コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.3


maximum routes

該当VRFで収容するIPv4の最大経路数を指定します。

[入力形式]

情報の設定・変更
maximum routes <limit> {<warn threshold> | warn-only}
情報の削除
no maximum routes

[入力モード]

(config-vrf)

[パラメータ]

<limit>

IPv4の最大経路数を指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    1〜4294967295(10進数)

{<warn threshold> | warn-only}
<warn threshold>

システムメッセージを出力する閾値(%)を指定します。

該当VRFで学習した経路数の最大経路数に対する割合が,本閾値を超えた場合,システムメッセージを出力します。

また,本パラメータ指定時に該当VRFで学習した経路数が<limit>で指定した最大経路数を超えた場合,新たに学習した経路の追加を抑止します。

warn-only

該当VRFで学習した経路数が指定した最大経路数を超えた際に,システムメッセージだけを出力して,経路の追加は抑止しません。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません。

  2. 値の設定範囲

    <warn threshold>には1〜100(10進数)を指定します。

[コマンド省略時の動作]

該当VRFでIPv4の最大経路数を制限しません。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定変更後,すぐに運用に反映されます。

ただし,<warn threshold>指定のあとに<limit>値を小さく変更したとき,その時点の学習経路数がすでに変更後の最大経路数を超過している場合は,経路数を<limit>値まですぐに減らすことはありません。

経路数を強制的に<limit>値まで減らす場合は,運用コマンドclear ip route [vrf <vrf id>] *を実行してください。

[注意事項]

  1. 次の経路も学習経路数に含みます。

    • スタティックARP

    • 内部生成経路(グローバルネットワークの場合は5経路,VRFの場合は6経路)

[関連コマンド]

なし