area virtual-link
仮想リンクを指定します。仮想リンクは,エリア0(バックボーンエリア)に直接接続していないエリア境界ルータを,エリア0に接続するために使用します。仮想リンクは,通過エリアと相手ルータIDによって識別します。
[入力形式]
- 情報の設定・変更
area <area id> virtual-link <router id> [hello-interval <seconds>] [retransmit-interval <seconds>] [transmit-delay <seconds>] [dead-interval <seconds>]
- 仮想リンクの削除
no area <area id> virtual-link <router id>
- エリアの削除(stub,virtual-link,rangeのすべてを削除します)
no area <area id>
[入力モード]
(config-rtr)
[パラメータ]
- <area id>
-
通過エリアを指定します。スタブエリアは指定できません。
-
本パラメータ省略時の初期値
省略できません
-
値の設定範囲
1〜4294967295(10進数),またはIPv4アドレス(0.0.0.0を除く)を指定します。
-
- <router id>
-
仮想リンクの相手ルータIDを指定します。
-
本パラメータ省略時の初期値
省略できません
-
値の設定範囲
IPv4アドレスを指定します。
-
- hello-interval <seconds>
-
Helloパケットの送信間隔を秒単位で指定します。
-
本パラメータ省略時の初期値
10
-
値の設定範囲
1〜255(10進数:秒)を指定します。
-
- retransmit-interval <seconds>
-
再送間隔を秒単位で指定します。
-
本パラメータ省略時の初期値
5
-
値の設定範囲
1〜65535(10進数:秒)を指定します。
-
- transmit-delay <seconds>
-
遅延時間を秒単位で指定します。
-
本パラメータ省略時の初期値
1
-
値の設定範囲
1〜65535(10進数:秒)を指定します。
-
- dead-interval <seconds>
-
隣接ルータがダウンしたと判断するまでの経過時間を秒単位で指定します。
-
本パラメータ省略時の初期値
hello-intervalの4倍の値です。
-
値の設定範囲
1〜65535(10進数:秒)を指定します。
-
[コマンド省略時の動作]
仮想リンクが動作しません。
[通信への影響]
なし
[設定値の反映契機]
設定変更後,すぐに運用に反映されます。
[注意事項]
-
仮想リンクの設定は,仮想リンクの両端のルータで共に設定する必要があります。それぞれのルータで,相手のルータIDを設定しなければなりません。このため,あらかじめconfig-rtrモードのrouter-idコマンドを設定するなどの方法で,ルータIDを確定してください。
[関連コマンド]
なし