コンフィグレーションガイド Vol.3


21.3.1 コンフィグレーションコマンド一覧

BGP4+のコンフィグレーションコマンド一覧と運用コマンド一覧を次に示します。

表21‒6 コンフィグレーションコマンド一覧

コマンド名

説明

address-family ipv6

グローバルネットワークの情報を設定するconfig-router-af(ipv6)モード,またはVRFの情報を設定するconfig-router-af(ipv6 vrf)モードへ移行します。

bgp always-compare-med

異なるASから学習したMED属性を比較することを設定します。

bgp bestpath compare-routerid※1

外部ピアから学習した経路間で相手BGP識別子(ルータID)によって経路選択することを設定します。

bgp default local-preference

BGP4+で広告する経路のLOCAL_PREF属性のデフォルト値を設定します。

bgp nexthop

BGP4+経路のネクストホップ解決に使用する経路を指定します。

bgp router-id※1

自ルータの識別子を設定します。

default-information originate

デフォルト経路を全ピアへ広告します。

default-metric

BGP4+で広告する経路のMED属性のデフォルト値を設定します。

disable※1

BGP4およびBGP4+の動作を抑止します。

distance bgp

BGP4+で学習した経路のディスタンス値を設定します。

neighbor activate

ピアとのIPv6アドレスファミリの経路交換を可能にします。

neighbor description

ピアの補足説明を設定します。

neighbor ebgp-multihop

インタフェースで直接接続されない外部ピアおよびメンバーAS間ピアとの接続を許容することを設定します。

neighbor enforce-first-as-disable

外部ピアから受信した経路情報のAS_PATH属性の先頭AS番号がピアのAS番号以外でも,経路情報を正常に取り扱います。本コマンドはピアがルートサーバである場合に指定します。

neighbor local-as

外部ピアとのピアリングで使用する自AS番号を設定します。

neighbor next-hop-self

BGP4+ピアから学習した経路をBGP4+ピアへ広告する際にMP_REACH_NLRI属性のネクストホップ情報をピアリングに使用する自側アドレスに書き替えることを設定します。

neighbor password

ピアとの接続にTCP MD5認証を使用することを設定します。

neighbor remote-as

BGP4+ピアを設定します。

neighbor remove-private-as

BGP4+ピアへ広告する際にプライベートAS番号を取り除くことを指定します。

neighbor shutdown

ピアとの接続を抑止します。

neighbor soft-reconfiguration

入力ポリシーで抑止した経路も保持します。

neighbor timers

ピアとの接続に使用するKEEPALIVEメッセージの送信間隔とホールドタイマ値を設定します。

neighbor update-source

ピアリングに使用する自側アドレスにループバックインタフェースに設定したアドレスを設定します。

neighbor weight

ピアから学習する経路の重み付けを設定します。

router bgp※1

ルーティングプロトコルのBGP4およびBGP4+に関する動作情報を設定します。

timers bgp※1

全ピアに適用するKEEPALIVEメッセージの送信間隔とホールドタイマ値を設定します。

routing options auto-update-filter※1※2

BGP4+に関する経路フィルタの設定内容をランニングコンフィグレーションに反映するときに,BGP4+の学習経路フィルタリングと広告経路フィルタリングに適用します。

distribute-list in (BGP4+)※3

BGP4+の学習経路フィルタリングの条件として使用する経路フィルタを指定します。

distribute-list out (BGP4+)※3

BGP4+の広告経路フィルタリングの条件として使用する経路フィルタを指定します。

neighbor in (BGP4+)※3

BGP4+の特定のピアにだけ,学習経路フィルタリングの条件として使用する経路フィルタを指定します。

neighbor out (BGP4+)※3

BGP4+の特定のピアにだけ,広告経路フィルタリングの条件として使用する経路フィルタを指定します。

redistribute (BGP4+)※3

BGP4+で広告する経路のプロトコルを指定します。

注※1

BGP4ピアと共用のコマンドです。

注※2

コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.3」 「13 ルーティングオプション」を参照してください。

注※3

コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.3」 「22 経路フィルタリング」を参照してください。

表21‒7 コンフィグレーションに使用する運用コマンド一覧

コマンド名

説明

clear ipv6 bgp

パラメータに * inを指定した場合

  • BGP4+学習経路フィルタリングに最新の経路フィルタ設定を適用します。

  • 全BGP4+ピアにBGP4+経路の再広告要求をします。

パラメータに * outを指定した場合

  • BGP4+広告経路フィルタリングに最新の経路フィルタ設定を適用します。

  • neighbor remove-private-asコマンドの設定を運用に反映します。

  • 全BGP4+ピアにBGP4+経路の再広告をします。

パラメータに * bothを指定した場合

  • BGP4+学習経路フィルタリングと広告経路フィルタリングに最新の経路フィルタ設定を適用します。

  • neighbor remove-private-asコマンドの設定を運用に反映します。

  • 全BGP4+ピアにBGP4+経路の再広告要求と再広告をします。

パラメータに * を指定した場合

  • 全BGP4+ピアを切断します。