コンフィグレーションガイド Vol.2


7.2.3 障害監視方法

Ring Protocolのリング障害の監視は,マスタノードがヘルスチェックフレームと呼ぶ制御フレームを定期的に送信し,マスタノードがこのヘルスチェックフレームの受信可否を監視することで実現します。マスタノードでは,ヘルスチェックフレームが一定時間到達しないとリング障害が発生したと判断し,障害動作を行います。また,リング障害中に再度ヘルスチェックフレームを受信すると,リング障害が復旧したと判断し,復旧動作を行います。

マスタノードでは,片方向リンク障害での障害の検出および通信経路の切り替え動作を実施しません。片方向リンク障害の発生時にも切り替え動作を実施したい場合は,UDLDを併用してください。UDLDでは,片方向リンク障害が検出された場合に該当ポートをinactive状態にします。これによって,該当するリングを監視するマスタノードはリング障害を検出し,通信経路を切り替えます。