コンフィグレーションガイド Vol.1


14.7.2 PSの状態確認

show environmentコマンドで表示される「Power environment」の項目で,PS種別,冗長構成,および各PSの状態を確認できます。

図14‒11 PSの状態確認
> show environment
            :
Power environment
    Input voltage: AC200-240V
    Power redundancy mode: 2 (Power Supply + Input Source)
    Power supply redundancy status
        Power supply: active = 4, required = 1 (Redundant)
        Input source: active = 2(from A) 2(from B), required = 1 (Redundant)
    PS1: active
    PS2: active
    PS3: active
    PS4: active
            :

確認できる内容を表示項目ごとに説明します。

Power redundancy mode

コンフィグレーションで設定した電源冗長の監視モードが表示されます。

モードが表示されていない場合は,コンフィグレーションが設定されていません。そのため,PSが冗長構成になったときや冗長構成でなくなったときに,システムメッセージを出力したり,SNMP通知を送信したりしません。

Power supply

装置に給電しているPS数および装置の運用に必要なPS数を含めた,電源ユニット冗長の状態が表示されます。

装置に給電しているPS数が装置の運用に必要なPS数以下のときは,電源ユニット冗長になっていません。電源ユニット冗長で運用したい場合は,PSを交換するか,PSを増設してください。

例1

装置の運用に必要なPS数が2,装置に給電しているPS数が3の場合(電源ユニット冗長である)

Power supply : active = 3                    required = 2 (Redundant)
例2

装置の運用に必要なPS数が2,装置に給電しているPS数が2の場合(電源ユニット冗長でない)

Power supply : active = 2                    required = 2 (Non-Redundant)
Input source

給電系統Aに給電しているPS数,給電系統Bに給電しているPS数,および装置の運用に必要なPS数を含めた,給電系統冗長の状態が表示されます。

給電系統Aまたは給電系統Bに給電しているPS数が装置の運用に必要なPS数未満のときは,給電系統冗長になっていません。給電系統冗長で運用したい場合は,PSを交換するか,PSを増設してください。

例1

装置を運用するために各給電系統で必要なPS数が2,給電系統Aに給電しているPS数が3,給電系統Bに給電しているPS数が2の場合(給電系統冗長である)

Input source : active = 3(from A), 2(from B) required = 2 (Redundant)
例2

装置を運用するために各給電系統で必要なPS数が2,給電系統Aに給電しているPS数が3,給電系統Bに給電しているPS数が1の場合(給電系統冗長でない)

Input source : active = 3(from A), 1(from B) required = 2 (Non-Redundant)
PS<ps no.>

各PSの状態が表示されます。