コンフィグレーションガイド Vol.1


8.1.8 リモート運用端末からのログインを許可するIPアドレスの設定

リモート運用端末から本装置へのログインを許可するIPアドレスを設定することで,ログインを制限できます。なお,設定後はリモート運用端末から本装置へのログインの可否を確認してください。

[設定のポイント]

特定のリモート運用端末からだけ,本装置へのアクセスを許可する場合は,コンフィグレーションコマンドip access-list standard,ipv6 access-list,ip access-group,ipv6 access-classであらかじめアクセスを許可する端末のIPアドレスを登録しておく必要があります。アクセスを許可するIPv4アドレスとサブネットマスク,またはIPv6アドレスとプレフィックスは,合わせて最大128個の登録ができます。このコンフィグレーションを実施していない場合,すべてのリモート運用端末から本装置へのアクセスが可能となります。なお,アクセスを許可していない(コンフィグレーションで登録していない)端末からのアクセスがあった場合,すでにログインしているそのほかの端末には,アクセスがあったことを示すシステムメッセージ(メッセージ種別:ACCESS,メッセージ識別子:06000001)が表示されます。アクセスを許可するIPアドレスを変更しても,すでにログインしているユーザのセッションは切れません。

[コマンドによる設定](IPv4の場合)

  1. (config)# ip access-list standard REMOTE

    (config-std-nacl)# permit 192.168.0.0 0.0.0.255

    (config-std-nacl)# exit

    ネットワーク(192.168.0.0/24)からだけログインを許可するアクセスリスト情報REMOTEを設定します。

  2. (config)# line vty 0 2

    (config-line)# ip access-group REMOTE in

    (config-line)#

    lineモードに遷移し,アクセスリスト情報REMOTEを適用し,ネットワーク(192.168.0.0/24)にあるリモート運用端末からだけログインを許可します。

[コマンドによる設定](IPv6の場合)

  1. (config)# ipv6 access-list REMOTE6

    (config-ipv6-nacl)# permit ipv6 2001:db8:811:ff01::/64 any

    (config-ipv6-nacl)# exit

    ネットワーク(2001:db8:811:ff01::/64)からだけログインを許可するアクセスリスト情報REMOTE6を設定します。

  2. (config)# line vty 0 2

    (config-line)# ipv6 access-class REMOTE6 in

    (config-line)#

    lineモードに遷移し,アクセスリスト情報REMOTE6を適用し,ネットワーク(2001:db8:811:ff01::/64)にあるリモート運用端末からだけログインを許可します。