コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.3


graceful-restart mode

グレースフル・リスタートを使用すること,およびグレースフル・リスタートの動作モードを指定します。

グレースフル・リスタートには,リスタート機能と,ヘルパー機能があります。リスタート機能を実行する場合,全隣接ルータがヘルパー機能を実行している必要があります。

[入力形式]

情報の設定・変更
graceful-restart mode { restart | helper | both }
情報の削除
no graceful-restart mode

[入力モード]

(config-router)

[パラメータ]

{ restart | helper | both }

リスタート機能,またはヘルパー機能を指定します。

bothを指定した場合,リスタート機能,ヘルパー機能ともに実行します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    なし

[コマンド省略時の動作]

リスタート機能,ヘルパー機能ともに実行しません。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

次回のグレースフル・リスタートから適用されます。なお,ヘルパー機能が動作する契機は,隣接ルータがグレースフル・リスタートを実行したときです。

[注意事項]

  1. リスタート機能を使用する場合,ルータIDを固定するためにrouter-idコマンドを設定するか,ループバックインタフェースにIPv4アドレスを設定してください。これらの設定を行わない場合,グレースフル・リスタート開始前後で,ルータIDが変更されるおそれがあります。ルータIDが変更されると,グレースフル・リスタートに失敗します。

  2. グレースフル・リスタートのリスタート機能とノンストップルーティングは,本コマンドを設定したOSPFドメイン単位に排他動作となります。リスタート機能とノンストップルーティングが共に有効になる設定をした場合,リスタート機能は無効になります。

[関連コマンド]

graceful-restart restart-time
graceful-restart strict-lsa-checking
routing options graceful-restart time-limit