vrrp track-target
仮想ルータにトラッキング機能を設定します。
[入力形式]
- 情報の設定・変更
vrrp <vrid> track-target <track name> [{priority | decrement} <priority>]
- 情報の削除
no vrrp <vrid> track-target <track name>
[入力モード]
- (config-if)
-
イーサネットインタフェース,ポートチャネルインタフェース,VLANインタフェース
- (config-subif)
-
イーサネットサブインタフェース,ポートチャネルサブインタフェース
[パラメータ]
- <vrid>
-
仮想ルータのIDを指定します。
-
本パラメータ省略時の初期値
省略できません
-
値の設定範囲
1〜255
-
- <track name>
-
障害監視をするために仮想ルータに割り当てるトラック名を指定します。
-
本パラメータ省略時の初期値
省略できません
-
値の設定範囲
31文字以内の名前を指定します。
詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
-
- {priority | decrement} <priority>
-
トラッキング機能で障害検出時に仮想ルータに設定する優先度を指定します。
- priority <priority>
-
トラッキング機能で障害検出時に仮想ルータへ設定する優先度を,0〜254の範囲で指定します。なお,vrrp priorityコマンドで指定する仮想ルータの優先度より小さい値を指定してください。
仮想ルータの優先度以上の値を指定した場合は,本コマンドの指定は無効になり優先度0が使用されます。また,仮想ルータがIPアドレス所有者の場合も,本コマンドの指定は無効になり優先度0が使用されます。priorityを指定したトラックは,仮想ルータごとに一つだけ設定できます。
- decrement <priority>
-
トラッキング機能で障害検出時に仮想ルータの現在の優先度から減算する値を,1〜255の範囲で指定します。decrementで指定したトラックは,仮想ルータごとに複数登録できます。
-
本パラメータ省略時の初期値
decrementと優先度255が使用されます。
-
値の設定範囲
priority <priority>の場合:0〜254
decrement <priority>の場合:1〜255
[コマンド省略時の動作]
なし
[通信への影響]
なし
[設定値の反映契機]
設定値変更後,すぐに運用に反映されます。
[注意事項]
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本コマンドのpriorityパラメータを指定して仮想ルータに割り当てたトラックを,本コマンドのdecrementパラメータに変更したい場合は,いったん本コマンドを削除してください。
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本コマンドのdecrementパラメータを指定して仮想ルータに割り当てたトラックを,本コマンドのpriorityパラメータに変更したい場合は,いったんその仮想ルータに割り当てているトラックをすべて削除してください。
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本コマンドを設定された仮想ルータは,トラッキング機能で障害を検出し,仮想ルータの優先度が0となった場合,仮想ルータが設定されているIPインタフェースをダウンさせます。
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vrrp followコマンドを設定している場合,本設定は無効です。
[関連コマンド]
track-target name