構成定義ガイド
- <この項の構成>
- (1) 設定内容の概要
- (2) 構成図と設定条件
- (3) 構成定義情報例
(1) 設定内容の概要
DHCPサーバ機能を有効にした本装置1台により,複数のプレフィックスを自動配布しネットワークを構成する例を示します。なお,本装置には2本のインタフェースが定義してあり,内部用のインタフェースはTag-VLAN連携定義がされています。また各プレフィックスにはIPv6 DHCPクライアント装置を設置します。クライアントはルータとします。
(2) 構成図と設定条件
- [構成図]
図10-21 Tag-VLAN連携インタフェースを使用する構成例
- [設定条件]
- 本装置のDHCPサーバのプレフィックス配布機能でネットワークを構成します。
- 外部ネットワークとの接続は本装置をゲートウェイにして行います。
- 本装置は外部・内部用に一つずつのインタフェースを持ちます。
- 内部ネットワークへプレフィックス配布用に定義したインタフェースは,Tag-VLAN連携定義されているものとします。
- 内部ネットワークに存在するクライアントは,ルータとします。
- クライアントは配布プレフィックスをさらに内部ネットワークへ配布する機能をもつCPE (Customer Premises Equipment)とします。
- 外部ネットワークのゲートウェイアドレスは 3ffe:1::1/32 とします。
(3) 構成定義情報例
- [コマンドによる設定]
- <本装置>
1 (config)# line Tokyo ethernet 2/1 [line Tokyo] 2 (config)# ip 3ffe::2/16 [line Tokyo] 3 (config)# exit 4 (config)# line TokyoGW ethernet 2/2 [line TokyoGW] 5 (config)# vlan TokyoVLAN1 1 [vlan TokyoVLAN1] 6 (config)# ip linklocal [vlan TokyoVLAN1] 7 (config)# exit [line TokyoGW] 8 (config)# vlan TokyoVLAN2 2 [vlan TokyoVLAN2] 9 (config)# ip linklocal [vlan TokyoVLAN2] 10 (config)# exit [line TokyoGW] 11 (config)# exit 12 (config)# static [static] 13 (config)# ip6-default gateway 3ffe::1 [static] 14 (config)# exit 15 (config)# dhcp6-server yes 16 (config)# dhcp6-server interface TokyoVLAN1 preference 255 17 (config)# dhcp6-server interface TokyoVLAN2 preference 255 18 (config)# dhcp6-server host client1 duid any range 3ffe:3:1::/48 3ffe:3:2::/48 19 (config)# dhcp6-server host client2 duid any range 3ffe:4:1::/48 3ffe:4:2::/48 20 (config)# dhcp6-server static-route-setting 21 (config)# dhcp6-server interface TokyoVLAN1 host-target client1 22 (config)# dhcp6-server interface TokyoVLAN2 host-target client2表10-22 本装置の構成定義情報解説
解説番号 解説 1,2 外部ネットワークへ向けたライン”Tokyo”をNIF:2,ポート1に定義します。
lineモードに移行します。3 lineモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 4 内部ネットワークへ向けたライン”TokyoGW”をNIF:2,ポート2に定義します。
lineモードに移行します。5,6 Tag-VLAN連携インタフェース”TokyoVLAN1”をVLAN ID 1に定義します。
vlanモードに移行します。7 vlanモードからlineモードに戻ります。 8,9 Tag-VLAN連携インタフェース”TokyoVLAN2”をVLAN ID 2に定義します。
vlanモードに移行します。10 vlanモードからlineモードに戻ります。 11 lineモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 12 スタティック経路を使用します。
staticモードに移行します。13 本装置のIPv6デフォルトゲートウェイを3ffe::1に設定します。 14 staticモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 15 dhcp6-server定義を有効に設定します。ただし,dhcp6-server interfaceを定義するまで実際のサービスは開始されません。 16 DHCPサービスを提供するインタフェースに”TokyoVLAN1”を指定します。 17 DHCPサービスを提供するインタフェースに”TokyoVLAN2”を指定します。 18,19 dhcp6-serverのクライアントとして,”client1”,”client2”を定義します。 20 配布プレフィックスへの経路を自動生成させる定義static-route-settingを定義し,本装置に外部からプレフィックス配布先への自動経路設定機能を有効にします。ただし,対象プレフィックスの配布が完了するまで経路は設定されません。 21 DHCPサービスを提供するインタフェースのhost-targetにclient1を定義し,同インタフェースから配布するプレフィックスを限定します。 22 DHCPサービスを提供するインタフェースのhost-targetにclient2を定義し,同インタフェースから配布するプレフィックスを限定します。
- [構成定義情報の表示]
- <本装置>
line Tokyo ethernet 2/1 ip 3ffe::2/16 ! line TokyoGW ethernet 2/2 vlan TokyoVLAN1 1 ip linklocal vlan TokyoVLAN2 2 ip linklocal ! dhcp6-server yes dhcp6-server host client1 duid any range 3ffe:3:1::/48 3ffe:3:2::/48 dhcp6-server host client2 duid any range 3ffe:4:1::/48 3ffe:4:2::/48 dhcp6-server interface TokyoVLAN1 preference 255 host-target client1 dhcp6-server interface TokyoVLAN2 preference 255 host-target client2 dhcp6-server static-route-setting ! static ip6-default gateway 3ffe::1
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