運用コマンドレファレンス Vol.1


cp

ファイルをコピーします。

[入力形式]

cp [<option>] <file name1> <file name2>
cp <file name1> mc-file <mc file name2>     <-1
cp mc-file <mc file name1> <file name2>     <-2
  1. 内蔵フラッシュメモリ上のファイルをMCにコピー

  2. MC上のファイルを内蔵フラッシュメモリにコピー

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

<option>

-r:ディレクトリに対してコピーします。

-i:コピー先にファイルやディレクトリが存在する場合,上書き確認します。

本パラメータ省略時の動作

指定されたファイルを上書き確認しないでコピーします。

<file name1>

コピー元のファイルを指定します。または,コピー元となる内蔵フラッシュメモリ上のファイル名称を指定します。

<file name2>

コピー先のファイルを指定します。または,コピー先となる内蔵フラッシュメモリ上のファイル名称を指定します。

mc-file <mc file name2>

コピー先となるMC上のファイル名称を指定します。

MC上のファイル名称には,英数字とハイフン(-),アンダースコア(_),ピリオド(.)が使用できます。ただし,ピリオドで終了する名称は使用できません。

mc-file <mc file name1>

コピー元となるMC上のファイル名称を指定します。

MC上のファイル名称の指定にワイルドカードは使用できません。

[実行例]

図4‒9 内蔵フラッシュメモリ上のファイルfile1をMCへfile2という名称でコピー
>cp file1 mc-file file2
図4‒10 MC上のファイルfile1を内蔵フラッシュメモリへfile2という名称でコピー
>cp mc-file file1 file2

[表示説明]

なし

[通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表4‒13 cpコマンドの応答メッセージ一覧

メッセージ

内容

Files cannot be read from or written to the memory card.

MCとのファイルの読み書きができませんでした。MCおよび内蔵フラッシュメモリの空き容量など,ファイルの書き込み先の状態を確認してから再実行してください。

The command cannot be executed. Try again.

コマンドを実行できません。再実行してください。

The command is not authorized by the RADIUS/TACACS+ server or the configuration.

このコマンドはRADIUSサーバ,TACACS+サーバ,またはコンフィグレーションで承認されていません。

The file could not be copied to the memory card.

MCへファイルをコピーできませんでした。

空き容量など,MCの状態を確認してから再実行してください。

The memory card is busy.

ほかのプロセスがMCにアクセスしています。時間をおいて再実行してください。

The memory card is write-protected by the physical Lock switch.

MCのプロテクトスイッチが「Lock」になっていないことを確認してください。「Lock」になっている場合は,スイッチをスライドさせてから再度挿入してください。

装置のメモリカードスロットにほこりが付着していないか確認してください。ほこりが付着しているときは,乾いた布などでほこりを取ってから再度MCを挿入してください。

The memory card was not found.

MCが搭載されていません。

MCが正しく装置に挿入されているか確認してください。

装置のメモリカードスロットにほこりが付着していないか確認してください。ほこりが付着しているときは,乾いた布などでほこりを取ってから再度MCを挿入してください。

[注意事項]

  1. mc-fileパラメータは,MCが入っていない場合は指定できません。

  2. mc-fileパラメータを指定すると,コマンド実行中は装置のACC LEDが点灯します。ACC LED点灯中はMCを抜き挿ししないでください。