show tcpdump (tcpdump)
BCU-CPUで送受信されるパケットをモニタします。
解析できるパケットおよびフレーム一覧を次の表に示します。
アドレスファミリ |
種別 |
説明 |
---|---|---|
IPv4 |
TCP |
BGP4やtelnetなどの各種TCP通信を解析します。 |
UDP |
SNMPやRIPなどの各種UDP通信を解析します。 |
|
ICMP |
pingなどを解析します。 |
|
OSPF |
OSPFルーティングプロトコルを解析します。 |
|
IGMP |
IGMPを解析します。 |
|
PIM |
マルチキャストPIMを解析します。 |
|
VRRP |
VRRPのADVERTISEMENTパケットを解析します。 |
|
IPv6 |
TCP |
BGP4+やtelnetなどの各種TCP通信を解析します。 |
UDP |
SNMPやRIPngなどの各種UDP通信を解析します。 |
|
ICMP6 |
pingなどを解析します。 |
|
OSPF6 |
OSPFv3ルーティングプロトコルを解析します。 |
|
PIM |
マルチキャストPIMを解析します。 |
|
VRRP |
VRRPのADVERTISEMENTパケットを解析します。 |
|
ARP |
ARP |
ARPプロトコルを解析します。 |
プロトコル |
説明 |
---|---|
SLOW |
LACPDUやOAMPDUを解析します。 |
STP |
BPDUを解析します。 |
CFM |
CFM PDUを解析します。 |
LLDP |
LLDPDUを解析します。 |
AXRP |
Ring Protocolの制御フレームを解析します。 |
L2LD |
L2ループ検知フレームを解析します。 |
[入力形式]
- <インタフェースのパケットモニタリング>
show tcpdump interface <interface type> <interface number> [addinfo] [{no-resolv | no-domain}] [abs-seq] [no-time] [{brief | detail | extensive | debug}] [{hex | hex-ascii}] [ether-header] [count <count>] [snaplen <snaplen>] [writefile <file name>] [{<expression> | <filter protocol>}]
- <ポートおよびチャネルグループのパケットモニタリング>
show tcpdump port {<port type> <port number> | all} [addinfo] [{no-resolv | no-domain}] [abs-seq] [no-time] [{brief | detail | extensive | debug}] [{hex | hex-ascii}] [ether-header] [count <count>] [snaplen <snaplen>] [writefile <file name>] [{<expression> | <filter protocol>}]
- <パケットモニタリングファイルの表示>
show tcpdump readfile <file name> [{no-resolv | no-domain}] [abs-seq] [no-time] [{brief | detail | extensive | debug}] [{hex | hex-ascii}] [ether-header] [count <count>] [writefile <file name>] [{<expression> | <filter protocol>}]
- 注 show tcpdumpはtcpdumpとしても入力できます。tcpdumpとして入力する場合,次のパラメータで入力します。
tcpdump -i <interface type> <interface number> [-o] [{-n | -N}] [-S] [-t] [-q] [-v[v[v]]] [{-x | -X}] [-e] [-c <count>] [-s <snaplen>] [-w <file name>] [{<expression> | <filter protocol>}] tcpdump -P {<port type> <port number> | all} [-o] [{-n | -N}] [-S] [-t] [-q] [-v[v[v]]] [{-x | -X}] [-e] [-c <count>] [-s <snaplen>] [-w <file name>] [{<expression> | <filter protocol>}] tcpdump -r <file name> [{-n | -N}] [-S] [-t] [-q] [-v[v[v]]] [{-x | -X}] [-e] [-c <count>] [-w <file name>] [{<expression> | <filter protocol>}]
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[パラメータ]
- interface <interface type> <interface number> (-i <interface type> <interface number>)
-
該当インタフェースをモニタします。レイヤ3パケットをモニタするときに指定してください。モニタしたフレームがTaggedフレームの場合は,VLAN Tagを解析せず,表示しません。<expression>パラメータ指定時にVLAN Tagの考慮は不要です。
<interface type> <interface number>には,次に示すインタフェース種別グループに対応するインタフェース名およびインタフェース番号を指定できます。詳細は,「パラメータに指定できる値」の「■インタフェースの指定方法」を参照してください。
