コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.3


timers bgp

すべてのBGPピアについて,KEEPALIVEメッセージの送信間隔とホールドタイマ値を設定します。

ただし,neighbor timersが設定されている場合は,neighbor timersで設定されているKEEPALIVEメッセージの送信間隔とホールドタイマ値が優先されます。

config-routerモードで設定した場合,グローバルネットワークのBGP4またはBGP4+に適用します。

config-router-af(ipv4 vrf)モードで設定した場合,指定VRFのBGP4に適用します。

config-router-af(ipv6 vrf)モードで設定した場合,指定VRFのBGP4+に適用します。

[入力形式]

情報の設定・変更
timers bgp <keep alive> <hold time>
情報の削除
no timers bgp

[入力モード]

(config-router)
(config-router-af)(ipv4 vrf)
(config-router-af)(ipv6 vrf)

[パラメータ]

<keep alive>

BGPのKEEPALIVEメッセージの送信間隔(秒)を指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    0〜65534(10進数:秒)を指定します。

    0を指定した場合,BGPセッション確立中のKEEPALIVEメッセージを送信しません。

    <hold time>に0を指定した場合,本パラメータに0以外を指定できません。また,<hold time>が0以外の場合,<hold time>より小さい値でなくてはなりません。

    なお,BGP4/BGP4+セッション確立時のホールドタイマ値のネゴシエーション結果によって採用するKEEPALIVEメッセージ送信間隔は次のようになります。

    ・ホールドタイマ値のネゴシエーションで自側のホールドタイマ値を選択した場合,本パラメータを採用します。

    ・ホールドタイマ値のネゴシエーションで相手側のホールドタイマ値を選択した場合で,かつネゴシエーション結果のホールドタイマ値の1/3が本パラメータより小さいときは,ネゴシエーション結果のホールドタイマ値の1/3を採用します。ネゴシエーション結果のホールドタイマ値の1/3が本パラメータ以上の場合は本パラメータを採用します。

<hold time>

Hold timeタイマ値(秒)を指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    0,3〜65535(10進数:秒)を指定します。

    0を指定した場合,ピアとのホールドタイムを監視しません。

    <keep alive>に0を指定した場合,本パラメータに0以外を指定できません。

[コマンド省略時の動作]

<keep alive>に60,<hold time>に180が適用されます。

[通信への影響]

本コマンドでホールドタイマ値を変更した場合,すべてのピアとのBGPセッションをいったん切断するため,経路を再学習するまでの間,通信が停止します。

[設定値の反映契機]

本コマンドの設定時に反映されます。

[注意事項]

  1. ピアとBGPセッション確立時のホールドタイムのネゴシエーション結果が0以外の場合で<keep alive>に0が設定されているとき,該当ピアでホールドタイムのタイムアウトが発生し,該当ピアとのBGPセッションが切断されます。

[関連コマンド]

neighbor timers