コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.3


neighbor

RIPパケットを送信する隣接ルータを指定します。

config-routerモードで設定した場合,グローバルネットワークに適用します。

config-router-afモードで設定した場合,指定VRFに適用します。

[入力形式]

情報の設定
neighbor <ipv4 address>
情報の削除
no neighbor <ipv4 address>

[入力モード]

(config-router)
(config-router-af)

[パラメータ]

<ipv4 address>

送信先隣接ルータを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    IPv4アドレスを指定します。

[コマンド省略時の動作]

送信先隣接ルータを指定しません。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

次回の経路広告時に反映されます。

[注意事項]

  1. neighborに対するパケット送信(ブロードキャスト型インタフェース)について次の表に示します。

    表17‒2 neighborに対するパケット送信条件(ブロードキャスト型インタフェース)

    項番

    条件

    動作

    1

    network設定がない,またはneighbor設定がnetwork設定範囲外である場合。

    neighborへのRIPパケットは送信されません。

    2

    neighbor設定がnetwork設定範囲内にあり,passive-interfaceコマンドでインタフェース(neighborのネットワークと接続するインタフェース)を明示的に抑止していない場合。

    neighbor設定の隣接ルータに対してユニキャストで,network設定インタフェースに対してブロードキャスト(マルチキャスト)でRIPパケットを送信します。

    3

    neighbor設定がnetwork設定範囲内にあり,passive-interfaceコマンドでインタフェース(neighborのネットワークと接続するインタフェース)を明示的に抑止している場合。

    neighbor設定の隣接ルータに対してだけ,ユニキャストでRIPパケットを送信します。

[関連コマンド]

network
passive-interface
distribute-list out