コンフィグレーションガイド Vol.3


11.2.5 VRF(経路交換によるエクストラネット)構成での設定

[設定のポイント]

VRF(エクストラネット)構成では,VRF間の経路交換を設定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# vrf definition 2

    (config-vrf)# exit

    (config)# interface gigabitethernet 1/5

    (config-if)# vrf forwarding 2

    (config-if)# ipv6 enable

    (config-if)# exit

    あらかじめ,VRFとクライアント側インタフェース(VRF 2)のVRF IDを設定しておきます。

  2. (config)# vrf definition 3

    (config-vrf)# exit

    (config)# interface gigabitethernet 1/7

    (config-if)# vrf forwarding 3

    (config-if)# ipv6 enable

    (config-if)# ipv6 address 2001:db8:2::2/64

    (config-if)# exit

    サーバへ転送するインタフェース(VRF 3)にもあらかじめVRF ID,IPv6アドレスを設定しておきます。

  3. (config)# interface loopback 2

    (config-if)# vrf forwarding 2

    (config-if)# ipv6 address 2001:db8:1::1

    (config-if)# exit

    ループバックインタフェースに,IPv6アドレスを設定します。

  4. (config)# route-map VRF2PERMIT permit

    (config-route-map)# match interface loopback 2

    (config-route-map)# exit

    (config)# vrf definition 3

    (config-vrf)# ipv6 import inter-vrf VRF2PERMIT

    (config-vrf)# exit

    経路フィルタでVRF 2のループバックインタフェースを許可して,ループバックインタフェース2の経路をVRF 3に導入するように設定します。

  5. (config)# route-map VRF3PERMIT permit

    (config-route-map)# match vrf 3

    (config-route-map)# exit

    (config)# vrf definition 2

    (config-vrf)# ipv6 import inter-vrf VRF3PERMIT

    (config-vrf)# exit

    VRF 3の経路へのアクセスを許可して,VRF 3の経路をVRF 2に導入するように設定します。

  6. (config)# interface gigabitethernet 1/5

    (config-if)# ipv6 dhcp relay destination 2001:db8:2::1

    クライアントと接続するインタフェース(VRF 2)に,DHCPv6パケットの転送先としてVRF 3側のサーバのIPv6アドレスを設定します。