コンフィグレーションガイド Vol.3


10.2.6 VRF(エクストラネット)構成での設定

[設定のポイント]

VRF(エクストラネット)構成では,VRF間の経路交換を設定します。DHCP/BOOTPパケットの転送先を設定するときに,vrfパラメータを指定します。

図10‒11 VRF(エクストラネット)構成

[図データ]

[コマンドによる設定]

  1. (config)# vrf definition 2

    (config-vrf)# exit

    (config)# interface gigabitethernet 1/5

    (config-if)# vrf forwarding 2

    (config-if)# ip address 192.0.2.21 255.255.255.252

    (config-if)# exit

    あらかじめ,VRFとクライアント側インタフェース(VRF 2)のVRF ID,IPアドレスを設定しておきます。

  2. (config)# vrf definition 3

    (config-vrf)# exit

    (config)# interface gigabitethernet 1/7

    (config-if)# vrf forwarding 3

    (config-if)# ip address 192.0.2.42 255.255.255.252

    (config-if)# exit

    項番1と同様に,サーバへ転送するインタフェース(VRF 3)にもあらかじめVRF ID,IPアドレスを設定しておきます。

  3. (config)# route-map VRF3PERMIT permit

    (config-route-map)# match vrf 3

    (config-route-map)# exit

    (config)# vrf definition 2

    (config-vrf)# import inter-vrf VRF3PERMIT

    (config-vrf)# exit

    VRF 3の経路へのアクセスを許可して,VRF 3の経路をVRF 2に導入するように設定します。

  4. (config)# route-map VRF2PERMIT permit

    (config-route-map)# match vrf 2

    (config-route-map)# exit

    (config)# vrf definition 3

    (config-vrf)# import inter-vrf VRF2PERMIT

    (config-vrf)# exit

    VRF 2の経路へのアクセスを許可して,VRF 2の経路をVRF 3に導入するように設定します。

  5. (config)# interface gigabitethernet 1/5

    (config-if)# ip helper-address vrf 3 192.0.2.41

    クライアントと接続するインタフェース(VRF 2)に,サーバ宛てDHCP/BOOTPパケットの転送先としてVRF 3側のサーバのIPアドレスを設定します。