運用コマンドレファレンス Vol.3


show ip interface ipv4-unicast

ユニキャストルーティングプログラムが認識している本装置のインタフェース情報を表示します。

[入力形式]

show ip interface ipv4-unicast [{<interface type> <interface number> | <index>}]

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

{<interface type> <interface number> | <index>}
<interface type> <interface number>

指定したインタフェースの詳細情報を表示します。

<interface type> <interface number>には,次に示すインタフェース種別グループに対応するインタフェース名およびインタフェース番号を指定できます。詳細は,「パラメータに指定できる値」の「■インタフェースの指定方法」を参照してください。

  • イーサネットインタフェース

  • イーサネットサブインタフェース

  • ポートチャネルインタフェース

  • ポートチャネルサブインタフェース

  • VLANインタフェース

  • ループバックインタフェース

  • Nullインタフェース

  • マネージメントポート

  • AUXポート

<index>

指定したインデックス番号に該当するインタフェースの詳細情報を表示します。

<index>にはインタフェースに付加されたインデックス番号を指定します。

インデックス番号はインタフェース一覧表示(パラメータ指定:なし)で表示できます。

本パラメータ省略時の動作

すべてのインタフェースのサマリー情報を表示します。

[実行例1]

図10‒76 全インタフェースのサマリー情報の表示
>show ip interface ipv4-unicast
Date 20XX/03/14 12:00:00 UTC
Index Name             Local               Remote          Flags
1     Eth1/1           192.168.0.64/24     192.168.0.255   Up Broadcast
3     Eth1/2           192.168.214.22/24   170.32.21.255   Up Broadcast
65600 localhost        127.0.0.1/8         127.0.0.1       Up Loopback
>

[実行例1の表示説明]

表10‒69 全インタフェースのサマリー情報の表示内容

表示項目

表示内容

表示詳細情報

VRF

VRF ID

対象がグローバルネットワークの場合は表示されません。

Index

インデックス番号

Name

インタフェース名

Local

インタフェース・アドレスおよびマスク長

Remote

リモート・アドレス

Broadcast時:ブロードキャストアドレス

PointToPoint時:相手インタフェース・アドレス

Flags

インタフェース・フラグ

Up

Broadcast

PointToPoint

Loopback

Delete

Null

[実行例2]

図10‒77 特定インタフェースの詳細情報の表示
>show ip interface ipv4-unicast gigabitethernet 1/1
Date 20XX/03/14 12:00:00 UTC
Eth1/1 Index: 1
Change: <>      State: <Up Broadcast>
Up-down Transitions: 0
INET 192.168.0.64 Metric: 0      MTU: 1500
    Change: <>   State: <Up Broadcast>
    Broadcast Address: 192.168.0.255   Local Address: 192.168.0.64
    Route: 192.168/24
    Routing Protocol Active:  RIP
      Protocol: RIP    Metric In: 1   Metric Out: 0   State: <>
>

[実行例2の表示説明]

表10‒70 特定インタフェースの詳細情報の表示内容

表示項目

表示内容

表示詳細情報

インタフェース名

Index

インデックス番号

Change

インタフェースの変化状態

Refresh:変更なし

Add:インタフェースの追加

Delete:インタフェースの削除

UpDown:インタフェース状態の変更

Netmask:ネットマスクの変更

Broadcast:ブロードキャストまたは通信相手アドレスの変更

MTU:MTU長の変更

Address:ローカルまたはリンクレベルアドレスの変更

State

インタフェースの状態

Up

Broadcast

PointToPoint

Loopback

Delete

Null

Up-down Transitions

インタフェースの状態変化回数

インタフェースがアップ状態からダウン状態に変化した回数

インタフェースアドレス

タイプとアドレス

INET:IPv4アドレス

アドレスごとの項目を次に示します。

Metric

インタフェースのメトリック

MTU

最大送信データ長(バイト)

インタフェースがダウンしているときは"-"を表示します。

Nullインタフェース,またはループバックインタフェースの場合は表示しません。

VRF

VRF ID

対象がグローバルネットワークの場合は表示されません。

Change

アドレスの変化状態

上記Change参照

State

アドレスの状態

上記State参照

Broadcast Address

ブロードキャストアドレス

PointToPointの場合は"----"を表示します。

Local Address

ローカルアドレス

Route

経路情報

宛先アドレス/マスク長

Routing Protocols Active

動作中のルーティングプロトコル

OSPF

RIP

コンフィグレーションコマンドでpassive-interfaceを指定したRIPインタフェースは表示されません。

Any

動作中のルーティングプロトコルごとの項目を次に示します。

Protocol

プロトコル名称

Metric In

RIPで受信した経路情報に加算するメトリック

Metric Out

RIPで送信する経路情報に加算するメトリック

State

RIPのプロトコル情報のフラグ

MetricIn:MetricInフィールドが有効

MetricOut:MetricOutフィールドが有効

NoOut:RIPパケットを送信しない

V2Multicast:マルチキャストアドレスのRIP-2パケットを取り扱う

V2Broadcast:ブロードキャストアドレスのRIP-2パケットを取り扱う

OSPFのプロトコル情報フラグ

AllSPF:allspfマルチキャストアドレスのOSPFパケットを取り扱う

AllDR:allDRマルチキャストアドレスのOSPFパケットを取り扱う

[通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表10‒71 show ip interface ipv4-unicastコマンドの応答メッセージ一覧

メッセージ

内容

A program error occurred. Retry the command. (error = <error message>)

プログラムエラーが発生しました。コマンドを再実行してください。

<error message>:エラー部位

The command is not authorized by the RADIUS/TACACS+ server or the configuration.

このコマンドはRADIUSサーバ,TACACS+サーバ,またはコンフィグレーションで承認されていません。

The connection with the unicast routing program (rtm) failed. Retry the command.

ユニキャストルーティングプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再実行してください。

The specified interface does not exist.

指定したインタフェースは存在しません。正しいインタフェースを指定してください。

The specified interface type is incorrect.

指定した<interface type>が不正です。指定パラメータを確認して再実行してください。

The unicast routing program (rtm) is not responding. Retry the command.

ユニキャストルーティングプログラムからの応答がありません。コマンドを再実行してください。

[注意事項]

なし