-
イーサネットインタフェース
-
イーサネットサブインタフェース
-
ポートチャネルインタフェース
-
ポートチャネルサブインタフェース
-
VLANインタフェース
-
ループバックインタフェース
-
マネージメントポート
-
AUXポート
-
- port {<port type> <port number> | all} (-P {<port type> <port number> | all})
-
ポートおよびチャネルグループをモニタします。レイヤ2フレームをモニタするときに指定してください。モニタした受信フレームがTaggedフレームの場合は,VLAN Tagを解析して表示します。
- <port type> <port number>
-
該当ポートおよび該当チャネルグループをモニタします。
<port type> <port number>には,次の値を指定できます。
-
gigabitethernet <nif no.>/<port no.>
-
tengigabitethernet <nif no.>/<port no.>
-
fortygigabitethernet <nif no.>/<port no.>
-
hundredgigabitethernet <nif no.>/<port no.>
-
port-channel <channel group number>
<nif no.>/<port no.>および<channel group number>に指定できる値の範囲については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
-
- all
-
すべてのインタフェースおよびすべてのポートをモニタします。
- readfile <file name> (-r <file name>)
-
パケットを(writefileオプションで作成した)<file name>から読み込みます。
- addinfo (-o)
-
ポート番号およびVRF IDを表示します。
- 本パラメータ省略時の動作
-
ポート番号およびVRF IDを表示しません。
- {no-resolv | no-domain}
-
- no-resolv (-n)
-
アドレス(ホストアドレス,ポート番号など)を名前に変換しません。
- no-domain (-N)
-
ホストのドメイン名を表示しません。例えば,server.example.comと表示する代わりにserverと表示します。
- 本パラメータ省略時の動作
-
アドレス(ホストアドレス,ポート番号など)を名前に変換します。また,ホストアドレスはドメイン名まで表示します。
- abs-seq (-S)
-
TCPシーケンス番号を相対値ではなく,絶対値で表示します。
- 本パラメータ省略時の動作
-
TCPシーケンス番号を相対値で表示します。
- no-time (-t)
-
各ダンプ行に時間情報を表示しません。
- 本パラメータ省略時の動作
-
各ダンプ行に時間情報を表示します。
- {brief | detail | extensive | debug}
-
- brief (-q)
-
TCPやUDPなどのプロトコル情報の表示を一部省略して,通常より簡素な表示にします。
- detail (-v)
-
通常より少し詳細に表示します。
例えば,IPパケットでのtime to live,identification,total lengthやoptionsの情報を表示します。さらに,IPやICMPヘッダのchecksumを確認するようなパケットの完全性チェックも追加されます。
- extensive (-vv)
-
detailよりさらに詳細に表示します。
例えば,LACPDUフレームを16進で表示します。
- debug (-vvv)
-
最も詳細に表示します。
例えば,hex-asciiパラメータと同時に指定したときに,telnetプロトコルのサブオプションを別表示します。
- 本パラメータ省略時の動作
-
簡素表示または詳細表示をしないで,通常表示をします。
- {hex | hex-ascii}
-
- hex (-x)
-
リンクレイヤを除いて,各パケットを16進で表示します。
- hex-ascii (-X)
-
16進表示されるときに,ASCII文字も表示します。
- 本パラメータ省略時の動作
-
16進表示およびASCII文字の表示をしないで,各ダンプ行の解析結果だけを表示します。
- ether-header (-e)
-
各ダンプ行にethernetヘッダを表示します。interfaceパラメータにループバックインタフェースまたはAUXポートを指定した場合は,フレームにethernetヘッダが存在しないため表示されません。
- 本パラメータ省略時の動作
-
各ダンプ行にethernetヘッダを表示しません。
- count <count> (-c <count>)
-
<count>個のパケットを受信したあとに終了します。指定できる値は1〜2147483647です。
- 本パラメータ省略時の動作
-
[Ctrl+C]で終了します。
- snaplen <snaplen> (-s <snaplen>)
-
各パケットの先頭から<snaplen>バイトをダンプに表示します。指定できる値は0〜65535です。この値は,解析に必要な情報が得られる最小限とすることで,パケットの取りこぼしを抑止できます。
<snaplen>制限で後ろが切り捨てられたパケットは,出力時に"[|<proto>]"形式で示されます(<proto>は切り捨ての生じたレベルに対応するプロトコルの名前です)。
<snaplen>に0を指定すると,65535バイトをダンプに表示します。
- 本パラメータ省略時の動作
-
各パケットの先頭から65535バイトをダンプに表示します。
- writefile <file name> (-w <file name>)
-
