解説書 Vol.1

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9.9.4 DHCPサーバ機能使用時の注意事項

DHCPサーバ機能使用時の注意事項について説明します。

<この項の構成>
(1) 割り当て用IPアドレスの使用状況の確認
(2) 二重化RM切り替え後やサービス中の本装置再立ち上げ後の動作

(1) 割り当て用IPアドレスの使用状況の確認

本装置で接続できるクライアントの台数(IPアドレスプールの数)は2000台です。IPアドレスプールで空き状態となっている個数は,show ip dhcp server statisticsコマンドの実行結果「address pools」で確認できます。また,実際に割り当てられたIPアドレスは, show ip dhcp bindingコマンドで確認できます。各コマンドについてはマニュアル「運用コマンドレファレンス Vol.2」を参照してください。

(2) 二重化RM切り替え後やサービス中の本装置再立ち上げ後の動作

DHCPサーバは,DHCPクライアントにIPアドレスを割り当てる前に,割り当てようとしているIPアドレスでICMPエコー要求パケットを送出し,その応答パケットの有無ですでに使用しているクライアントがいないか(IPアドレスの二重割り当て防止)を確認します。ICMPエコー要求パケットの応答があった場合,すでに使用している端末がネットワーク上にあると判断し,最初に割り当てようとしたアドレスと異なるIPアドレスで再度割り当てを行います。したがって,サービス(DHCPクライアントにアドレスを割り当てた状態)中にRM二重化切り替えや本装置がダウン(RM二重化構成時は二重障害)後に装置再立ち上げで復帰した場合,本装置上にある割り当て用IPアドレスのプールはすべて「空き状態」になっています。こうして,IPアドレス割り当て前のICMPエコー要求パケット送出によって,IPアドレスの二重割り当てを行わないようにしています。

ICMPエコー要求パケットの応答が返ってきた(ネットワーク上の端末がすでにそのIPアドレスを使っている)場合,show ip dhcp conflictコマンド(マニュアル「運用コマンドレファレンス Vol.2」参照)の実行結果画面に,矛盾アドレス検出として表示します。

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