構成定義ガイド
- <この項の構成>
- (1) 設定内容の概要
- (2) 構成図と設定条件
- (3) 構成定義情報例
(1) 設定内容の概要
ポリシールーティング機能を使い,ポリシーに基づく経路設定する場合の例を示します。
- 本装置のインタフェース名称Tokyoで受信したパケットについて,DSCP値が0のネットワークC宛パケットはネットワークYを経由し中継します。
ネットワークYがダウンしているとき,ネットワークXを経由し中継します。
- 本装置のインタフェース名称Tokyoで受信したパケットについて,DSCP値が0以外のネットワークC宛パケットはネットワークXを経由し中継します。
ネットワークXがダウンしているとき,ネットワークYを経由し中継します。
(2) 構成図と設定条件
- [構成図]
図7-12 構成図
- [設定条件]
- ポリシールーティングリスト情報の設定条件
ポリシールーティングリスト情報1:本装置のインタフェースTokyoNagoyaから128.1.3.2宛へ送信する転送経路を設定します。
ポリシールーティングリスト情報2:本装置のインタフェースTokyoOsakaから128.1.4.2宛へ送信する転送経路を設定します。
- ポリシールーティンググループ情報の設定条件
ポリシールーティンググループ情報1:インタフェース名Tokyoで受信したDSCP値が0のネットワークC宛パケットに使用するポリシールーティンググループを,ポリシールーティングリスト情報1,2を用いて設定します。
ポリシールーティンググループ情報2:インタフェース名Tokyoで受信したDSCP値が0以外のネットワークC宛パケットに使用するポリシールーティンググループを,ポリシールーティングリスト情報1,2を用いて設定します。
- filterフロー条件
インタフェース名Tokyoの受信側(Inbound)に次の条件を設定します。
・受信したパケットのDSCP値が0,宛先IPアドレスがネットワークC宛のパケットは,ポリシールーティンググループ情報1を使用して中継します。
・受信したパケットのDSCP値が0以外,宛先IPアドレスがネットワークC宛パケットは,ポリシールーティンググループ情報2を使用して中継します。
(3) 構成定義情報例
- [コマンドによる設定]
- <本装置>
1 (config)# policy-list 1 TokyoNagoya 128.1.3.2 2 (config)# policy-list 2 TokyoOsaka 128.1.4.2 3 (config)# policy-group Route1 2 4 (config)# policy-group Route1 1 5 (config)# policy-group Route2 1 6 (config)# policy-group Route2 2 7 (config)# flow yes 8 (config)# flow filter Tokyo in [flow filter Tokyo in] 9 (config)# list 1 ip any 128.1.5.0/24 dscp 0 action policy_group Route1 [flow filter Tokyo in] 10 (config)# list 2 ip any 128.1.5.0/24 action policy_group Route2 [flow filter Tokyo in] 11 (config)# exit表7-13 本装置の構成定義情報解説
解説番号 解説 1 インタフェース名TokyoNagoyaからルータ(128.1.3.2)宛に転送する場合のポリシールーティングリスト情報を設定します。 2 インタフェース名TokyoOsakaからルータ(128.1.4.2)宛に転送する場合のポリシールーティングリスト情報を設定します。 3 ポリシールーティンググループ名Route1に解説番号2で設定したポリシールーティングリスト情報を追加します。 4 ポリシールーティンググループ名Route1に解説番号1で設定したポリシールーティングリスト情報を追加します。 5 ポリシールーティンググループ名Route2に解説番号1で設定したポリシールーティングリスト情報を追加します。 6 ポリシールーティンググループ名Route2に解説番号2で設定したポリシールーティングリスト情報を追加します。 7 フロー制御機能を使用します。 8 インタフェース名Tokyoのinbound(受信側)にfilterフロー情報を設定します。
flow filter inモードに移行します。9 インタフェース名TokyoのInbound(受信側)のリスト番号1にDSCP値が0,128.1.5.0/24のIPアドレスを宛先とするパケットは解説番号3,4で設定したRoute1を使いポリシールーティング転送する設定を行います。 10 インタフェース名TokyoのInbound(受信側)のリスト番号2に128.1.5.0/24のIPアドレスを宛先とするパケットは解説番号5,6で設定したRoute2を使いポリシールーティング転送する設定を行います。 11 flow filter inモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
- [構成定義情報の表示]
- <本装置>
policy-list 1 TokyoNagoya 128.1.3.2 policy-list 2 TokyoOsaka 128.1.4.2 policy-group Route1 1 policy-group Route1 2 policy-group Route2 1 policy-group Route2 2 ! flow yes flow filter Tokyo in list 1 ip any 128.1.5.0/24 dscp 0 action policy_group Route1 list 2 ip any 128.1.5.0/24 action policy_group Route2
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