コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.3


redistribute(OSPFv3)

OSPFv3に他プロトコルで学習した経路を広告するかどうかをフィルタに従って制御します。

[入力形式]

情報の設定・変更・追加
redistribute <protocol> [<protocol option>] [metric <metric>] [metric-type [{1 | 2}]] [tag <tag>] [route-map <route map>]
情報の削除
no redistribute <protocol>

[入力モード]

(config-rtr)

[パラメータ]

<protocol>

経路学習元のプロトコルを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    <protocol> :={ connected | static | summary | rip | ospf <domain no.> | bgp | extra-vrf }

     <domain no.>:1〜65535(10進数)

<protocol option>

経路種別を指定します。<protocol>がospfの場合だけ指定できます。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    すべての経路がフィルタ対象になります。

  2. 値の設定範囲

    match <route type> [...]の形式で指定します。

    <route type>には次に示すパラメータを指定できます。

    internal

     AS内経路がフィルタ対象になります。

    external

     type-1およびtype-2のAS外経路がフィルタ対象になります。

    external 1

     type-1のAS外経路がフィルタ対象になります。

    external 2

     type-2のAS外経路がフィルタ対象になります。

    nssa-external

     type-1およびtype-2のNSSAのAS外経路がフィルタ対象になります。

    nssa-external 1

     type-1のNSSAのAS外経路がフィルタ対象になります。

    nssa-external 2

     type-2のNSSAのAS外経路がフィルタ対象になります。

metric <metric>

経路広告時のメトリック値を指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    default-metricコマンドに従います。default-metricコマンドを設定していない場合,0または学習元プロトコルのメトリック値になります。

  2. 値の設定範囲

    0〜16777214(10進数)を指定します。

metric-type [{1 | 2}]

経路広告時のメトリック種別を指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    メトリック種別を広告しません。

  2. 値の設定範囲

    なし

tag <tag>

経路広告時のタグ値を指定します。OSPFv3では値0のタグを広告しません。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    タグ値は0になります。

  2. 値の設定範囲

    0〜4294967295(10進数)を指定します。

route-map <route map>

フィルタ条件を適用するroute-mapを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    route-mapでフィルタしません。

  2. 値の設定範囲

    31文字以内の名前を指定します。

    詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

[コマンド省略時の動作]

他プロトコルで学習した経路を広告しません。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

なし

[関連コマンド]

route-map