運用コマンドレファレンス Vol.1


show psu resources

PSUの運用状態および使用中のリソース情報を表示します。

[入力形式]

show psu resources [<psu no.>]

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

<psu no.>

指定したPSUの運用状態および使用中のリソース情報を表示します。指定できるPSU番号の値の範囲は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

本パラメータ省略時の動作

本装置に搭載されているすべてのPSUの運用状態と使用中のリソース情報を表示します。

[実行例]

図11‒14 PSU番号を指定した場合の表示例
> show psu resources 1
Date 20XX/04/01 12:00:00 UTC
PSU1    :     PSU-11        active
Forwarding Database Management
    Forwarding-table allocation
        Configuration = default
        Current       = default
    Inbound
        IPv4 Unicast resources Used/Max        :          5/      49152
        IPv4 Multicast resources Used/Max      :          0/       4000
        IPv6 Unicast resources Used/Max        :          3/      32768
        IPv6 Multicast resources Used/Max      :          0/       4000
        MAC Address resources Used/Max         :          0/      32768
            MAC Address (Learned) Used                               :         0
            MAC Address (not Learned ARP,NDP resolved) Used          :         0
            MAC Address (IGMP/MLD snooping) Used                     :         0
        Shared resources Used/Max bytes        :          0/    8388608
    Outbound
        Outbound forwarding resources Used/Max :          0/      65536
        Destination resources Used/Max bytes   :    1155072/    7340032
Flow Database Management
    Flow-table allocation
        Configuration = default
        Current       = default
    Flow detection mode
        Configuration = quantity-oriented
        Current       = quantity-oriented
    Flow max-entry extended
        Configuration = standard
        Current       = standard
        Filter resources Used/Max              :       1856/      16000
          MAC                                  :        239
          IPv4                                 :       1046
          IPv6                                 :        571
          Advance                              :          0
        Policy based mirroring resources Used/Max :          0/          0
          MAC                                  :          0
          IPv4                                 :          0
          IPv6                                 :          0
          Advance                              :          0
        QoS resources Used/Max                 :       1206/      16000
          MAC                                  :         18
          IPv4                                 :        814
          IPv6                                 :        374
          Advance                              :          0
        Policer resources
          Inbound  Used/Max                    :        300/       8000
          Outbound Used/Max                    :        300/       8000
Statistics mode management
    Policer statistics mode
        Configuration = packets
        Current       = packets
    VLAN statistics mode
        Configuration = layer3
        Current       = layer3
>

[表示説明]

