構成定義コマンドレファレンス Vol.1
[入力モード]
isisモード
[入力形式]
- インタフェース情報の設定
- interface { <Interface_Name> | localhost }
- >>移行モード:isis interface
- インタフェース情報の削除
- delete interface { <Interface_Name> | localhost }
[サブコマンド入力形式]
- インタフェース情報の設定
- { enable | disable | passive }
- circuit-type { level-1 | level-1-2 | level-2-only }
- priority <priority> [{ level-1 | level-2 }]
- metric <Metric> [{ level-1 | level-2 }]
- hello-interval <second> [{ level-1 | level-2 }]
- hello-multiplier <Multiplier> [{ level-1 | level-2 }]
- csnp-interval <second> [{ level-1 | level-2 }]
- lsp-interval <millisecond>
- retransmit-interval <second>
- authentication mode { md5 | text } [{ level-1 | level-2 }]
- authentication send-only [{ level-1 | level-2 }]
- authentication key <Auth_Key> [{ level-1 | level-2 }]
- インタフェース情報の削除
- delete { enable | disable | passive }
- delete circuit-type
- delete priority <priority> [{ level-1 | level-2 }]
- delete metric <Metric> [{ level-1 | level-2 }]
- delete hello-interval <second> [{ level-1 | level-2 }]
- delete hello-multiplier <Multiplier> [{ level-1 | level-2 }]
- delete csnp-interval <second> [{ level-1 | level-2 }]
- delete lsp-interval
- delete retransmit-interval
- delete authentication [mode { md5 | text } [{ level-1 | level-2 }]]
- delete authentication send-only [{ level-1 | level-2 }]
- delete authentication key <Auth_Key> [{ level-1 | level-2 }]
[モード階層]
isis └─ isis interface
[パラメータ]
- <Interface Name>
- IS-ISが動作するインタフェースを指定します。IS-ISを使用する場合,IS-ISを動作させる全インタフェースを定義してください。
- IS-ISをサポートしていないインタフェースを指定した場合,IS-ISのpassiveインタフェースとして使用します。
- 本パラメータ省略時の初期値
省略した場合,IS-ISが動作しません(disableインタフェースとなります)。
- 値の設定範囲
<Interface Name>に構成定義で設定したインタフェース名を一つ指定します(複数のインタフェース名を列挙できません)。複数のインタフェースを指定する場合は,本パラメータを複数回入力してください。
装置アドレスを利用する場合は,インタフェース名にlocalhost と指定してください。
[サブコマンド]
- { enable | disable | passive }
- 該当インタフェースで,IS-ISが動作するかどうかを指定します。
- enableを指定した場合,IS-ISが動作します。disableを指定した場合,IS-ISが動作しません。passiveを指定した場合,IS-ISが動作しませんが,直結経路をIS-ISの内部経路として広告します。
- 本サブコマンド省略時の初期値
初期値はenableです。
- 値の設定範囲
enable,disable,またはpassiveを指定します。
- circuit-type { level-1 | level-1-2 | level-2-only }
- 該当インタフェースが接続するレベルを指定します。ただし,is-typeサブコマンド値がlevel-1またはlevel-2-onlyの場合,全インタフェースがis-typeサブコマンドで指定したレベルとなるため,本設定は有効になりません。
- is-typeサブコマンド値がlevel-1-2の場合,本設定を優先します。
- 本サブコマンド省略時の初期値
初期値は,is-typeサブコマンドで指定したレベルです。
(is-typeサブコマンド省略時は,level-1-2です)
- 値の設定範囲
level-1,level-1-2,またはlevel-2-onlyを指定します。
- priority <Priority> [{ level-1 | level-2 }]
- ブロードキャスト型ネットワークの指定ルータを決定するための優先度を指定します。同一ネットワークの中で最も大きな優先度の値を持つルータが指定ルータとなります。
- ポイント−ポイント型インタフェースでは,本設定は有効になりません。
- 本サブコマンド省略時の初期値
level-1とlevel-2のそれぞれで64です。
- 値の設定範囲
<Priority>に0〜127(10進数)を指定します。
level-1またはlevel-2を指定することで,レベルごとに設定できます。レベルを指定した定義を,レベルを指定していない定義より優先します。
- metric <Metric> [{ level-1 | level-2 }]
- メトリック値を指定します。メトリック値は,該当インタフェースを経由する経路のコスト計算に使用します。
- 本サブコマンド省略時の初期値
level-1とlevel-2のそれぞれで10です。
- 値の設定範囲
<Metric>に1〜63(10進数)を指定します。metric-styleサブコマンド値にwideを設定しているレベルでは,<Metric>に1〜16777214(10進数)を指定します。
