構成定義ガイド

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10.1.10 トンネルインタフェースでのフィルタリング(IPv4 over IPv6通信)

<この項の構成>
(1) 設定内容の概要
(2) 構成図と設定条件
(3) 構成定義情報例

(1) 設定内容の概要

IPv4 over IPv6トンネル設定時にアドレス単位でフィルタリングしたい場合の構成定義情報の例を示します。

(2) 構成図と設定条件

IPv4での設定例を示します。

[構成図]

図10-12 構成図

[図データ]

[設定条件]
次のようなネットワーク構成で,事業所Aの特定のホストから事業所Bへのアクセスを制限したい場合の設定例を示します。
  • 事業所AのIPv4アドレス170.10.0.1-170.10.0.3と事業所B間での通信を禁止
    (すべてのプロトコルを通さない)

(3) 構成定義情報例

[コマンドによる設定]

<本装置A>
 1    (config)# flow filter TokyoOsakaT out
      [flow filter TokyoOsakaT out]
 2    (config)# list 10 ip 170.10.0.1-170.10.0.3 170.10.1.0/24 action
                drop
      [flow filter TokyoOsakaT out]
 3    (config)# list 11 ip 170.10.0.1-170.10.0.3 170.10.2.0/24 action
                drop
      [flow filter TokyoOsakaT out]
 4    (config)# exit
 5    (config)# flow yes

表10-10 本装置Aの構成定義情報解説

解説番号 解説
1,2 インタフェース名TokyoOsakaTのoutbound(送信側)に170.10.0.1〜170.10.0.3から170.10.1.1〜170.10.1.255へのパケットを廃棄するためのエントリを設定します。
3,4 インタフェース名TokyoOsakaTのoutbound(送信側)に170.10.0.1〜170.10.0.3から170.10.2.1〜170.10.2.255へのパケットを廃棄するためのエントリを設定します。
5 フロー制御機能を使用する設定にします。

[構成定義情報の表示]

<本装置A>
flow yes
flow filter TokyoOsakaT out
  list 10 ip 170.10.0.1-170.10.0.3 170.10.1.0/24 action drop
  list 11 ip 170.10.0.1-170.10.0.3 170.10.2.0/24 action drop

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