表11‒30 show psu resourcesコマンドの表示内容

表示項目

表示内容

表示詳細情報※1

PSU<psu no.>:<psu type> <psu status>

PSU番号

PSU種別※2

PSU種別を特定できない場合は"-"を表示します。

PSUの動作状態

active:運用系として稼働中

fault:障害中

inactive:次のどれかの状態

  • inactivateコマンドによる運用停止状態

  • 稼働中のハードウェアプロファイルでサポートされていないボード搭載による運用停止状態

  • コンフィグレーションコマンドfailure-action pru stopによる運用停止状態

notsupport:未サポートのボード搭載による運用停止状態

power shortage:電力不足による運用停止状態

notconnect:未搭載

initialize:初期化中

disable:コンフィグレーションコマンドno power enableによる運用停止状態

(PSUの更新状態)※3

(update executing):HDC更新中

(restart required):HDC適用またはコンフィグレーション変更のため,PSUの再起動が必要

(update failed):HDC更新に失敗

Forwarding Database Management

経路系エントリ情報

Forwarding-table allocation

PSUが動作している経路系エントリの配分パターン情報

Configuration = <configuration>

コンフィグレーションコマンドで設定した経路系エントリの配分パターン※4

default:該当ハードウェアプロファイルに適した標準的な配分

vlan:MACアドレステーブル優先の配分

access:ARP/NDP優先の配分

custom:ユーザカスタマイズ配分

Current = <current>

PSUが動作している経路系エントリの配分パターン※4

default:該当ハードウェアプロファイルに適した標準的な配分

vlan:MACアドレステーブル優先の配分

access:ARP/NDP優先の配分

custom:ユーザカスタマイズ配分

Inbound

Inbound側の指定

IPv4 Unicast resources Used/Max

IPv4ユニキャスト経路テーブルで使用中のエントリ数と使用可能な最大エントリ数

<used>:使用中のエントリ数

<max>:使用可能な最大エントリ数

IPv4 Multicast resources Used/Max

IPv4マルチキャスト経路テーブルで使用中のエントリ数と使用可能な最大エントリ数

<used>:使用中のエントリ数

<max>:使用可能な最大エントリ数

IPv6 Unicast resources Used/Max

IPv6ユニキャスト経路テーブルで使用中のエントリ数と使用可能な最大エントリ数

<used>:使用中のエントリ数

<max>:使用可能な最大エントリ数

IPv6 Multicast resources Used/Max

IPv6マルチキャスト経路テーブルで使用中のエントリ数と使用可能な最大エントリ数

<used>:使用中のエントリ数

<max>:使用可能な最大エントリ数

MAC Address resources Used/Max

MACアドレステーブルで使用中のエントリ数と使用可能な最大エントリ数

<used>:使用中のエントリ数

<max>:使用可能な最大エントリ数

MAC Address (Learned) Used

MACアドレステーブルで使用中の,MACアドレス学習によるエントリ数

MAC Address (not Learned ARP,NDP resolved) Used

MACアドレステーブルで使用中の,未学習MACアドレスのARPエントリおよびNDPエントリによるエントリ数

MAC Address (IGMP/MLD snooping) Used

IGMP/MLD snoopingによるMACアドレステーブル使用中エントリ数

Shared resources Used/Max bytes

PSU中継で使用する入力情報の使用容量と使用可能な最大容量※5

バイト単位で表示します。

<used>:使用容量

<max>:使用可能な最大容量

Outbound

Outbound側の指定

Outbound forwarding resources Used/Max

Outbound forwarding resourcesテーブルで使用中のエントリ数と使用可能な最大エントリ数※6

<used>:使用中のエントリ数

<max>:使用可能な最大エントリ数

Destination resources Used/Max bytes

PSU中継で使用する出力先情報の使用容量と使用可能な最大容量※5

バイト単位で表示します。

<used>:使用容量

<max>:使用可能な最大容量

Flow Database Management

フロー系エントリ情報

Flow-table allocation

フロー系エントリの配分パターン情報

Configuration = <configuration>

コンフィグレーションコマンドで設定したフロー系エントリの配分パターン※7

default:フィルタとQoSフローを均等にした配分

filter-only:フィルタだけの配分

qos-only:QoSフローだけの配分

filter:フィルタ重視の配分

qos:QoSフロー重視の配分

mirror:ポリシーベースミラーリングを使用する配分

Current = <current>

PSUが動作しているフロー系エントリの配分パターン※7

default:フィルタとQoSフローを均等にした配分

filter-only:フィルタだけの配分

qos-only:QoSフローだけの配分

filter:フィルタ重視の配分

qos:QoSフロー重視の配分

mirror:ポリシーベースミラーリングを使用する配分

Flow detection mode

フィルタ・QoSフローのフロー検出モード

Configuration = <configuration>

コンフィグレーションコマンドで設定したフィルタ・QoSフローのフロー検出モード※8

condition-oriented:検出条件数重視モード

quantity-oriented:エントリ数重視モード

Current = <current>

PSUが動作しているフィルタ・QoSフローのフロー検出モード※8

condition-oriented:検出条件数重視モード

quantity-oriented:エントリ数重視モード

Flow max-entry extended

フローエントリ数拡張機能※9

Configuration = <configuration>

コンフィグレーションコマンドで設定したフローエントリ数拡張機能※9

extended:エントリ数拡張指定

standard:エントリ数標準指定

Current = <current>

PSUが動作しているフローエントリ数拡張機能※9

extended:エントリ数拡張指定

standard:エントリ数標準指定

Filter resources Used/Max

フィルタ機能が有効となっているエントリ数と使用可能な最大エントリ数

