29.2.6 MLDv1/MLDv2装置との接続
本装置はMLDv1とMLDv2をサポートします。コンフィグレーションコマンドのipv6 mld versionで,インタフェースごとに使用するMLDバージョンを設定できます。指定するバージョンに応じた動作を次の表に示します。デフォルトはversion 2です。
指定バージョン |
バージョン指定時の動作 |
---|---|
version 1 |
MLDv1で動作します。 MLDv2パケットは無視します。 |
version 2 |
MLDv1,MLDv2の両方で動作可能です。 MLDv1,MLDv2それぞれグループアドレス単位で動作します。 |
version 2 only |
MLDv2で動作します。 MLDv1パケットは無視します。 |
(1) MLDv1/MLDv2ルータとの接続
冗長構成などによって同一ネットワーク上に複数のMLDルータが存在する場合,互いのQueryを受信することでQuerierを決定します(「29.2.3 Querierの決定」を参照してください)。本装置は,MLDバージョンがversion 2あるいはversion 2 onlyに設定されているインタフェースでのMLDv1ルータとの接続はサポートしません(V1 Queryを無視するため,Querierを決定できなくなります)。MLDv1ルータと接続する場合は,当該インタフェースのMLDバージョンをversion 1に設定してください。
(2) MLDv1/MLDv2ホスト混在時の動作
MLDv1ホストとMLDv2ホストが混在するネットワークと接続する場合は,当該インタフェースのMLDバージョンをデフォルトの状態で使用してください。ただし,MLDv1ホストはMLDv2 QueryをMLDv1 Queryとして受信できる(RFC仕様)ことが必要になります。
MLDv1/MLDv2ホストが混在する場合,グループメンバーの登録はグループ加入を要求するMLDのバージョンによって次の表に従います。
グループ加入の要求 |
グループメンバーの登録 |
---|---|
MLDv1で受信 |
MLDv1モードでグループメンバーを登録 |
MLDv2で受信 |
MLDv2モードでグループメンバーを登録 |
MLDv1とMLDv2で受信 |
MLDv1モードでグループメンバーを登録 |