パケットを解析,表示する代わりにモニタした情報を<file name>に書き出します。
この<file name>は,あとでreadfile <file name>オプションを使用して表示できます。
- 本パラメータ省略時の動作
-
各ダンプの解析結果を画面に表示します。
- {<expression> | <filter protocol>}
-
- <expression>
-
ダンプするパケットの種類を選択します。<expression>を指定した場合は,<expression>が"true"(真)となるパケットだけをモニタします。
本装置が大量のパケットを送受信しているときは,本パラメータを指定して,必要なパケットだけをモニタしてください。
<expression>の指定は「<expression>の指定方法」を確認してください。
- <filter protocol>
-
VLAN Tagの有無に関係なく指定したパケットをモニタします。
-
IP,IP6,ARP,TCP,UDP,ICMP,ICMP6,IGMP,PIM,VRRP(どれかを指定)
プロトコルがIPv4,IPv6,ARP,TCP,UDP,ICMP,ICMP6,IGMP,PIMまたはVRRPのとき,VLAN Tagの有無に関係なくモニタします。
-
SLOW,STP,CFM,LLDP,AXRP,L2LD(どれかを指定)
プロトコルがSLOW,STP,CFM,LLDP,AXRPまたはL2LDのとき,VLAN Tagの有無に関係なくモニタします。
-
- 本パラメータ省略時の動作
-
受信パケットを選別しないですべてのパケットをダンプします。
- <expression>の指定方法
-
<expression>は,一つの基本要素か,基本要素を二つ以上組み合わせたものを指定します。
基本要素は,<protocol> <direction> <type> <identification>の4種類の組み合わせで構成されます。
基本要素は,<identification>に<type>を前置したものや,さらにそれらに<direction>,<protocol>,<protocol> <direction>の修飾子を矛盾しないよう前置したものです。
以下に基本要素のパターンを示します。
- 基本要素のパターン:
-
<type> <identification>
<direction> <type> <identification>
<protocol> <type> <identification>
<protocol> <direction> <type> <identification>
- <identification>
-
アドレスやポート番号などの名前または番号を示します。
例:192.0.2.1,serverA,23,telnet
- <type>
-
この修飾子は<identification>が対象とするものの種類を示します。利用できる<type>は,host,net,portです。
例:host serverA,net 192.0,port 22
ほかの修飾子との組み合わせで,<type>修飾子を省略した場合は,hostが指示されているものと見なします。
例:src serverAはsrc host serverAを意味します。
- <direction>
-
この修飾子は,<identification>から,もしくは<identification>へ,または両方の通信方向を特定します。
利用できる方向はsrc,dst,src or dst,src and dstです。
例:src serverA,dst net 2001:db8::/32,src or dst port telnet
<direction>修飾子が指定されない場合はsrc or dstが指示されているものと見なします。
例:port telnetは,src or dst port telnetを意味します。
- <protocol>
-
この修飾子は,特定のプロトコルに制限する場合に指定します。
利用可能なプロトコルは,ether,ip,ip6,tcp,udpです。
例:ip6 src 2001:db8::1,ip net 192.0,tcp port 23
<protocol>修飾子が指定されない場合は,<type>と矛盾しない範囲の
すべてのプロトコルが指定されているものと見なします。
例:port 53はtcp port 53 or udp port 53を意味します。
基本要素の例
- dst host <host>
-
パケットのIPv4/IPv6宛先が<host>のときに真。
- src host <host>
-
パケットのIPv4/IPv6送信元が<host>のときに真。
- host <host>
-
パケットの IPv4/IPv6宛先または送信元が<host>のときに真。
- 上記の各hostを示す条件式の前に ip,ip6のどちらかを付与してIPv4/IPv6を限定できます。
-
例:ip host <host>
例:ip6 src host <host>
- ether dst <ehost>
-
フレームの宛先MACアドレスが<ehost>のときに真。
- ether src <ehost>
-
フレームの送信元MACアドレスが<ehost>のときに真。
- ether host <ehost>
-
フレームの宛先MACアドレスまたは送信元MACアドレスが<ehost>のときに真。
- dst net <network>/<length>
-
パケットのIPv4/IPv6宛先アドレスが,指定した<length>ビットnetmaskの<network>ネットワークに含まれているときに真。
- src net <network>/<length>
-
パケットのIPv4/IPv6送信元アドレスが,指定した<length>ビットnetmaskの<network>ネットワークに含まれているときに真。
- net <network>/<length>
-
