コンフィグレーションガイド Vol.2


2.1.6 MACアドレステーブルのクリア

本装置はコマンドの実行やプロトコルの動作などによってMACアドレステーブルをクリアします。MACアドレステーブルをクリアする契機を次の表に示します。

表2‒2 MACアドレステーブルをクリアする契機

契機

説明

ポートのリンクダウン※1

該当ポートから学習したエントリを削除します。

チャネルグループのDown※2

該当チャネルグループから学習したエントリを削除します。

運用コマンドclear mac-address-tableの実行

パラメータに従ってMACアドレステーブルをクリアします。

MACアドレステーブルClear用MIB

(プライベートMIB)

セット時にMACアドレステーブルをクリアします。

VLANのコンフィグレーションの削除および変更

コンフィグレーションコマンドswitchport accessおよびswitchport trunkでVLANポートを削除した場合や,コンフィグレーションコマンドswitchport modeでポート種別を変更した場合に,該当ポートの該当VLANのMACアドレステーブルをクリアします。

コンフィグレーションコマンドshutdownでVLANをシャットダウン状態にした場合に,該当VLANのMACアドレステーブルをクリアします。

コンフィグレーションコマンドisolate-vlanでアイソレートVLANを有効または無効にした場合に,該当VLANのMACアドレステーブルをクリアします。

コンフィグレーションコマンドswitchport isolateでアイソレートポートを設定または削除した場合に,該当ポートの該当VLANのMACアドレステーブルをクリアします。

スパニングツリーのトポロジ変更

トポロジ変更を検出した時にMACアドレステーブルをクリアします。

Ring Protocolによる経路の切り替え

[本装置がマスタノードとして動作]

経路切り替え時にMACアドレステーブルをクリアします。

[本装置がトランジットノードとして動作]

経路切り替え時にマスタノードから送信されるフラッシュ制御フレームを受信した場合,MACアドレステーブルをクリアします。

リングポートフォワーディング遷移時間のタイムアウト時にMACアドレステーブルをクリアします。

MACアドレス学習抑止のコンフィグレーションの設定

コンフィグレーションコマンドno mac-address-table learningでMACアドレス学習抑止を設定した場合,該当VLANのMACアドレステーブルをクリアします。

注※1

回線障害,運用コマンドinactivateの実行,コンフィグレーションコマンドshutdownの設定などによるポートのリンクダウンです。

注※2

LACP,回線障害,コンフィグレーションコマンドshutdownの設定などによるチャネルグループのDownです。