運用コマンドレファレンス Vol.3


show ipv6 cache policy

IPv6ポリシーベースルーティングリストのネクストホップ情報と状態を表示します。

[入力形式]

show ipv6 cache policy [<policy list name> [track-target [{name <track name> | id <track id>}]]]

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

<policy list name>

IPv6ポリシーベースルーティングリストの,指定したポリシーベースルーティングリスト名のネクストホップ情報と状態を表示します。ポリシーベースルーティングリスト名の指定方法は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

本パラメータ省略時の動作

すべてのIPv6ポリシーベースルーティングリストのネクストホップ情報と状態を表示します。

track-target [{name <track name> | id <track id>}]

トラッキング連携しているネクストホップ情報と状態を表示します。

{name <track name> | id <track id>}を省略した場合,トラッキング連携しているすべてのネクストホップ情報と状態を表示します。

name <track name>

指定したトラック名とトラッキング連携しているネクストホップだけを表示します。<track name>にはコンフィグレーションコマンドで設定された名前を指定してください。

id <track id>

指定したトラックIDとトラッキング連携しているネクストホップだけを表示します。<track id>に指定できる値の範囲については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

本パラメータ省略時の動作

指定したポリシーベースルーティングリスト名のすべてのネクストホップ情報と状態を表示します。

すべてのパラメータ省略時の動作

すべてのIPv6ポリシーベースルーティングリストのネクストホップ情報と状態を表示します。

[実行例]

図5‒3 指定したIPv6ポリシーベースルーティングリスト情報の表示
> show ipv6 cache policy POLICY-LIST-v6
Date 20XX/01/01 12:00:00 UTC
IPv6 policy-based routing suspend-update switch-over : 200
    Start time : 20XX/01/01 15:00:00 UTC
    End time   : 20XX/01/01 15:03:20 UTC
IPv6 policy-based routing list : POLICY-LIST-v6
    Priority    Status  Interface       Next Hop                               Track-Target
 *> 10          Up      Eth1/1          2001:db8:1::10                         Track1(30001)
    20          Down    ChGr20          2001:db8:2::20                         -
    30          Up      Eth3/1.100      2001:db8:3::30                         Track2(30002)(not)
    40          Down    ChGr40.10       2001:db8:4::40                         -
    50          Up      VLAN0050        2001:db8:5::50                         -
    Default   : Permit
>
図5‒4 指定したIPv6ポリシーベースルーティングリスト情報の表示(トラッキング連携しているネクストホップの情報だけを表示する場合)
> show ipv6 cache policy POLICY-LIST-v6 track-target
Date 20XX/01/01 12:00:00 UTC
IPv6 policy-based routing suspend-update switch-over : 200
    Start time : 20XX/01/01 15:00:00 UTC
    End time   : 20XX/01/01 15:03:20 UTC
IPv6 policy-based routing list : POLICY-LIST-v6
    Priority    Status  Interface       Next Hop                               Track-Target
 *> 10          Up      Eth1/1          2001:db8:1::10                         Track1(30001)
    30          Up      Eth3/1.100      2001:db8:3::30                         Track2(30002)(not)
    Default   : Permit
>

[表示説明]

表5‒3 show ipv6 cache policyコマンドの表示内容

表示項目

表示内容

表示詳細情報

IPv6 policy-based routing suspend-update switch-over

BCU系切替後にネクストホップの選択を抑止する時間

<seconds>:ネクストホップ選択抑止時間

Start time

ネクストホップ選択抑止を開始した日時

yyyy/mm/dd hh:mm:ss timezone 年/月/日 時:分:秒 タイムゾーン

-:未実施

End time

ネクストホップ選択抑止を終了した日時

yyyy/mm/dd hh:mm:ss timezone 年/月/日 時:分:秒 タイムゾーン

-:未実施またはネクストホップ選択抑止中

IPv6 policy-based routing list

IPv6ポリシーベースルーティングリスト

*>

現在使用中のネクストホップ

現在使用中のネクストホップまたはデフォルト動作

ネクストホップの状態がすべて「ネクストホップ選択抑止中」の場合は表示しない

Priority

ネクストホップの優先順位

Status

ネクストホップの状態

Up:中継可能

Down:中継不可能

-:ネクストホップ選択抑止中

Interface

送信先インタフェース名

ChGr<channel group number>:ポートチャネルインタフェース

ChGr<channel group number>.<subinterface index>:ポートチャネルサブインタフェース

Eth<nif no.>/<port no.>:イーサネットインタフェース

Eth<nif no.>/<port no.>.<subinterface index>:イーサネットサブインタフェース

VLAN<vlan id>:VLANインタフェース

Next Hop

ネクストホップアドレス

Track-Target

トラック名,トラックID

トラッキング連携しているトラック名とトラックID

代替連携を設定している場合は,トラックIDのあとに(not)を付けて表示します。

トラッキング連携を設定していない場合は,"-"を表示します。

Default

デフォルト動作

Permit:ルーティングプロトコルに従った中継

Deny:廃棄

[通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表5‒4 show ipv6 cache policyコマンドの応答メッセージ一覧

メッセージ

内容

The command cannot be executed in the standby system.

このコマンドは待機系では実行できません。

The command cannot be executed. Try again.

コマンドを実行できません。再実行してください。

The command is not authorized by the RADIUS/TACACS+ server or the configuration.

このコマンドはRADIUSサーバ,TACACS+サーバ,またはコンフィグレーションで承認されていません。

The specified IPv6 policy-list does not exist.

指定したIPv6ポリシーベースルーティングリストが設定されていません。指定したパラメータおよびポリシーベースルーティングの設定を確認して再実行してください。

The specified track-target does not exist.

指定したトラックは存在しません。指定パラメータを確認して再実行してください。

[注意事項]

なし