コンフィグレーションガイド Vol.1


9.4.5 セキュアFTP

sftpコマンドによって,ftpと同様のインタフェースでファイルを転送できます。ftpとは異なり通信路にはSSHv2を利用しているため,ユーザ名,パスワード,およびファイルは暗号化されて送信され,外部に漏洩しません。

本装置のsftpコマンドによって,SSHサーバへ接続し,本装置のコンフィグレーションファイルを転送する例を次の図に示します。

図9‒22 セキュアFTPでファイルを転送する例
> sftp staff@2001:db8::1                                                      <-1
Connecting to 2001:db8::1...
staff@2001:db8::1's password:******                                           <-2
sftp> cd /home/staff/                                                         <-3
sftp> mkdir config                                                            <-4
sftp> cd config                                                               <-5
sftp> put config.txt                                                          <-6
Uploading config.txt to /home/staff/config/config.txt
config.txt                                   100% 4062     4.0KB/s   00:00
sftp> quit                                                                    <-7
>
  1. sftpコマンドを使用して,SSHサーバ2001:db8::1へユーザstaffとして接続します。

  2. staffのパスワードを入力します(SSHサーバに2回目以降接続するときは,クライアントユーザのホスト公開鍵データベースにホスト公開鍵が登録されているため,ホスト公開鍵の確認メッセージは表示されません)。

  3. /home/staffへディレクトリを移動します。

  4. configディレクトリを作成します。

  5. /home/staff/configへディレクトリを移動します。

  6. config.txtをサーバへ転送します。

  7. サーバから切断します。