : _ここで‘y’を入力した場合,アカウントを同期します。
ここで‘n’を入力した場合,アカウントは同期されません。
[ユーザ通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
rmuserコマンドのコマンド応答メッセージを「表3-2 rmuserコマンドのメッセージ一覧」に示します。
表3-2 rmuserコマンドのメッセージ一覧
メッセージ 内容 Can't execute this command in standby rm. このコマンドは待機系RMで実行できません。 No user.
Failed to remove user.ユーザがいません。 Last user. 最後のユーザなので削除することはできません。 Remove myself? ログインに使用したアカウントを削除することはできません。 User '<UserName>' no exists.Failed to remove user. 指定されたユーザは登録されていません。
<UserName>:ユーザ名Signal: <SignalName>: no changes made コマンド実行中に[Ctrl+C]が押されました,指定ユーザの削除を中止します。
<SignalName>:シグナル名Accounts are mismatch between Current and <MC>. <MC>との間でアカウントが異なっています。
<MC>:同期対象のMC
Secondary MC … 予備MC
Standby's Primary MC … 待機系RM現用MC
Standby's Secondary MC … 待機系RM予備MCCan't access to <MC>. <MC>にアクセスできません。
<MC>:同期対象のMC
Secondary MC … 予備MC
Standby's Primary MC … 待機系RM現用MC
Standby's Secondary MC … 待機系RM予備MCSoftware version mismatch between Current and <MC>. <MC>との間でS/Wバージョンが異なっています。
<MC>:同期対象のMC
Secondary MC … 予備MC
Standby's Primary MC … 待機系RM現用MC
Standby's Secondary MC … 待機系RM予備MCpassword file already locked passwordファイルがロックしているのでユーザの削除を中止します。 no changes made 指定ユーザの削除を中止します。
[注意事項]
- ログインに使用しているアカウントを削除することはできません。例えば”operator”でログイン中に本コマンドで”operator”を削除することはできません。
- 初期導入時に用意されているユーザ(”operator”)は削除することができます。
- ユーザを削除するとそのユーザのホームディレクトリが削除されますので,保存が必要なファイルはユーザの削除前にバックアップをしてください。
- 二重化で運用している装置で実行した場合,待機系RMへのアカウント同期に時間を要します。
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