show ipv6 static
static設定に関する情報を表示します。
[入力形式]
show ipv6 static [vrf {<vrf id> | all}] route [brief] [<prefix>[/<prefixlen>]] show ipv6 static [vrf {<vrf id> | all}] route [<prefix>[/<prefixlen>]] track-target [{<track id> | <track name>}] show ipv6 static [vrf {<vrf id> | all}] gateway [brief] [{ <gateway address> | <host name> }]
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[パラメータ]
- vrf {<vrf id> | all}
-
VRFのスタティック情報を表示します。<vrf id>指定時は指定VRFのスタティック情報だけを,all指定時はグローバルネットワークを含む全VRFのスタティック情報を表示します。<vrf id>にはコンフィグレーションコマンドで設定されたVRF IDを指定してください。
- 本パラメータ省略時の動作
-
グローバルネットワークのスタティック情報を表示します。
- route
-
スタティックで学習した経路情報を表示します。
- brief
-
簡易形式で表示します。
- <prefix>[/<prefixlen>]
-
本パラメータで宛先ネットワークを指定した場合,指定した宛先ネットワークに含まれる経路情報だけを表示します。
<prefixlen>を省略した場合,指定した<prefix>までをフィルタリングアドレスとして経路情報を表示します。
(例)2001:db8:1::と入力した場合は,2001:db8:1::/48の経路情報を表示します。
<prefix>には宛先アドレスを,<prefixlen>にはプレフィックス長を指定します。<prefix>はコロン記法で,<prefixlen>は0〜128の範囲で指定してください。
- 本パラメータ省略時の動作
-
すべての経路情報を表示します。
- track-target [{<track id> | <track name>}]
-
トラッキング連携の情報を表示します。
{<track id> | <track name>}を省略した場合,すべてのスタティック経路のトラッキング連携の情報を表示します。トラッキング連携を設定していないスタティック経路も表示します。
- <track id>
-
指定したトラックIDとトラッキング連携しているスタティック経路だけを表示します。
- <track name>
-
指定したトラック名とトラッキング連携しているスタティック経路だけを表示します。コンフィグレーションコマンドで設定された名前を指定してください。
- 本パラメータ省略時の動作
-
トラッキング連携の情報を表示しません。
- gateway
-
スタティックで学習した経路情報をゲートウェイごとに表示します。
- {<gateway address> | <host name>}
-
指定したゲートウェイまたはホストに対する経路情報だけを表示します。
- <gateway address>
-
ゲートウェイアドレスをIPv6アドレス,またはインタフェース名付きIPv6アドレス(リンクローカルアドレスだけ)で指定してください。
- <host name>
-
ホスト名称を指定してください。
ただし,vrf {<vrf id> | all}指定時は,本パラメータは指定できません。
- 本パラメータ省略時の動作
-
すべてのゲートウェイに対する経路情報を表示します。
[実行例1] show ipv6 static [vrf {<vrf id> | all}] route [brief] <prefix>/<prefixlen> track-target [{<track id> | <track name>}]の例
>show ipv6 static route Date 20XX/10/08 12:00:00 UTC Status Codes: * valid, > active, r RIB failure Destination Next Hop Distance Weight Status Flag *> 2001:db8:1:1::/64 2001:db8:1:100:: 2 10 Act NoResolve *> 2001:db8:2:2::/64 2001:db8:2:200::22 2 0 Act Reach Poll NoResolve 2001:db8:7:700::77 2 10 IFdown NoResolve *> 2001:db8:3:3::/64 2001:db8:3:300::11 2 0 Act Reach Poll *> 2001:db8:4:4::/64 2001:db8:4:400::1 255 0 Act Reach Poll > >show ipv6 static route brief Date 20XX/10/08 12:00:00 UTC Status Codes: * valid, > active, r RIB failure Destination Next Hop Flag *> 2001:db8:1:1::/64 2001:db8:1:100::1 NoResolve *> 2001:db8:2:2::/64 2001:db8:2:200::22 Poll NoResolve 2001:db8:7:700::77 NoResolve *> 2001:db8:4:4::/64 2001:db8:4:400::1 Poll > |
注 経路がマルチパス化されている場合,2番目以降のパスはNextHop,Status,Flagだけ表示します。
>show ipv6 static route track-target Date 20xx/10/08 12:00:00 UTC Status Codes: * valid, > active, r RIB failure Destination Next Hop Distance Weight Status Flag Track Target *> 2001:db8:1:1::/64 2001:db8:1:100::1 2 10 Act TrackUp NotInstall NoResolve Track1(30001)(not) > |
注 経路がマルチパス化されている場合,2番目以降のパスはNextHop,Status,Flagだけ表示します。
[実行例1の表示説明]
表示項目 |
表示内容 |
