コンフィグレーションガイド Vol.3


17.2.5 経路選択の設定

[設定のポイント]

コストの設定はip ospf costコマンドを使用して,インタフェース単位で設定します。

なお,maximum-pathsコマンドで1を設定した場合,経路のコスト値が等しい場合でも,イコールコストマルチパスを構築しません。

ここでは,シングルパスの経路を使用する場合の設定例を示します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# router ospf 1

    (config-router)# maximum-paths 1

    OSPF最大パス数を1に設定します。

  2. (config-router)# network 10.0.0.0 0.255.255.255 area 0

    (config-router)# exit

    ネットワーク10.0.0.0/8の範囲内のインタフェースは,エリア0に所属します。

  3. (config)# interface gigabitethernet 1/1

    (config-if)# ip ospf cost 10

    (config-if)# exit

    コストを10に設定します。

  4. (config)# interface gigabitethernet 1/2

    (config-if)# ip ospf cost 2

    コストを2に設定します。ポート1/2のコスト値をポート1/1のコスト値よりも小さくすることによって,ポート1/2を経由する経路が優先されます。