パケットのIPv4/IPv6宛先アドレスが,指定した<length>ビットnetmaskの<network>ネットワークに含まれているときに真。
- dst port <port>
-
パケットがIPv4/TCP,IPv4/UDP,IPv6/TCPまたはIPv6/UDPで,宛先のポート番号が<port>のときに真。
- src port <port>
-
パケットがIPv4/TCP,IPv4/UDP,IPv6/TCPまたはIPv6/UDPで,送信元のポート番号が<port>のときに真。
- port <port>
-
パケットがIPv4/TCP,IPv4/UDP,IPv6/TCPまたはIPv6/UDPで,パケットの宛先または送信元ポート番号が<port>のときに真。
- 上記の各<port>を指定する条件式の前に,tcp,udpのどちらかを付与してTCP/UDPを限定できます。
-
例:tcp src port <port>
そのほかに,基本要素として,<identification>などを指定しない次のようなものもあります。
- ip proto <protocol number>
-
パケットが<protocol number>番号のプロトコルのIPv4パケットのときに真。
ただし,プロトコルヘッダがチェインしている場合は追跡しません。
- ip6 proto <protocol number>
-
パケットが<protocol number>番号のプロトコルのIPv6パケットのときに真。
ただし,プロトコルヘッダがチェインしている場合は追跡しません。
- ether proto <protocol>
-
フレームが<protocol>型のときに真。<protocol>には,番号,slow,cfm,lldp,axrpまたはl2ldが指定できます。
- ip multicast
-
パケットがIPv4マルチキャストのときに真。
- ip6 multicast
-
パケットがIPv6マルチキャストのときに真。
- ether multicast
-
フレームがマルチキャストのときに真。
- ip broadcast
-
パケットがIPv4ブロードキャストのときに真。portパラメータおよびreadfileパラメータ指定時は,パケットのIPv4宛先が255.255.255.255または0.0.0.0のときに真。
- ether broadcast
-
フレームがブロードキャストのときに真。
- ip,ip6,arp,stp(どれかを指定)
-
パケットがIPv4,IPv6,ARPまたはSTPのときに真。
- tcp,udp,icmp,icmp6,igmp,pim,vrrp(どれかを指定)
-
パケットがTCP,UDP,ICMP,ICMP6,IGMP,PIMまたはVRRPのときに真。
ただし,プロトコルヘッダがチェインしている場合は追跡しません。
- ip protochain <protocol number>
-
ip proto <protocol number>と同様ですが,プロトコルヘッダのチェインを追跡します。
- ip6 protochain <protocol number>
-
ip6 proto <protocol number>と同様ですが,プロトコルヘッダのチェインを追跡します。
- vlan [<vlan id>]
-
VLAN IDが<vlan id>のTaggedフレームのときに真。<vlan id>省略時は,VLAN IDに関係なくTaggedフレームのときに真。
なお,vlan [<vlan id>]以降の<expression>パラメータは,Taggedフレームに対するフィルタ条件と見なします。
基本要素の組み合わせ
複雑なフィルタ条件式は,基本要素をand,or,notで組み合わせて表現します。
- また,条件式をまとめる場合は,丸括弧 ( ) で囲んでください。
-
例:host server1 and not ( port ssh or port http )
host server1でかつport sshまたはport httpでないものとなります。
- なお,明示的な修飾子は省略することもできます。
-
例:tcp dst port ftp or ssh or domainは
tcp dst port ftp or tcp dst port ssh or tcp dst port domainと同じ意味です。
- VLAN Tagの有無に関係なくパケットをモニタする場合は,次のように指定します。
-
<filter condition> or (vlan and <filter condition>)
VLAN Tagの有無に関係なく<filter condition>が真となるパケットをモニタします。<filter condition>はvlanおよびnotを含まない任意のフィルタ条件式です。<filter condition>にvlanやnotを含む場合は正常に取得できません。
なお,単一のプロトコルをVLAN Tagの有無に関係なくモニタする場合は,<filter protocol>パラメータを使用すると簡単に指定できます。
<expression>指定例
- host serverA
-
serverAとの通信パケットをモニタします。
- tcp port telnet
-
telnet通信のパケットをモニタします。
- not tcp port ssh
-
SSH通信以外のパケットをモニタします。
- host serverA and tcp port bgp
-
serverAとのBGP4/BGP4+(IPv4とIPv6)パケットをモニタします。
- ip6 and host serverA and tcp port bgp
-
serverAとのBGP4+(IPv6)パケットをモニタします。
- ip and not net 192.0.2/24
-
ネットワーク192.0.2/24を宛先・送信元としないIPv4パケットをモニタします。
- udp port 520 or 521
-