表示詳細情報 |
---|---|---|
VRF |
VRF ID |
対象がグローバルネットワークの場合は表示されません。 |
Status Codes |
経路情報の状態 |
* valid:有効な経路情報 |
> active:経路選択によって選択された経路情報 |
||
r:コンフィグレーションコマンドipv6 maximum routesの<limit>パラメータで設定した経路数の上限値を超えた経路 |
||
Destination |
宛先ネットワーク |
宛先アドレス/プレフィックス長 |
Next Hop |
ネクストホップアドレス |
スタティック経路のゲートウェイアドレス(コンフィグレーションで設定したネクストホップアドレスまたはインタフェース) |
Distance |
経路のディスタンス |
− |
Weight |
NextHop間の優先度 |
− |
Status |
経路の状態 |
|
|
||
|
||
|
||
|
||
|
||
Flag |
Static経路の属性 |
上記に該当しない場合,"-"を表示します。 |
Track Target |
トラッキング連携のトラック名,トラックID |
トラック名の後ろにトラックIDを表示します。代替連携を設定している場合は,トラックIDのあとに(not)を付加して表示します。 トラッキング連携を設定していない場合,表示しません。 |
[実行例2] show ipv6 static [vrf {<vrf id> | all}] gateway [brief] [{<gateway address> | <host name>}]の例
>show ipv6 static gateway Date 20XX/03/14 12:00:00 UTC Gateway Status Success Failure Transition 2001:db8:1:100::1 Reach - 0/3 - 2001:db8:2:200::2 - - - - 2001:db8:3:300::3 UnReach 1/3 - 7m 31s 2001:db8:4:400::4 Reach - 8/10 6s > >show ipv6 static gateway brief Date 20XX/03/14 12:00:00 UTC Gateway Status 2001:db8:1:100::1 Reach 2001:db8:2:200::2 - 2001:db8:3:300::3 UnReach 2001:db8:4:400::4 Reach > |
[実行例2の表示説明]
表示項目 |
表示内容 |
表示詳細情報 |
---|---|---|
VRF |
VRF ID |
対象がグローバルネットワークの場合は表示されません。 |
Gateway |
ゲートウェイアドレス |
スタティック経路のゲートウェイアドレス |
Status |
経路の状態 |
|
|
||
Success |
ポーリングが連続して成功した回数 |
ポーリングが連続して成功した回数/recovercountで設定されている値 |
Failure |
ポーリングが連続して失敗した回数 |
ポーリングが連続して失敗した回数/pollcountで設定されている値 |
Transition |
経過時間 |
ゲートウェイの状態に変化があった時間から経過した時間 |
Track gateway |
BFD連携が設定されている場合だけ表示されます。 |
|
Gateway |
ゲートウェイアドレス |
BFDと連携しているスタティック経路のゲートウェイアドレス |
Name |
トラック名 |
− |
ID |
トラックID |
− |
Status |
トラック状態 |
|
Transition |
経過時間 |
トラック状態に変化があった時間から経過した時間 |
[通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
メッセージ |
内容 |
---|---|
A link-local address is not displayed. |
リンクローカルアドレスは表示されません。 |
A program error occurred. Retry the command. (error = <error message>) |
プログラムエラーが発生しました。コマンドを再実行してください。 <error message>:エラー部位 |
A static route does not exist. |
スタティック経路は存在しません。 |
The command is not authorized by the RADIUS/TACACS+ server or the configuration. |
このコマンドはRADIUSサーバ,TACACS+サーバ,またはコンフィグレーションで承認されていません。 |
The connection with the unicast routing program (rtm) failed. Retry the command. |
ユニキャストルーティングプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再実行してください。 |
The specified address is invalid, or the host name cannot be specified together with VRF. |
指定アドレス文字列が不正です。またはVRFと同時にはホスト名称を指定できません。 |
The specified gateway does not exist in the specified VRF. (VRF = <vrf id>) |
指定VRFに指定ゲートウェイは存在しません。 <vrf id>:VRF ID |
The specified gateway does not exist. |
指定ゲートウェイは存在しません。 |
The specified network address is invalid. |
指定アドレスが不正です。 |
The specified route does not exist. |
指定経路が存在しません。 |
The specified VRF does not exist. (VRF = <vrf id>) |
指定VRFが存在しません。 <vrf id>:VRF ID |
The unicast routing program (rtm) is not responding. Retry the command. |
ユニキャストルーティングプログラムからの応答がありません。コマンドを再実行してください。 |
[注意事項]
なし