コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.3


vrrp mode

仮想ルータが準拠する動作を設定します。

[入力形式]

情報の設定・変更
vrrp <vrid> mode {rfc3768 | ietf-ipv6-spec-02 | ietf-ipv6-spec-07 | ietf-unified-spec-02 | rfc5798}
情報の削除
no vrrp <vrid> mode

[入力モード]

(config-if)

イーサネットインタフェース,ポートチャネルインタフェース,VLANインタフェース

(config-subif)

イーサネットサブインタフェース,ポートチャネルサブインタフェース

[パラメータ]

<vrid>

仮想ルータのIDを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    1〜255

{rfc3768 | ietf-ipv6-spec-02 | ietf-ipv6-spec-07 | ietf-unified-spec-02 | rfc5798}

仮想ルータが準拠する動作を指定します。

rfc3768

IPv4の仮想ルータはRFC3768に準拠した動作となります。IPv6の仮想ルータには指定できません。

ietf-ipv6-spec-02

IPv6の仮想ルータはdraft-ietf-vrrp-ipv6-spec-02に準拠した動作となります。IPv4の仮想ルータには指定できません。

ietf-ipv6-spec-07

IPv6の仮想ルータはdraft-ietf-vrrp-ipv6-spec-07に準拠した動作となります。IPv4の仮想ルータには指定できません。

ietf-unified-spec-02

仮想ルータはdraft-ietf-unified-spec-02に準拠した動作となります。

rfc5798

仮想ルータはRFC5798に準拠した動作となります。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    なし

[コマンド省略時の動作]

仮想ルータはRFC5798に準拠した動作となります。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. 本コマンドで仮想ルータが準拠する動作を設定すると,ADVERTISEMENTパケットのフォーマットも変更されます。VRRPを組む装置間で本設定が一致していないと,VRRPの状態遷移が正常にできなくなり,複数のマスタルータが存在するようになります。

  2. VRRPを組んでいる装置間で本設定または同等の設定を変更するとき,一時的にマスタルータが複数存在します。VRRPを構成している全装置の設定がそろうと,自動的にマスタルータは一つだけになります。

  3. ietf-ipv6-spec-07,ietf-unified-spec-02,またはrfc5798を指定した場合で,vrrp timers advertiseコマンドの設定値が40を超えているときは,ADVERTISEMENTパケットの送信間隔はデフォルトの1秒となります。

[関連コマンド]

vrrp timers advertise