5.1 必要な工具

 オプションの増設と交換には製品に付属していない工具が必要になる場合があります。増設と交換には次の工具が必要です。


 1番のプラスドライバ:ネットワークインタフェースボードおよび暗号アクセラレートボードの取り付け,取外しに使用します。
 2番のプラスドライバ:本体のカバーを開ける場合に使用します。
 静電気防止用リストストラップ:機器を静電気から守ります。

 

5.2 作業を開始する前にお読みください


ネットワークインタフェースボード,暗号アクセラレートボード,およびメモリの増設,交換をするときには,装置の電源を切ってください。



装置内部に不用意に手を入れないでください。機構部等でけがの原因となることがあります。



静電気防止用リストストラップを使用してください。
静電気防止用リストストラップを使用しないで取り扱った場合,静電気により機器を損傷することがあります。



ネットワークインタフェースボードや暗号アクセラレートボードを取り外して本装置を使用する場合,必ずブランクパネルを取り付けてください。
ブランクパネルを取り付けずにそのまま使用すると,装置内のエアフローが確保できなくなります。エアフローが確保できなくなると,装置内部の温度上昇により,障害発生の原因となります。
また,本装置が発生する妨害電波が他の機器へ影響を与えたり,他の機器が発生する妨害電波が本装置へ影響を与え,誤動作の原因となることがあります。


 

5.3 ネットワークインタフェースボードの増設および交換


ネットワークインタフェースボードの増設,交換をするときには,装置の電源を切ってください。



ネットワークインタフェースボードの搭載部品やはんだ面には手を触れないでください。また,保管する場合は静電防止袋の中に入れて保管してください。



増設する場合はブランクパネルを取り外してください。なお,取り外したブランクパネルは大切に保管してください。


 

(1)取り外し方

ステップ1

ネットワークインタフェースボードのネジをゆるめます。

 

ステップ2

ネジを両手で持ち,手前に引いて取り出します。

図 5.3-1 ネットワークインタフェースボードの取り外し


ネットワークインタフェースボードや暗号アクセラレートボードを取り外して本装置を使用する場合,必ずブランクパネルを取り付けてください。
ブランクパネルを取り付けずにそのまま使用すると,装置内のエアフローが確保できなくなります。エアフローが確保できなくなると,装置内部の温度上昇により,障害発生の原因となります。
また,本装置が発生する妨害電波が他の機器へ影響を与えたり,他の機器が発生する妨害電波が本装置へ影響を与え,誤動作の原因となることがあります。


 

(2)取り付け方

ステップ1

図の矢印の位置にネットワークインタフェースボードを挿入します。

図 5.3-2 ネットワークインタフェースボードの挿入

 

ステップ2

奥までしっかりと挿入し,ネットワークインタフェースボードのネジを締めます。

図 5.3-3 ネットワークインタフェースボードの固定


ネットワークインタフェースボードをネジで固定するときには,ドライバを使用してください。また,しっかり固定されたことを確認してください。


 

5.4 暗号アクセラレートボードの増設および交換

 暗号アクセラレートボードは,ネットワークインタフェースボートと同様に,ネットワークインタフェースボード用スロットに取り付けます。


暗号アクセラレートボードの増設,交換をするときには,装置の電源を切ってください。



暗号アクセラレートボードの搭載部品やはんだ面には手を触れないでください。また,保管する場合は静電防止袋の中に入れて保管してください。



増設する場合はブランクパネルを取り外してください。なお,取り外したブランクパネルは大切に保管してください。


 

(1)取り外し方

ステップ1

暗号アクセラレートボードのネジをゆるめます。

 

ステップ2

ネジを両手で持ち,手前に引いて取り出します。

図 5.4-1 暗号アクセラレートボードの取り外し


ネットワークインタフェースボードや暗号アクセラレートボードを取り外して本装置を使用する場合,必ずブランクパネルを取り付けてください。
ブランクパネルを取り付けずにそのまま使用すると,装置内のエアフローが確保できなくなります。エアフローが確保できなくなると,装置内部の温度上昇により,障害発生の原因となります。
また,本装置が発生する妨害電波が他の機器へ影響を与えたり,他の機器が発生する妨害電波が本装置へ影響を与え,誤動作の原因となることがあります。


