show track
トラック情報を表示します。
[入力形式]
show track [{name <track name> | id <track id>}] [detail]
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[パラメータ]
- {name <track name> | id <track id>}
-
- name <track name>
-
指定したトラック名のトラック情報を表示します。<track name>にはコンフィグレーションコマンドで設定された名前を指定してください。
- id <track id>
-
指定したトラックIDのトラック情報を表示します。指定できるトラックIDの値の範囲は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
- 本パラメータ省略時の動作
-
すべてのトラック情報を表示します。
- detail
-
トラック情報を詳細形式で表示します。
- 本パラメータ省略時の動作
-
トラック情報を標準形式で表示します。
- すべてのパラメータ省略時の動作
-
すべてのトラック情報を標準形式で表示します。
[実行例1]
> show track Date 20XX/07/19 12:00:00 UTC Total: 2 ID Name State Type Target 1 TRACK1 Up BFD 192.168.1.1 2 TRACK2 Up BFD 192.168.2.1, VRF:1024 30001 TRACK3 Up ICMP 192.168.3.1 30002 TRACK4 Up LIST - 30003 TRACK5 Down INTERFACE geth1/1 > |
[実行例1の表示説明]
表示項目 |
表示内容 |
表示詳細情報 |
---|---|---|
Total |
トラック数 |
− |
ID |
トラックID |
− |
Name |
トラック名 |
− |
State |
トラック状態 |
Up:Up状態 Down:Down状態 |
Type |
トラック種別 |
BFD:BFD監視 ICMP:ICMP監視 INTERFACE:インタフェース監視 LIST:リスト監視 -:コンフィグレーションコマンドでtypeが指定されていない |
Target |
監視対象 |
監視するアドレスまたはインタフェース名を表示します。 -:リスト監視である,またはコンフィグレーションコマンドでtypeもしくはtargetが指定されていない |
VRF |
監視対象のVRF ID |
対象がグローバルネットワークの場合は表示されません。 |
[実行例2]
> show track detail Date 20XX/07/19 12:00:00 UTC Track ID: 1, Name: TRACK1 State: Up(Active), Last Change: 20XX/07/10 18:11:23 UTC Type: BFD, Target Type: Dynamic Destination: 192.168.1.1 Follower: OSPF > |
[実行例2の表示説明]
表示項目 |
表示内容 |
表示詳細情報 |
---|---|---|
Track ID |
トラックID |
− |
Name |
トラック名 |
− |
State |
トラック状態 |
Up:Up状態 Down:Down状態 |
(動作状態) |
Active:有効 Delete:削除待ち Disable:無効 |
|
Last Change |
最近の状態変更時刻 |
yyyy/mm/dd hh:mm:ss 年/月/日 時:分:秒 -:装置起動,トラックの追加,トラック種別の変更または系切替後にトラック状態の変化がない |
Type |
トラック種別 |
BFD:BFD監視 ICMP:ICMP監視 LIST:リスト監視 INTERFACE:インタフェース監視 UNSPECIFIED:コンフィグレーションコマンドでtypeが指定されていない |
Target Type |
監視対象の決定方法に基づくトラック種別 |
Dynamic:動的監視トラック(連携機能が監視対象を決定) Static:静的監視トラック(トラッキング機能のコンフィグレーションによって監視対象を指定) |
Destination |
監視先アドレス |
監視するアドレスを表示します。トラック種別がBFD,ICMP,またはUNSPECIFIEDの場合に表示します。 -:監視方法がStaticの場合,コンフィグレーションで監視先アドレスを設定していない場合 |
VRF |
監視先のVRF ID |
対象がグローバルネットワークの場合は表示されません。 |
Boolean |
リスト監視のブール論理 |
リスト監視の場合に表示します。 AND:ANDリスト監視 OR:ORリスト監視 |
Target |
監視対象 |
リスト監視の場合,トラック対象を表示します。 -:トラック対象が指定されていない not:指定トラック対象の状態を否定して認識する |
インタフェース監視の場合,監視対象のインタフェースを表示します。 |
||
Follower |
動的監視の要求元機能 |
OSPF:OSPF BGP4:BGP4 OSPFv3:OSPFv3 BGP4+:BGP4+ Static:スタティックルーティング -:Target TypeがStatic(静的監視トラック) |
[通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
メッセージ |
内容 |
---|---|
The command cannot be executed in the standby system. |
このコマンドは待機系では実行できません。 |
The command cannot be executed. Try again. |
コマンドを実行できません。再実行してください。 |
The command is not authorized by the RADIUS/TACACS+ server or the configuration. |
このコマンドはRADIUSサーバ,TACACS+サーバ,またはコンフィグレーションで承認されていません。 |
The specified track does not exist. |
指定したトラックは存在しません。 |
There is no tracks. |
トラックが存在しません。 |
[注意事項]
-
Target TypeがDynamicのトラックは,系切替後のトラック状態を"Down"と表示します。連携プロトコルが隣接ルータを認識したあと,表示を更新します。