RIP/RIPng(IPv4/IPv6)パケットをモニタします。
- ip6 proto 89
-
OSPFv3(IPv6)パケットをモニタします。
- ether host 0012.e211.2233
-
宛先MACアドレスまたは送信元MACアドレスが0012.e211.2233のフレームをモニタします。
- ether proto cfm
-
CFM PDUをモニタします。
- ( ip proto 89 ) or ( vlan and ( ip proto 89 ))
-
OSPFパケットをVLAN Tagの有無に関係なくモニタします。
[実行例]
> show tcpdump interface gigabitethernet 1/1 addinfo ether-header Date 20XX/01/20 18:36:00 UTC tcpdump: listening on Eth1/1 21:03:07.502943 [Port:1/1 VRF:10] 00:12:e2:01:23:45 > 00:12:e2:11:22:33, ethertype IPv4 (0x0800), length 98: hostA.example.com > hostB.example.com: ICMP echo request, id 28488, seq 6, length 64 <-1 21:03:08.101264 [Port:1/1 VRF:10] 00:12:e2:01:23:45 > 00:12:e2:11:22:33, ethertype IPv6 (0x86dd), length 98: v6hostA.example.com > v6.hostB.example.com: ICMP6, echo request, seq 1, length 64 <-2 21:40:00.175692 [Port:1/1 VRF:10] 00:12:e2:01:23:45 > 00:12:e2:11:22:33, ethertype ARP (0x0806), length 60: Request who-has 192.0.2.1 tell 192.0.2.2, length 46 <-3 ^C 4 packets captured 4 packets received by filter 0 packets dropped by kernel > |
-
IPv4パケット
-
IPv6パケット
-
ARPパケット
> show tcpdump port gigabitethernet 1/1 addinfo ether-header Date 20XX/01/20 18:36:00 UTC tcpdump: listening on geth1/1 21:03:07.502943 [Port:1/1 VRF:10] 00:12:e2:01:23:45 > 00:12:e2:11:22:33, ethertype 802.1Q (0x8100), length 102: vlan 10, p 0, ethertype IPv4, hostA.example.com > hostB.example.com: ICMP echo request, id 28488, seq 6, length 64 <-1 21:03:08.101264 [Port:1/1 VRF:10] 00:12:e2:01:23:45 > 00:12:e2:11:22:33, ethertype 802.1Q (0x8100), length 102: vlan 10, p 0, ethertype IPv6, v6hostA.example.com > v6.hostB.example.com: ICMP6, echo request, seq 1, length 64 <-2 21:40:00.175692 [Port:1/1 VRF:10] 00:12:e2:01:23:45 > 00:12:e2:11:22:33, ethertype 802.1Q (0x8100), length 102: vlan 10, p 0, ethertype ARP, Request who-has 192.0.2.1 tell 192.0.2.2, length 46 <-3 ^C 4 packets captured 4 packets received by filter 0 packets dropped by kernel > |
-
IPv4パケット
-
IPv6パケット
-
ARPパケット
> show tcpdump interface gigabitethernet 1/1 writefile mydump Date 20XX/01/20 20:23:00 UTC tcpdump: listening on Eth1/1 ^C 4 packets captured 4 packets received by filter 0 packets dropped by kernel > |
> show tcpdump readfile mydump Date 20XX/01/20 20:23:00 UTC reading from file mydump, link-type EN10MB (Ethernet) 21:03:07.502943 IP hostA.example.com > hostB.example.com: ICMP echo request, id 28488, seq 6, length 64 <-1 21:03:08.101264 IP6 v6hostA.example.com > v6.hostB.example.com: ICMP6, echo request, seq 1, length 64 <-2 21:40:00.175692 ARP, Request who-has 192.0.2.1 tell 192.0.2.2, length 46 <-3 > |
-
IPv4パケット
-
IPv6パケット
-
ARPパケット
[表示説明]
表示項目 |
