構成定義ガイド

10.1.4　特定端末間の通信の制限

＜この項の構成＞

(1)　設定内容の概要

(2)　構成図と設定条件

(3)　構成定義情報例

(1)　設定内容の概要

IPv6アドレス単位でフィルタリングしたい場合の構成定義情報の例を示します。

• 端末A，B，Cと端末H間の通信および端末A，B，Cと端末L間の通信を禁止します。
• その他の組み合わせは通信を許可します。

(2)　構成図と設定条件

［構成図］

図10-4　構成図

［設定条件］

次のようなネットワーク構成で，事業所Aから事業所Bへのアクセスを制限したい場合の設定例を示します。

• 事業所AのIPv6アドレス3ffe:501:811:ff00::1-3ffe:501:811:ff00::3と事業所B間での通信を禁止
  （すべてのプロトコルを通さない）
  

(3)　構成定義情報例

［コマンドによる設定］

＜本装置A＞

 1    (config)# flow filter TokyoOsaka in
      [flow filter TokyoOsaka in]
 2    (config)# list 41010 ip 3ffe:501:811:ff02::0-
                3ffe:501:811:ff03:ffff:ffff:ffff:ffff
                3ffe:501:811:ff00::1-3ffe:501:811:ff00::3 action drop
      [flow filter TokyoOsaka in]
 3    (config)# exit
 4    (config)# flow filter TokyoOsaka out
      [flow filter TokyoOsaka out]
 5    (config)# list 41020 ip 3ffe:501:811:ff00::1-3ffe:501:811:ff00::3
                3ffe:501:811:ff02::0-3ffe:501:811:ff03:ffff:ffff:ffff
                :ffff action drop
      [flow filter TokyoOsaka out]
 6    (config)# exit
 7    (config)# flow yes

表10-4　本装置Aの構成定義情報解説

解説番号	解説
1〜3	インタフェース名TokyoOsakaのinbound（受信側）に3ffe:501:811:ff02::0〜3ffe:501:811:ff03:ffff:ffff:ffff:ffffから3ffe:501:811:ff00::1〜3ffe:501:811:ff00::3へのパケットを廃棄するため，受信側のエントリを設定します。
4〜6	インタフェース名TokyoOsakaのoutbound（送信側）に3ffe:501:811:ff00::1〜3ffe:501:811:ff00::3から3ffe:501:811:ff02::0〜3ffe:501:811:ff03:ffff:ffff:ffff:ffffへのパケットを廃棄するため，送信側のエントリを設定します。
7	フロー制御機能を使用する設定にします。

［構成定義情報の表示］

＜本装置A＞

flow yes
flow filter TokyoOasaka in
  list 41010 ip 3ffe:501:811:ff02::0-3ffe:501:811:ff03:ffff:ffff:ffff
:ffff 3ffe:501:811:ff00::1-3ffe:501:811:ff00::3 action drop
flow filter TokyoOasaka out
  list 41020 ip 3ffe:501:811:ff00::1-3ffe:501:811:ff00::3 3ffe:501:811
:ff02::0-3ffe:501:811:ff03:ffff:ffff:ffff:ffff action drop

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