構成定義コマンドレファレンス Vol.2

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filtering-database(フィルタリングデータベース情報の設定)

フィルタリングデータベース(FDB)を用いることにより,送信元MACアドレスおよび宛先MACアドレスに基づいてフレームの廃棄・中継が行えます。ここではエージングタイマ値とスタティックエントリの設定を行います。

[入力モード]

グローバルコンフィグモード

[入力形式]

情報の設定
filtering-database [ageing <Second>] <No.> <MAC Address> { drop | forward } {<Line Name> | <DLCI Name> | <VC Name> | <Peer Name> | <Group Name> | <Timeslot>}

情報の変更
filtering-database [ageing <Second>] <No.> [<MAC Address>] [{ drop | forward }] [{<Line Name> | <DLCI Name> | <VC Name> | <Peer Name> | <Group Name> | <Timeslot>}]

情報の挿入
insert filtering-database <No.> <MAC Address> { drop | forward } {<Line Name> | <DLCI Name> | <VC Name> | <Peer Name> | <Group Name> | <Timeslot>}

情報の削除
delete filtering-database <No.>

情報の表示
show filtering-database

[サブコマンド入力形式]

なし

[モード階層]

なし

[パラメータ]

ageing <Second>
フィルタリングデータベースのダイナミックエントリが保持される時間を秒単位で設定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    初期値は300です。
  2. 値の設定範囲
    10〜1000000

<No.>
情報の編集を行う際に,編集対象となるエントリ番号を指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません。
  2. 値の設定範囲
    情報の設定の場合,定義済みのエントリ数+1を指定してください。
    情報の変更の場合,変更したいエントリ番号(1〜定義済みのエントリ数)を指定してください。
    情報の挿入の場合,挿入したいエントリ番号(1〜定義済みのエントリ数)を指定してください(指定したエントリ番号の上に挿入されます)。
    情報の削除の場合,削除したいエントリ番号(1〜定義済みのエントリ数)を指定してください。

<MAC Address>
フィルタリングデータベースに登録するスタティックエントリのMACアドレスをキャノニカル表現で指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません。
  2. 値の設定範囲
    48ビットのMACアドレスを設定してください。

{drop | forward}
フィルタリング動作を設定します。dropと設定すると当該MACアドレスを宛先とするフレームをすべて廃棄します。forwardと設定すると当該MACアドレスを宛先とするフレームをインタフェース名で指定された先にだけ中継します。ただし指定されたインタフェースから該当のフレームを受信した場合はフレーム廃棄します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません。

{<Line Name> | <DLCI Name> | <VC Name> | <Peer Name> | <Group Name> | <Timeslot>}
フィルタリング動作で forward 指定したインタフェース名を指定してください。
フレームリレーの場合は,指定できるのは〈DLCI Name〉だけです。<Line Name>,<Timeslot Name>,<Group Name>は指定できません。またISDNの場合は,指定できるのは <Peer Name>だけです。<Group Name>は指定できません。
ATMの場合は,IPインタフェースに指定された<VC Name>および<Group Name>が指定できます。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません。

[サブコマンド]

なし

[入力例]

  1. 情報の設定
    フィルタリングデータベースのエージングを300秒に設定し,MACアドレス11:22:33:11:11:11に対するスタティックエントリを設定します。
     
    (config)# filtering-database ageing 300 1 11:11:11:11:11:11 forward Department1
    (config)# 
     
  2. 情報の変更
    No.2のフィルタリングデータベース情報の動作をdropに変更します。
     
    (config)# filtering-database 2 drop
    (config)# 
     
  3. 設定情報の表示
     
    (config)# show filtering-database
    filtering-database ageing 300 1 Department1 11:11:11:11:11:11:forward
    filtering-database ageing 300 2 Department2 22:22:22:22:22:22 drop
    (config)# 
     
  4. 設定情報の削除
    フィルタリングデータベース情報のNo.2のエントリを削除します。
     
    (config)# delete filtering-database 2
    (config)# 
     

[関連コマンド]

bridge,bridge-interface,line

[注意事項]

  1. ageingに指定した値は10秒単位で切上げた値の範囲でageing outします。例えば,30〜39を設定すると40秒でageing outすることになります。
  2. IPルーティングプロトコル情報,IPマルチキャストルーティングプロトコル情報の変更を行い,applyコマンドを実行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前にapplyコマンドを自動で実行し,変更したIPルーティングプロトコル情報,IPマルチキャストルーティングプロトコル情報が運用に反映されます。

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