意味 |
表示内容 |
---|---|---|
listening on <monitor name> |
モニタ対象名 |
モニタしているインタフェース名,ポート名またはチャネルグループ名 interfaceおよびportパラメータ指定時に表示されます。 |
reading from file <file name> |
ファイル名 |
パケットを読み込んでいるファイル名 readfileパラメータ指定時に表示されます。 |
link-type <link type name> |
リンクタイプ |
ファイルにパケットを保存したときの,モニタ対象のリンクタイプ readfileパラメータ指定時に表示されます。 |
<hh:mm:ss.ssssss> |
タイムスタンプ |
パケットをキャプチャしたタイムスタンプ no-timeパラメータ指定時は表示されません。 |
Port:<nif no.>/<port no.> |
ポート番号 |
NIF番号/ポート番号 addinfoパラメータ指定時に表示されます。 |
VRF:<vrf id> |
VRF ID |
VRF ID addinfoパラメータ指定時に表示されます。 |
<source mac address> > <destination mac address> |
MACアドレスペア |
送信元MACアドレスおよび宛先MACアドレスのペア ether-headerパラメータ指定時に表示されます。 |
ethertype <protocol name> (<ethertype value>) |
イーサタイプ |
プロトコル名(IPv4,IPv6,ARPなど)およびイーサタイプ値 ether-headerパラメータ指定時に表示されます。 |
vlan <vlan id> |
VLAN ID |
VLAN TagのVLAN ID Taggedフレームの場合に表示されます。 ether-headerパラメータ指定時に表示されます。ただし,interfaceパラメータ指定時は表示されません。 |
p <priority> |
優先度 |
VLAN Tagの優先度 Taggedフレームの場合に表示されます。 ether-headerパラメータ指定時に表示されます。ただし,interfaceパラメータ指定時は表示されません。 |
<protocol name> |
プロトコル名 |
プロトコル名(IP,IP6,ARPなど) ether-headerパラメータ指定時は表示されません。 |
<protocol detail> |
プロトコル詳細 |
プロトコルの詳細情報 本情報は,各パケットでイーサタイプおよびプロトコル名の次に表示されます。 |
<count> packets captured |
モニタ統計 |
キャプチャしたパケット数 readfileパラメータ指定時は表示されません。 |
<count> packets received by filter |
モニタ統計 |
受信したパケット数 readfileパラメータ指定時は表示されません。 |
<count> packets dropped by kernel |
モニタ統計 |
取りこぼしたパケット数 readfileパラメータ指定時は表示されません。 |
[通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
メッセージ |
内容 |
---|---|
tcpdump: '<protocol> proto' is bogus |
<protocol>のプロトコル指定は無効です。 |
tcpdump: '<string>' modifier applied to <host> host |
<string>修飾子が<host>ホストに付加されました(無効です)。 |
tcpdump: '<string>' modifier applied to <net> net |
<string>修飾子が<net>ネットに付加されました(無効です)。 |
tcpdump: '<string>' modifier applied to host |
<string>修飾子がhostに付加されました(無効です)。 |
tcpdump: '<string>' modifier applied to net |
<string>修飾子がnetに付加されました(無効です)。 |
tcpdump: <file name>: Is a directory |
<file name>はディレクトリです(ファイル名を指定してください)。 |
tcpdump: <file name>: link-layer type <type> isn't supported in savefiles |
読み込んだファイル<file name>のリンクレイヤタイプ<type>はサポートしていません。 |
tcpdump: <file name>: No such file or directory |
<file name>が見つかりません。 |
tcpdump: <file name>: Permission denied |
<file name>のアクセスが許可されませんでした。 |
tcpdump: <filter> host filtering not implemented |
<filter>のhostフィルタは未サポートです。 |
tcpdump: <host> resolved to multiple address |
<host>は複数アドレスを解決しました。 |
tcpdump: archaic pcap savefile format |
古いファイルフォーマットです。 |
tcpdump: BIOCSETIF failed: Device not configured |
無効なインタフェースを指定しています。終了します。 |
tcpdump: error reading dump file: Operation not permitted |
ファイルが読み込みできません(不正なファイルを指定した場合など)。 |
