コンフィグレーションガイド Vol.1


20.1.1 概要

IPv4アドレスまたはIPv6アドレスを設定したインタフェースをIPインタフェースと呼びます。インタフェースには,IPv4アドレスもしくはIPv6アドレスの一方,または両方を設定できます。

IPアドレスを設定できるインタフェースの種類を,次の表に示します。

表20‒1 IPアドレスを設定できるインタフェースの種類

インタフェースの種類

説明

イーサネットインタフェース

イーサネットインタフェースに直接IPアドレスを設定します。1ポートを一つのインタフェースとして使用できます。

イーサネットサブインタフェース

イーサネットインタフェースにインデックスを割り当てて,VLAN TagのVLAN IDを設定します。これによって,VLAN Tagごとに異なるインタフェースとして使用できます。サブインタフェースにIPアドレスを設定します。

ポートチャネルインタフェース

ポートチャネルインタフェースに直接IPアドレスを設定します。チャネルグループの1グループを一つのインタフェースとして使用できます。

ポートチャネルサブインタフェース

ポートチャネルインタフェースにインデックスを割り当てて,VLAN TagのVLAN IDを設定します。これによって,VLAN Tagごとに異なるインタフェースとして使用できます。サブインタフェースにIPアドレスを設定します。

VLANインタフェース

VLANインタフェースに直接IPアドレスを設定します。一つのVLAN IDを一つのインタフェースとして使用できます。

マネージメントポート

リモート運用端末を接続するためのツイストペアケーブル(UTP)を使用したインタフェースです。直接IPアドレスを設定します。

シリアル接続ポート(AUX)

リモート運用端末を接続するためのシリアル接続ポート(AUX)を使用したインタフェースです。直接IPアドレスを設定します。

ループバックインタフェース

装置本体を示す特殊なインタフェースです。IPアドレスを設定します。

Nullインタフェース

物理回線に依存しないパケット廃棄用の仮想的なインタフェースです。IPアドレスは指定できません。

なお,このマニュアルでは,IPインタフェースを単に,インタフェースと表現することがあります。