構成定義ガイド
- <この項の構成>
- (1) 設定内容の概要
- (2) 構成図と設定条件
- (3) 構成定義情報例
(1) 設定内容の概要
一つのIPv4プールアドレスを固定的に用意して,IPv6ネットワーク内の端末がNAT-PT機能を利用してIPv4ネットワーク内の端末と通信を行う例を示します。
(2) 構成図と設定条件
- [構成図]
図10-22 動的NAPT-PT(固定プールアドレス使用)構成図
- [設定条件]
- IPv6ネットワーク2000::/64とIPv4ネットワーク10.20.30.0/24との間に動的NAPT-PT機能を設定し,IPv6クライアントからIPv4サーバにアクセスします。
- IPv6ネットワーク内の端末は,プールアドレス10.20.30.100を使用してIPv4ネットワーク内の端末と通信します。
(3) 構成定義情報例
- [コマンドによる設定]
- <本装置>
1 (config)# line IPv6-net ethnernet 0/0 [line IPv6-net] 2 (config)# ip 2000::100 [line IPv6-net] 3 (config)# exit 4 (config)# line IPv4-net ethernet 0/1 [line IPv4-net] 5 (config)# ip 10.20.30.100/24 [line IPv4-net] 6 (config)# exit 7 (config)# natpt natptprefix 3ffe:: 8 (config)# natpt rule napt any 10.20.30.100 9 (config)# natpt interface IPv6-net 10 (config)# natpt interface IPv4-net表10-23 本装置の構成定義情報解説
解説番号 解説 1 NIF番号0,Line番号0に回線名IPv6-netのイーサネット回線を定義します。 2,3 インタフェース名IPv6-netにIPv6アドレス2000::100を定義します(プレフィックス長は省略しているため64となります)。 4 NIF番号0,Line番号1に回線名IPv4-netのイーサネット回線を定義します。 5,6 インタフェース名IPv4-netにIPv4アドレス10.20.30.100,サブネットワーク長24を定義します。 7 NAT-PTプレフィックス 3ffe::/96を定義します。同時にNAT-PT機能が有効になります。 8 動的NAPT-PTルールを定義します。IPv6ネットワーク内のすべての端末を変換対象とし,プールIPアドレスとして10.20.30.100を定義します。プールポート番号範囲は省略しているため1〜65535となります。また,変換対象プロトコルは省略しているためすべてのプロトコルを変換対象にします。 9 インタフェース名IPv6-netをNAT-PTで使用するインタフェースに設定します。 10 インタフェース名IPv4-netをNAT-PTで使用するインタフェースに設定します。
- [構成定義情報の表示]
- <本装置>
line IPv6-net ethnernet 0/0 ip 2000::100 ! line IPv4-net ethernet 0/1 ip 10.20.30.100/24 ! natpt natptprefix 3ffe:: natpt rule napt any 10.20.30.100 natpt interface IPv6-net natpt interface IPv4-net
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