コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.3


vrrp accept

仮想ルータのアクセプトモードを設定します。本コマンドでアクセプトモードを有効に設定すると,マスタ状態の仮想ルータはアドレス所有者でなくてもIPパケットを受信できます。

[入力形式]

情報の設定
vrrp <vrid> accept
情報の削除
no vrrp <vrid> accept

[入力モード]

(config-if)

イーサネットインタフェース,ポートチャネルインタフェース,VLANインタフェース

(config-subif)

イーサネットサブインタフェース,ポートチャネルサブインタフェース

[パラメータ]

<vrid>

仮想ルータのIDを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    1〜255

[コマンド省略時の動作]

アクセプトモードを無効とします。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. IPアドレス所有者に,アクセプトモードを有効に設定した場合は,アドレス所有者として動作します。

  2. 本コマンドは実IPアドレスと仮想IPアドレスが同一のネットワーク上にある場合にだけ指定できます。

  3. アクセプトモードを有効に設定しているVRRPの仮想IPアドレスと同じ実IPアドレスを同一ネットワーク上に設定すると,IPアドレスの重複状態となります。

    また,IPアドレス所有者の仮想IPアドレスと実IPアドレスを同一ネットワーク上に設定すると,アクセプトモードの有効設定と同様に,IPアドレスの重複状態となります。

  4. IPv6アドレスの重複を検出した場合は,IPパケットの送受信ができなくなります。IPv6アドレスの重複を検出した場合は設定を見直し,該当するインタフェースのUP/DOWN(運用コマンドのactivate/inactivate)を行ってください。

[関連コマンド]

なし