構成定義ガイド

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1.5　構成定義情報ファイルの形式

構成定義情報ファイルはテキスト形式で記述され，各構成定義情報は次の図で示したように表現されます。各構成定義情報の詳細については，マニュアル「構成定義コマンドレファレンス Vol.1，Vol.2」を参照してください。

図1-3　構成定義情報ファイルのフォーマット概要

[図データ]

注※
構成定義コマンドを用いて構成定義情報ファイルを編集すると構成定義情報ファイルの先頭に変更者，変更日付が自動で付与されます。本コメント行が付与されていないファイルを予備構成定義情報ファイルとして編集したり，copy backup-configコマンドで運用に反映させたりすることはできませんのでご注意ください。

構成定義情報ファイルに定義された構成定義情報はRMメモリに保持されるため，定義できる構成定義情報の行数はRMメモリ量によって決まります。定義する構成定義情報に比べてRMメモリ量が少なかったり，制限を超えるような構成定義情報を編集したりした場合は「Not enough memory, configuration file is too big.」または「Not enough memory to edit configuration.」のメッセージを表示しますので，deleteコマンドを使用して不要な構成定義情報を削除するかRMメモリを増設してください。

RMメモリ量，構成定義情報ファイルに定義できる構成定義情報の行数，およびRMメモリに保持される構成定義情報のデータサイズの関係を次の表に示します。

表1-2　構成定義情報ファイルに定義できる行数およびデータサイズ

RMメモリ量 定義できる構成定義情報の行数 データサイズ
256MB未満 約15,000〜約22,000(行) 2.2MB
256MB以上 約21,000〜約30,000(行) 3.0MB

定義する構成定義情報の行数が「表1-2　構成定義情報ファイルに定義できる行数およびデータサイズ」の範囲内の場合は，下記（注1）の計算式で定義できる構成定義情報の最大行数を確認してください。また，RMメモリに保持する構成定義情報のデータサイズは，下記（注２）の計算式で確認し，必要なRMメモリ量を実装してください。

（注1）RMメモリ256Mの場合

定義できる構成定義情報の総行数 ＝
定義できる構成定義情報の行数の最大値（30,000）
− 23〜44文字の行数 × 0.25
− 45〜66文字の行数 × 0.75
− 67〜88文字の行数 × 1.25
− 89文字以上の行数 × 1.75

[例]
経路フィルタ情報(route-filter)を10,000エントリ定義した場合
（1行当たり45〜66文字の行が10,000行のとき）
 
route-filter name AS100-IN
  seq 1 match proto bgp peer 172.160.178.101
  seq 2 match proto bgp peer 172.160.179.201
     :
     :
  seq 9999 match proto bgp peer 172.160.191.401
  seq 10000 match proto bgp peer 172.160.192.501
!

定義できる構成定義情報の最大行数 = 30,000(行) − 10,000(行) × 0.75= 15,000(行)

route-filter以外に定義できる行数 = 15,000(行) − 10,000(行)= 5,000(行)

（注2）

構成定義情報のデータサイズ(バイト)＝
228,800 (固定値）＋4,356（router定義をしている場合）
＋59,072×使用RP数＋442,648（ip定義をしている場合）
＋220×イーサネット物理回線数＋220×PPPoE物理回線数
＋220×PPP物理回線数＋220×フレームリレー物理回線数
＋220×ATM物理回線数＋220×ISDN物理回線数
＋128×ATM使用NIF数＋480×Subline使用NIF数
＋4,128×Timeslot使用NIF数＋3,104×VLAN使用RP数
＋8,224×PPP使用NIF数＋1,024×PPPoE使用NIF数
＋5,152×フレームリレー使用NIF数
＋30,272(dlci/dlci_group定義をしている場合)×DLCI制御RP数
＋186,336(line_group/isdn_pool/isdn_ppp定義をしている場合)×ISDN制御RP数
＋32,288（bod定義をしている場合）＋80(isdn-property定義をしている場合)
＋17,440（traffic定義をしている場合）
＋148,576 (vp/vc/vc_group定義をしている場合)×ATM制御RP数
＋57,376 (tunnel定義をしている場合) ＋16,416(backup定義をしている場合)
＋98,336（arp定義をしている場合）＋20,432 (virtual-router定義をしている場合)
＋7,236(ポリシールーティング定義をしている場合)
＋5,280(DHCPリレー定義をしている場合)
＋94,348（フィルタ情報（旧コマンド体系）定義をしている場合）
＋116,644（QoS情報（旧コマンド体系）定義をしている場合）
＋794,988（QoS情報（新コマンド体系）定義をしている場合）
＋40,304(IPX定義をしている場合)＋23,364(ブリッジ定義をしている場合)
＋5,432（snmp定義をしている場合）＋1,312（disable定義をしている場合）
＋23,816（NAT-PT定義をしている場合）
＋844（デフォルト情報定義をしている場合）

なお，不要な構成定義情報を削除したい場合でも，条件によってはdeleteコマンドを使用しても構成定義情報が削除できない場合があります。その場合は下記の手順で構成定義情報の削除後，構成定義情報の編集を行ってください。

＜この節の構成＞
(1)　現用構成定義情報を編集中の場合
(2)　予備構成定義情報ファイルを編集中の場合

(1)　現用構成定義情報を編集中の場合

  1. 編集中の現用構成定義情報を予備構成定義情報ファイルにセーブします。
  2. 構成定義コマンドモードを終了します。
  3. テキストエディタを使用して予備構成定義情報ファイルを編集します。
  4. 運用コマンドのcopy backup-configコマンドを使用して予備構成定義情報ファイルを現用構成定義情報ファイルにコピーします。
  5. 現用構成定義に対して構成定義コマンドモードを開始します。
  6. 現用構成定義情報を編集します。

(2)　予備構成定義情報ファイルを編集中の場合

  1. 構成定義情報をセーブします。
  2. 構成定義コマンドモードを終了します。
  3. テキストエディタを使用して予備構成定義情報ファイルを編集します。
  4. 予備構成定義に対して構成定義コマンドモードを開始します。
  5. 予備構成定義情報ファイルを編集します。

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