tcpdump: error reading dump file: Undefined error: 0 |
ファイルが異常です(異常に短いファイルを指定した場合など)。 |
tcpdump: ethernet addresses supported only on ethernet |
指定したインタフェースでは,ethernet address指定はサポートしていません。 |
tcpdump: expression rejects all packets |
指定したフィルタ条件<expression>ではパケットをすべてフィルタします。フィルタ条件を変更してください。 |
tcpdump: fwrite: No space left on device |
ファイルが書き込めません(ディスク容量が不足している場合など)。 |
tcpdump: illegal char '<character>' |
無効な<character>が指定されました。 |
tcpdump: illegal qualifier of 'port' |
不正なport条件が指定されました。 |
tcpdump: illegal token: <token> |
無効な<token>が指定されました。 |
tcpdump: inbound/outbound not supported on linktype <linktype number> |
<linktype number>のlinktypeでは,inbound/outbound指定はサポートしていません。 |
tcpdump: invalid ip6 address <address> |
IPv6アドレス<address>は無効です。 |
tcpdump: invalid packet count <count> |
<count>値が無効です。 |
tcpdump: invalid qualifier against IPv6 address |
IPv6アドレスに対して無効な修飾子が指定されました。 |
tcpdump: invalid snaplen <snaplen> |
<snaplen>値が無効です。 |
tcpdump: link layer applied in wrong context |
指定したリンクレイヤに適用するフィルタ条件<expression>の文法が不正です。 |
tcpdump: link-layer multicast filters supported only on ethernet |
指定したインタフェースでは,ether multicast指定はサポートしていません(ipかip6の前置をしないでmulticastを指定した場合も,ether multicastと同様に動作します)。 |
tcpdump: listening on <interface name> |
インタフェース<interface name>をモニタ中です。 <interface name>:指定したインタフェースに付与するインタフェース名 |
tcpdump: mask length must be <= <length> |
マスク長は<length>以下でなければなりません。 |
tcpdump: Mask syntax for networks only |
マスクの指定はnet修飾子でだけ可能です。 |
tcpdump: no VLAN support for data link type <linktype number> |
<linktype number>のlinktypeでは,VLAN指定はサポートしていません。 |
tcpdump: non-network bits set in "<address>" |
ホストビットが0でない<address>が指定されました。 |
tcpdump: only link-layer/IP broadcast filters supported |
broadcastを指定するときは,ipを前置してください。 |
tcpdump: pcap_loop: bogus savefile header |
不正なファイルヘッダです。 |
tcpdump: pcap_loop: error reading dump file: Operation not permitted |
ファイルが読み込みできません(不正なファイルを指定した場合など)。 |
tcpdump: pcap_loop: error reading dump file: Undefined error: 0 |
ファイルが異常です(異常に短いファイルを指定した場合など)。 |
tcpdump: pcap_loop: truncated dump file; tried to read <bytes1> captured bytes, only got <bytes2>. |
読み込んだファイルは,途中で切り捨てられています。<bytes1>バイトキャプチャされていますが,<bytes2>バイトしかありません。 |
tcpdump: pcap_loop: truncated dump file; tried to read <bytes1> header bytes, only got <bytes2>. |
読み込んだファイルは,途中で切り捨てられています。<bytes1>バイトのヘッダですが,<bytes2>バイトしかありません。 |
tcpdump: port '<port>' is <protocol> |
ポート指定<port>は<protocol>プロトコルです。 |
tcpdump: syntax error |
指定したフィルタ条件<expression>の文法が不正です。 |
tcpdump: syntax error in filter expression |
指定したフィルタ条件<expression>の文法が不正です。 |
tcpdump: That device is not up |
