4.2 スパニングツリーの通信障害
スパニングツリー使用時に,レイヤ2通信で障害が発生する,またはスパニングツリーの運用状態がネットワーク構成どおりでない場合は,次の表に示す障害解析方法に従って原因を切り分けてください。
なお,マルチプルスパニングツリーの場合は,CISTまたはMSTインスタンスごとに確認してください。例えば,ルートブリッジに関して確認するときは,CISTのルートブリッジまたはMSTインスタンスごとのルートブリッジと読み替えて確認してください。
項番 |
確認内容・コマンド |
対応 |
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1 |
スパニングツリーの収容数が収容条件内かどうか確認してください。
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収容条件内で設定してください。なお,収容条件については,「コンフィグレーションガイド」を参照してください。 収容条件内の場合は,項番2へ。 |
2 |
障害となっているスパニングツリーについて,プロトコル動作状況を確認してください。
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Enabledの場合は,項番3へ。 |
Disabledの場合は,スパニングツリーが停止状態になっています。コンフィグレーションを確認してください。 |
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3 |
障害となっているスパニングツリーについて,ルートブリッジのブリッジ識別子を確認してください。
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ルートブリッジのブリッジ識別子がネットワーク構成どおりのルートブリッジである場合は,項番4へ。 |
ルートブリッジのブリッジ識別子がネットワーク構成どおりのルートブリッジでない場合は,ネットワーク構成およびコンフィグレーションを確認してください。 |
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4 |
障害となっているスパニングツリーについて,ポート状態およびポート役割を確認してください。
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ポート状態およびポート役割がネットワーク構成どおりの場合は,項番5へ。 |
ループガード機能を適用しているポートのポート状態がBlockingまたはDiscardingの場合は,そのポートが指定ポートかどうか確認してください。指定ポートであれば,ループガード機能の設定を削除してください。 |
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ポート状態およびポート役割がネットワーク構成と異なる場合は,隣接装置の状態とコンフィグレーションを確認してください。 |
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5 |
障害となっているスパニングツリーについて,障害となっているポートでのBPDUの送受信カウンタを確認してください。
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該当するポートがルートポートで,かつBPDU受信カウンタがカウントアップしている場合は,項番6へ。 |
該当するポートがルートポートで,かつBPDU受信カウンタがカウントアップしていない場合は,フィルタまたはQoSによってBPDUが廃棄されていないか確認してください。確認方法と対応については,「8.1 パケット廃棄の確認」を参照してください。 問題がない場合は,隣接装置を確認してください。 |
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該当するポートが指定ポートで,かつBPDU送信カウンタがカウントアップしている場合は,項番6へ。 |
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該当するポートが指定ポートで,かつBPDU送信カウンタがカウントアップしていない場合は,「3 ネットワークインタフェースのトラブルシュート」を参照してください。 |
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6 |
障害となっているスパニングツリーについて,受信BPDUのルートブリッジ識別子および送信ブリッジ識別子がネットワーク構成どおりであることを確認してください。
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受信BPDUのルートブリッジ識別子および送信ブリッジ識別子がネットワーク構成と異なる場合は,隣接装置の状態を確認してください。 |