コンフィグレーションガイド Vol.2


14.2.3 最低帯域監視違反時の廃棄クラスの設定

特定のフローに対して最低帯域監視をして,違反フレームの廃棄クラスを変更する場合の例を次に示します。

[設定のポイント]

フレーム送信時に宛先IPアドレスによってフロー検出をして,最低帯域監視をする設定をします。最低帯域監視を違反したフレームに対しては,廃棄クラスを変更する設定をします。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# policer POLICER-2 out min-rate 300M min-burst 80k penalty-discard-class 2

    ポリサーエントリ(POLICER-2)を作成して,次に示す設定をします。

    • 最低帯域監視の監視帯域:300Mbit/s

    • 最低帯域監視のバーストサイズ:80kbyte

    • 最低帯域監視の違反フレームの廃棄クラス:2

  2. (config)# ip qos-flow-list QOS-LIST2

    IPv4 QoSフローリスト(QOS-LIST2)を作成します。本リストを作成すると,IPv4 QoSフローリストモードに移行します。

  3. (config-ip-qos)# qos ip any host 192.0.2.10 action policer POLICER-2

    宛先IPアドレスが192.0.2.10のフローに対してポリサーエントリ(POLICER-2)を指定したIPv4 QoSフローリストを設定します。

  4. (config-ip-qos)# exit

    IPv4 QoSフローリストモードからグローバルコンフィグレーションモードに戻ります。

  5. (config)# interface gigabitethernet 1/3

    イーサネットインタフェース1/3のコンフィグレーションモードに移行します。

  6. (config-if)# ip qos-flow-group QOS-LIST2 out

    送信側にIPv4 QoSフローリスト(QOS-LIST2)を適用します。