<used>:使用中のエントリ数

<max>:使用可能な最大エントリ数

MAC

フィルタ機能が有効となっているMACアクセスリストのフィルタエントリ数

IPv4

フィルタ機能が有効となっているIPv4アクセスリストのフィルタエントリ数

IPv6

フィルタ機能が有効となっているIPv6アクセスリストのフィルタエントリ数

Advance

フィルタ機能が有効となっているAdvanceアクセスリストのフィルタエントリ数

Policy based mirroring resources Used/Max

ポリシーベースミラーリングが有効となっているエントリ数と使用可能な最大エントリ数

<used>:使用中のエントリ数

<max>:使用可能な最大エントリ数

MAC

ポリシーベースミラーリングが有効となっているMACアクセスリストのポリシーベースミラーリングエントリ数

IPv4

ポリシーベースミラーリングが有効となっているIPv4アクセスリストのポリシーベースミラーリングエントリ数

IPv6

ポリシーベースミラーリングが有効となっているIPv6アクセスリストのポリシーベースミラーリングエントリ数

Advance

ポリシーベースミラーリングが有効となっているAdvanceアクセスリストのポリシーベースミラーリングエントリ数

QoS resources Used/Max

QoS機能が有効となっているエントリ数と使用可能な最大エントリ数

<used>:使用中のエントリ数

<max>:使用可能な最大エントリ数

MAC

QoS機能が有効となっているMAC QoSフローリストのQoSフローエントリ数

IPv4

QoS機能が有効となっているIPv4 QoSフローリストのQoSフローエントリ数

IPv6

QoS機能が有効となっているIPv6 QoSフローリストのQoSフローエントリ数

Advance

QoS機能が有効となっているAdvance QoSフローリストのQoSフローエントリ数

Policer resources

ポリサー機能のエントリ数

Inbound Used/Max

Inboundで有効となっているポリサー機能のエントリ数と使用可能な最大エントリ数

<used>:使用中のエントリ数

<max>:使用可能な最大エントリ数

Outbound Used/Max

Outboundで有効となっているポリサー機能のエントリ数と使用可能な最大エントリ数

<used>:使用中のエントリ数

<max>:使用可能な最大エントリ数

Statistics mode management

統計モード情報

Policer statistics mode

ポリサー統計モード※10

Configuration = <configuration>

コンフィグレーションコマンドで設定したポリサー統計モード

packets:パケット単位で情報を取得

bytes:バイト単位で情報を取得

Current = <current>

PSUが動作しているポリサー統計モード

packets:パケット単位で情報を取得

bytes:バイト単位で情報を取得

VLAN statistics mode

インタフェース統計モード※11

Configuration = <configuration>

コンフィグレーションコマンドで設定したインタフェース統計モード

layer3:レイヤ3中継の統計を取得

layer2:レイヤ2中継の統計を取得

Current = <current>

PSUが動作しているインタフェース統計モード

layer3:レイヤ3中継の統計を取得

layer2:レイヤ2中継の統計を取得

注※1 情報が取得できない場合は"-"を表示します。

注※2 PSU状態が未搭載の場合や未サポートボードを搭載している場合などはPSU種別が特定できません。

注※3 HDCの更新を実施していない,またはコンフィグレーションの変更によるPSUの再起動要求がない状態では,本情報は表示されません。HDC更新中(update executing)が表示された場合は,HDCの更新が完了するまで待ってください。HDC更新に失敗(update failed)が表示された場合は,update softwareコマンドで再度アップデートしてください。

注※4 PSUが動作している経路系エントリの配分パターンと,コンフィグレーションコマンドで設定した経路系エントリの配分パターンが不一致の場合,該当するPSUを再起動してください。再起動が完了すると,コンフィグレーションコマンドで設定した経路系エントリの配分パターンで動作します。

注※5 装置内で予約済みのエントリなど,ユーザで使用できないエントリ容量も含まれます。

注※6 ARP,NDP,IPv4マルチキャスト,およびIPv6マルチキャストのエントリ数が含まれます。また,装置内で予約済みのエントリなど,ユーザで使用できないエントリ数も含まれます。

注※7 PSUが動作しているフロー系エントリの配分パターンと,コンフィグレーションコマンドで設定したフロー系エントリの配分パターンが不一致の場合,該当するPSUを再起動してください。再起動が完了すると,コンフィグレーションコマンドで設定したフロー系配分パターンで動作します。

注※8 PSUが動作しているフロー検出モードと,コンフィグレーションコマンドで設定したフロー検出モードが不一致の場合,該当するPSUを再起動してください。再起動が完了すると,コンフィグレーションコマンドで設定したフロー検出モードで動作します。

注※9 PSUが動作しているフローエントリ数拡張機能と,コンフィグレーションコマンドで設定したフローエントリ数拡張機能が不一致の場合,該当するPSUを再起動してください。再起動が完了すると,コンフィグレーションコマンドで設定したフローエントリ数拡張機能で動作します。【OP-FLENT】

注※10 PSUが動作しているポリサー統計モードと,コンフィグレーションコマンドで設定したポリサー統計モードが不一致の場合,該当するPSUを再起動してください。再起動が完了すると,コンフィグレーションコマンドで設定したポリサー統計モードで動作します。

注※11 PSUが動作しているインタフェース統計モードと,コンフィグレーションコマンドで設定したインタフェース統計モードが不一致の場合,該当するPSUを再起動してください。再起動が完了すると,コンフィグレーションコマンドで設定したインタフェース統計モードで動作します。また,すべてのPSUでインタフェース統計モードを一致させてください。不一致の場合,装置全体の統計モードが切り替わらないで,統計情報を0で表示します。

[通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表11‒31 show psu resourcesコマンドの応答メッセージ一覧

メッセージ

内容

The command cannot be executed in the standby system.

このコマンドは待機系では実行できません。

The command cannot be executed. Try again.

コマンドを実行できません。再実行してください。

The command is not authorized by the RADIUS/TACACS+ server or the configuration.

このコマンドはRADIUSサーバ,TACACS+サーバ,またはコンフィグレーションで承認されていません。

[注意事項]

なし