level-1,またはlevel-2を指定することで,レベルごとに設定できます。レベルを指定した定義を,レベルを指定していない定義より優先します。
- hello-interval <second> [{ level-1 | level-2 }]
- Helloパケットの送信間隔を指定します。ブロードキャスト型インタフェースでは,level-1のHelloパケットとlevel-2のHelloパケットの送信間隔を別個に指定できます。
- 本サブコマンド省略時の初期値
level-1とlevel-2のそれぞれで10秒です。
- 値の設定範囲
<second>に1〜21845(10進数:秒)を指定します。
level-1またはlevel-2を指定することで,レベルごとに設定できます。レベルを指定した定義を,レベルを指定していない定義より優先します。
- hello-multiplier <Multiplier> [{ level-1 | level-2 }]
- 隣接ルータが本装置のダウンを判定するまでのHelloパケット送信数を指定します。
- hello-intervalで設定する「Helloパケット送信間隔」とhello-multiplierで設定する「Helloパケット送信数」は次の関係になるように設定してください。
- 「ホールドタイマ」は隣接ルータが本装置のダウンを判定するまでの時間です。
- Helloパケット送信間隔×Helloパケット送信数=ホールドタイマ≦65535秒
- 本サブコマンド省略時の初期値
level-1とlevel-2のそれぞれで3です。
- 値の設定範囲
<Multiplier>に3〜1000(10進数)を指定します。level-1またはlevel-2を指定することで,レベルごとに設定できます。レベルを指定した定義を,レベルを指定していない定義より優先します。
- csnp-interval <second> [{ level-1 | level-2 }]
- complete sequence number PDU(CSNP)の送信間隔を指定します。本装置がネットワークの指定ルータになったとき,この間隔でCSNPを周期送信します。
- ポイント−ポイント型インタフェースでは,本設定は有効になりません。
- 本サブコマンド省略時の初期値
level-1とlevel-2のそれぞれで10秒です。
- 値の設定範囲
<second>に1〜65535(10進数:秒)を指定します。
level-1またはlevel-2を指定することで,レベルごとに設定できます。レベルを指定した定義を,レベルを指定していない定義より優先します。
- lsp-interval <millisecond>
- ブロードキャスト型インタフェースにおいての,LSP(link state PDU)の送受信間隔を指定します。
- ポイント−ポイント型インタフェースでは本設定は有効になりません。
- ブロードキャスト型ネットワーク上の全ルータの,1秒当たりLSP送信数の合計を制限するために使用します。この値を大きくすることで,性能の低いルータでもブロードキャスト型インタフェースに接続できるようになります。LSP送信数の合計がこのサブコマンドの値の間隔(初期値:1秒当たり30パケット)となるようにLSP送信数を調節します。
- 本サブコマンド省略時の初期値
初期値は33ミリ秒です。
- 値の設定範囲
<millisecond>に1〜65535(10進数:ミリ秒)を指定します。
- retransmit-interval <second>
- ポイント−ポイント型インタフェースでのLSP再送間隔を指定します。
- 本サブコマンド省略時の初期値
初期値は5秒です。
- 値の設定範囲
<second>に1〜100(10進数:秒)を指定します。
- authentication mode { text | md5 } [{ level-1 | level-2 }]
- Helloパケットに使用する認証モードを指定します。
- textを指定した場合,平文パスワードで認証します。
- md5を指定した場合,HMAC-MD5アルゴリズムによるメッセージダイジェストを比較することで認証します。
- 本サブコマンド省略時の初期値
level-1とlevel-2のそれぞれでtextです(ただし,authentication key未指定時は認証なしです)。
- 値の設定範囲
textまたはmd5を指定します。
level-1またはlevel-2を指定することで,レベルごとに設定できます。レベルを指定した定義を,レベルを指定していない定義より優先します。
- authentication send-only [{ level-1 | level-2 }]
- Helloパケット受信時,認証しないことを指定します。
- 本サブコマンドを指定した場合,認証オプションを送信パケットに付加しますが,パケットの学習では認証を行いません。
- 本サブコマンド省略時の初期値
level-1とlevel-2のそれぞれで認証を行います。
- 値の設定範囲
level-1またはlevel-2を指定した場合,指定レベルのパケット受信で本サブコマンドが有効となります。レベルを指定した定義を,レベルを指定していない定義より優先します。
- authentication key <Auth_Key> [{ level-1 | level-2 }]
- Helloパケットに使用する認証キーを指定します。
- 本サブコマンド省略時の初期値
なし
- 値の設定範囲
<Auth Key>に,1〜254文字の文字列または2〜508けた(ただし,奇数けたを除く)の16進数を指定します。
文字列を指定する場合,”文字列”の形式で指定してください。文字列を指定する場合,入力可能な文字は英数字および特殊文字です。
詳細は,「表1-9 文字コード一覧」を参照してください。ただし,以下の文字は使用できませんので注意願います。
エクスクラメーション(!),ダブルクォート(”),シャープ(#),ドル($),セミコロン(;),逆シングルクォート(`),大カッコ始め({),大カッコ終わり(})
16進数を指定する場合には,0xhh…hhの形式で指定してください。
level-1またはlevel-2を指定することで,レベルごとに異なる値を設定できます。レベルの指定をした定義を,レベルを指定していない定義より優先します。
[入力例]
「isis」の[入力例]を参照してください。
[注意事項]
- router config_update autoが定義されていない時に本コマンドを使用し構成定義情報の変更を行った場合は,applyコマンドを投入してください。
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