トラブルシューティングガイド
UDLD(片方向リンク障害検出)またはループ検出機能によってポートがinactive状態となる場合は,次の表に示す障害解析方法に従って原因を切り分けてください。
表6-12 UDLDまたはループ検出機能使用時の障害解析方法
項番 確認内容・コマンド 対応 1 show efmoamコマンドを実行し,inactive状態にしたポートの障害種別を確認してください。 Link statusにDown(loop)が表示されている場合は,ループ構成となっている可能性があります。ネットワーク構成を見直してください。 Link statusにDown(uni-link)が表示されている場合は,項番2へ。 2 対向装置でIEEE802.3ah OAMが有効であることを確認してください。 対向装置側でIEEE802.3ah OAMが有効となっていない場合は,有効にしてください。 対向装置側でIEEE802.3ah OAMが有効となっている場合は項番3へ。 3 show efmoam statisticsコマンドを実行し,1ポートに複数の装置が接続されていないことを確認してください。 Info TLVのUnstableがカウントアップされている場合は,該当物理ポートに複数の装置が接続されている可能性があります。該当物理ポートの接続先の装置が1台であることを確認してください。 Info TLVのUnstableがカウントアップされていない場合は項番4へ。 4 対向装置と直接接続されていることを確認してください。 メディアコンバータやハブなどが介在している場合は,対向装置と直接接続できるようにネットワーク構成を見直してください。中継装置が必要な場合は,UDLDで使用する制御フレームOAMPDUを透過し,両側のリンク状態が連動するメディアコンバータを使用してください。 直接接続されている場合は項番5へ。 5 show efmoamコマンドを実行し,障害を検出するための応答タイムアウト回数を確認してください。 udld-detection-countの値が初期値未満の場合,実際に障害となっていなくても片方向リンク障害を誤検出する可能性が高まります。コンフィグレーションコマンドefmoam udld-detection-countで,初期値以上の値を指定してください。
値を変更したあともポートがinactive状態になる場合は,項番6へ。udld-detection-countの値が初期値以上の場合は項番6へ。 6 フィルタまたはQoSによってOAMPDUが廃棄されていないか確認してください。 確認方法と対応については,「8.1 パケット廃棄の確認」を参照してください。 OAMPDUが廃棄されていない場合は項番7へ。 7 ケーブルを確認してください。 ケーブル不良の可能性があります。該当ポートで使用しているケーブルを交換してください。
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