 

(2)取り付け方

ステップ1

図の矢印の位置に暗号アクセラレートボードを挿入します。

図 5.4-2 暗号アクセラレートボードの挿入

 

ステップ2

奥までしっかりと挿入し,暗号アクセラレートボードのネジを締めます。

図 5.4-3 暗号アクセラレートボードの固定


暗号アクセラレートボードをネジで固定するときには,ドライバを使用してください。また,しっかり固定されたことを確認してください。


 

5.5 GBICの増設および交換

 ここでは,ネットワークインタフェースボードを装置に取り付けた状態で,装置の電源を入れたままでGBICの取り付けおよび取り外しを行なう場合の手順について説明します。

 

(1)取り外し方

ステップ1

管理端末から以下のコマンドを入力し,イーサネットポートの運用を停止します。

 [入力形式]
 close nif <nif_no> line <line_no>
 ( nif_no:対象となるネットワークインタフェースボード用スロットの番号
 line_no:対象となるネットワークインタフェースポートの番号)


ネットワークインタフェースボード用スロットおよびネットワークインタフェースポートの番号については,「1.機器の概要」を参照してください。


 

ステップ2

必要であれば,該当する構成定義情報の削除を行ないます。

 

ステップ3

ネットワークインタフェースボードのGBIC DIS LEDが黄色点灯になったことを確認し,GBICを取り外します。
なお,GBICを取り外すには,「4.7 GBICの取り付けと取り外し」を参照してください。

 

(2)取り付け方

ステップ1

ネットワークインタフェースボードにGBICを取り付けます。
GBICを取り付けるには,「4.7 GBICの取り付けと取り外し」を参照してください。

 

ステップ2

管理端末から以下のコマンドを入力し,イーサネットポートを運用状態にします。

 [入力形式]
 free nif <nif_no> line <line_no>
 ( nif_no:対象となるネットワークインタフェースボード用スロットの番号
 line_no:対象となるネットワークインタフェースポートの番号)


ネットワークインタフェースボード用スロットおよびネットワークインタフェースポートの番号については,「1.機器の概要」を参照してください。


 

ステップ3

必要であれば,回線,物理ラインなどの構成定義情報を追加します。

 

5.6 メモリ(主記憶機構)の増設

 AX2001R,AX2002Rにおいて,メモリを128MBから256MBに増設する場合,DIMMを交換します。


装置カバーを取り外す作業は,教育を受けた技術者,または保守員が行なってください。



装置カバーを取り外すときは,装置の電源を切り,電源ケーブルを装置から抜き,すべてのケーブル類を装置から外してから行なってください。
装置の電源を切っても,電源ケーブルやその他のケーブル経由で一部の回路には通電しているために,火災・感電の原因となります。



AX2002RXでは256MBのDIMMを標準で2枚使用しています。そのため,AX2002RXではメモリの増設はできません。


 

ステップ1

カバーを固定している2箇所のネジをドライバで外します。

図 5.6-1 ネジの取り外し

 

ステップ2

カバー背面側を持ち上げます。

図 5.6-2 カバーの取り外し

 

ステップ3

メモリスロット部のレバーを矢印(A)の方向に引き,矢印(B)の方向にメモリを取り外します。

図 5.6-3 メモリの取り外し

 

ステップ4

メモリをメモリスロットに取り付け,奥まで差し込むとレバーが矢印(C)の方向にロックされます。

図 5.6-4 メモリの取り付け

 

ステップ5

カバーを取り付けます。

図 5.6-5 カバーの取り付け


カバーを取り付ける際は,ファンケーブル等を巻き込まないようご注意願います。


 

ステップ6

ネジを取り付けます。

図 5.6-6 カバーの取り付け


カバーを上から押しつけ,カバーが浮かないようにしてネジを締めてください。