運用コマンドレファレンス Vol.3


show ipv6 mld interface

MLDインタフェース情報を表示します。

[入力形式]

show ipv6 mld [vrf {<vrf id> | all}] interface [<interface type> <interface number>] [detail]

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

vrf {<vrf id> | all}

VRFのMLDインタフェース情報を表示します。

<vrf id>指定時は指定VRFのMLDインタフェース情報だけ,all指定時はグローバルネットワークを含む全VRFのMLDインタフェース情報を表示します。<vrf id>にはコンフィグレーションコマンドで設定されたVRF IDを指定してください。

本パラメータ省略時の動作

グローバルネットワークのMLDインタフェース情報を表示します。

<interface type> <interface number>

指定したインタフェースのMLDインタフェース情報を表示します。

<interface type> <interface number>には,次に示すインタフェース種別グループに対応するインタフェース名およびインタフェース番号を指定できます。詳細は,「パラメータに指定できる値」の「■インタフェースの指定方法」を参照してください。

  • イーサネットインタフェース

  • イーサネットサブインタフェース

  • ポートチャネルインタフェース

  • ポートチャネルサブインタフェース

  • VLANインタフェース

本パラメータ省略時の動作

全MLDインタフェース情報を表示します。

detail

MLDインタフェース情報を詳細形式で表示します。

本パラメータ省略時の動作

MLDインタフェース情報を標準形式で表示します。

すべてのパラメータ省略時の動作

グローバルネットワークの全MLDインタフェース情報を標準形式で表示します。

[実行例]

図14‒22 MLDインタフェース情報の表示
> show ipv6 mld interface
Date 20XX/04/21 12:10:10 UTC
Total: 2 interfaces
Interface     Version  Flags   Querier            Expires  Group Count  Notice
Eth1/11          2     F       fe80::10            02:30             2
Eth1/12          1     -       This system           -               1
>
図14‒23 MLDインタフェース情報の詳細表示
> show ipv6 mld interface detail
Date 20XX/04/21 12:10:10 UTC
Total: 2 interfaces
Interface               Version  Flags   Querier            Expires  Group Count  Notice
Eth1/11(fe80::20)          2     F       fe80::10            02:30             2
Eth1/12(fe80::30)          1     -       This system           -               1
>

[表示説明]

表14‒15 show ipv6 mld interfaceコマンドの表示内容

表示項目

表示内容

表示詳細情報

警告情報

注意表示

"Notice: Showing the MLD interface information on standby system."

待機系で本コマンドを実行した場合に表示します。

警告表示

"Warning: MLD requests will be suspended because of the limit on the number of MLD hosts."

ホストトラッキング機能使用時に,VRF単位での受信者数超過によってMLD Reportメッセージを廃棄した場合に表示します。

VRF

VRF ID

対象がグローバルネットワークの場合は表示されません。

Total

全インタフェース数

Interface

インタフェース名

Version

MLDバージョン情報

1:MLDv1

2:MLDv2

(2):MLDv2 only

Flags

フラグ

MLDインタフェースの状態

  • F:MLD即時離脱機能が有効

  • H:ホストトラッキング機能が有効

  • S:MLD snoopingが動作中

  • -:表示する情報がない

Querier

QuerierのIPv6アドレス

該当インタフェースがダウン状態の場合は"-"と表示します。

本装置がQuerierの場合は"This system"と表示します。

Expires

Querierのエージングタイマ(残時間)

xx:yy xx(分)yy(秒)

60分以上は"1hour","2hours"・・・

ただし,24時間以上は"1day","2days"・・・と表示します。

本装置がQuerierの場合は"-"と表示します。

Group Count

参加マルチキャストグループ数

Notice

警告情報

  • L:マルチキャストグループ数の上限値超過によるMLD Reportメッセージ廃棄およびMLD Reportメッセージ内のRecord情報廃棄

    ソース数の上限値超過によるMLD Reportメッセージ廃棄およびMLD Reportメッセージ内のRecord情報廃棄

    マルチキャストチャネルの制限数超過によるMLD Reportメッセージ廃棄またはMLD Reportメッセージ内のRecord情報廃棄

    ホストトラッキングの受信者数超過によるMLD Reportメッセージ廃棄

  • Q:Version不一致によるMLD Queryメッセージ廃棄

  • R:Version不一致によるMLD Reportメッセージ廃棄

  • S:1MLD Reportメッセージ内で処理できるソース数の上限値超過による一部情報破棄

    1MLD Reportメッセージ内に含まれるRecord情報数の上限値超過による廃棄および1Record情報内に含まれるソース数の上限超過による廃棄

  • F:マルチキャストチャネルフィルタによるMLD Reportメッセージ廃棄またはMLD Reportメッセージ内のRecord情報廃棄

  • B:MLDインタフェース単位の帯域超過によるMLD Reportメッセージ廃棄またはMLD Reportメッセージ内のRecord情報廃棄

本情報は事象発生後,MLD Query(General Query)メッセージの送信または受信を2回行うまでの間は,本コマンド実行時に表示します。

[通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表14‒16 show ipv6 mld interfaceコマンドの応答メッセージ一覧

メッセージ

内容

A program error occurred. Retry the command. (error = <error message>)

プログラムエラーが発生しました。コマンドを再実行してください。

<error message>:エラー部位

MLD is not active in the specified interface. (interface = <interface name>)

MLDが設定されていないインタフェースが指定されました。インタフェース名を確認してください。

<interface name>:指定されたインタフェースに付与するインタフェース名

MLD is not active in the specified VRF. (VRF ID = <vrf id>)

MLDが設定されていないVRFが指定されました。

<vrf id>:VRF ID

The command is not authorized by the RADIUS/TACACS+ server or the configuration.

このコマンドはRADIUSサーバ,TACACS+サーバ,またはコンフィグレーションで承認されていません。

The connection with the IPv6 multicast routing program failed.

IPv6マルチキャストルーティングプログラムとの通信が失敗しました。

IPv6マルチキャストルーティング機能を有効にしたにもかかわらずこのメッセージが出るときは,コマンドを再実行またはコンフィグレーションを確認してください。

The specified interface type is incorrect.

指定した<interface type>が不正です。指定パラメータを確認して再実行してください。

[注意事項]

なし