clear ipv6 route
ハードウェアルーティングテーブルのエントリをいったんクリアし,ユニキャストルーティングプログラムが保有するルーティングエントリを再登録します。
[入力形式]
clear ipv6 route [vrf {<vrf id>|all}] { * | <prefix>[/<prefixlen>] }
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[パラメータ]
- vrf {<vrf id> | all}
-
VRFの経路を対象とします。<vrf id>指定時は指定VRFの経路だけを,all指定時はグローバルネットワークを含む全VRFを対象にします。<vrf id>にはコンフィグレーションコマンドで設定されたVRF IDを指定してください。
- 本パラメータ省略時の動作
-
グローバルネットワークの経路を対象とします。
- *
-
すべての経路情報を更新します。
- <prefix>[/<prefixlen>]
-
<prefix>/<prefixlen>で宛先ネットワークを指定した場合,指定した宛先ネットワークに含まれる経路情報を更新します。<prefix>には宛先アドレスをコロン記法で指定してください。なお,指定ネットワークにループバックアドレスは指定できません。
- <prefixlen>
-
プレフィックス長を0〜128の範囲で指定してください。
本パラメータ省略時の動作
指定した<prefix>に最長一致(longest-match)した経路の詳細情報を更新します。
[実行例]
>clear ipv6 route * > |
[表示説明]
なし
[通信への影響]
ハードウェアルーティングテーブルのエントリをクリアし,ユニキャストルーティングプログラムが保有するルーティングエントリを再登録するため,一時的に通信が停止したり,一時的に本装置との接続が切断したりすることがあります。
[応答メッセージ]
メッセージ |
内容 |
---|---|
A link-local address cannot be cleared. |
リンクローカルアドレスはクリアできません。 |
A program error occurred. Retry the command. (error = <error message>) |
プログラムエラーが発生しました。 コマンドを再実行してください。 <error message>:エラー部位 |
The command is not authorized by the RADIUS/TACACS+ server or the configuration. |
このコマンドはRADIUSサーバ,TACACS+サーバ,またはコンフィグレーションで承認されていません。 |
The connection with the unicast routing program (rtm) failed. Retry the command. |
ユニキャストルーティングプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再実行してください。 |
The route could not be cleared. (parameter = <parameter>) |
指定アドレスの経路をクリアできません。 <parameter>:パラメータ名 |
The routing information is in the keeping status. Wait a while, and then try again. |
経路保留中です。しばらくしてから再実行してください。 |
The specified route does not exist. (IP address = <ipv6 address>) |
指定経路は存在しません。 <ipv6 address>:IPv6アドレス |
The specified VRF does not exist. (VRF = <vrf id>) |
指定VRFが存在しません。 <vrf id>:VRF ID |
The unicast routing program (rtm) is not responding. Retry the command. |
ユニキャストルーティングプログラムからの応答がありません。コマンドを再実行してください。 |
The unicast routing program (rtm) is not running. |
ユニキャストルーティングプログラムが起動していないため,コマンドが失敗しました。ユニキャストルーティングプログラムの再起動を待って,コマンドを再実行してください。 |
[注意事項]
-
clear ipv6 route * を実行すると,ダイナミックに登録されたNDPエントリも削除します。