無効なインタフェースが指定されました。終了します。 |
tcpdump: truncated dump file; tried to read <bytes1> file header bytes, only got <bytes2>. |
読み込んだファイルは途中で切り捨てられています。<bytes1>バイトのファイルヘッダが,<bytes2>バイトしかありません。 |
tcpdump: unknown ether proto '<protocol>' |
指定したフィルタ条件<expression>のprotocol名<protocol>は指定できません。 |
tcpdump: unknown file format |
不正なファイル形式です。 |
tcpdump: unknown host '<host>' |
未知のホスト名<host>が指定されました。アドレスで表記してください。 |
tcpdump: unknown host '<host>' for specified address family |
指定したアドレスファミリでは,ホスト<host>はアドレス解決できません。 |
tcpdump: unknown ip proto '<protocol>' |
指定したフィルタ条件<expression>のprotocol名<protocol>は指定できません。protocol番号で指定してください。 |
tcpdump: unknown network '<network>' |
未知のネットワーク名<network>が指定されました。アドレスで表記してください。 |
tcpdump: unknown osi proto '<protocol>' |
不明なosiプロトコル<protocol>が指定されました。 |
tcpdump: unknown port '<port>' |
指定したフィルタ条件<expression>のport名<port>は指定できません。ポート番号で指定してください。 |
tcpdump: unknown protocol: <protocol> |
不明なプロトコル<protocol>が指定されました。 |
tcpdump: WARNING: no IPv4 address assigned |
IPv4アドレスが割り当てられていない場合に表示されます。 |
tcpdump: WARNING: SIOCGIFADDR: Operation not permitted |
無効なインタフェースが指定されました。 |
The command cannot be executed. Try again. |
コマンドを実行できません。再実行してください。 |
The command is not authorized by the RADIUS/TACACS+ server or the configuration. |
このコマンドはRADIUSサーバ,TACACS+サーバ,またはコンフィグレーションで承認されていません。 |
The specified interface does not exist. |
指定したインタフェースは存在しません。指定パラメータを確認して再実行してください。 |
The specified interface type is incorrect. |
指定した<interface type>が不正です。指定パラメータを確認して再実行してください。 |
[注意事項]
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ループバックインタフェースを指定した場合,null/loopbackヘッダ部分の情報には,アドレスファミリ(IP/IP6/ARP)が表示されます。
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null/loopbackヘッダ長は4バイトです。<snaplen>設定を4バイトより小さくした場合,[|null]と表示されます。
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no-resolvパラメータを指定しない場合,DNSリゾルバ設定に問題があると,モニタ状況の表示に時間が掛かります。
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トラフィック量が多いときは,モニタしきれないでパケットを取りこぼすことがあります(終了後にpackets dropped by kernelがカウント表示されます)。その場合は<expression>を設定して,必要なパケットだけをモニタしてください。
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addinfoパラメータ指定時,一部のパケットのポート番号が表示されません。その場合はハイフン(-)が表示されます。
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writefile <file name> (-w <file name>)パラメータを指定してファイルを取得したときと,readfile <file name> (-r <file name>)パラメータを指定してファイルを読み込ませたときで,コンフィグレーションコマンドdot1q ethertypeまたはdot1q-ethertypeの設定が異なると,Taggedフレームと認識できないでパケットの表示が16進表示になることがあります。
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動作中のリングで送受信するRing Protocol制御フレームは,BCU-CPUで送受信しないため,本コマンドを実行してもモニタ結果には表示されません。動作中のリングで使用するRing Protocol制御フレームの送受信状況を確認する場合は,show axrpコマンドを実行してください。